老後破産」の典型パターン

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破産する人=低収入と考えがちですが、そうとは言い切れません。

〇老後破産の典型パターン(1) 病気・疾病

破産理由の23.3%。年を重ねれば重ねるほど、
病気のリスクは高まります。
1回の負担額はそれほどでもないにしろ、
数を重ねれば家計を圧迫する金額に。
また保険適用外の治療が必要になると、
一気に貯蓄を取り崩すことに。
また年齢とともに介護リスクも高まり、
想定以上の出費となることもあります。

〇老後破産の典型パターン(2)住宅ローン

破産理由の7.3%は「住宅購入」です。
持ち家率が9割を超える日本の高齢者。
賃貸に比べて安心ですが、住んでいる限り、
家は時間と共に劣化するもの。
住み続けるためには、定期的なメンテナンスが
必要になります。
大がかりなリフォームが必要となり、
貯蓄では対応できなくなるケースも珍しくありません。

〇老後破産の典型パターン(3)投資

破産理由の1.5%は「投資(株式、会員権、不動産等)」です。
収入の大部分を年金に頼り、
貯蓄がどんどん減っていくのを目の当たりにすると、
「どうにかしたい」という気になるでしょう。
そのとき「ただ貯金しておくのはもったいないですよ」と
いう営業マンのささやきが……。
どのようなリスクがあるのかも分からず、
ただ言われるがまま投資してしまうケースが、
高齢者には多く、
貯蓄をあっという間に溶かしてしまうことも。
なかには詐欺など、犯罪行為に巻き込まれることも。

綿密なシミュレーションのもと、
老後資金を確保していたとしても、
想定外の出費までは想定していないもの。
また、なぜか上手い話に乗りがちなのは高齢者に多く、
「あっという間に貯蓄がすっからかん」という
ニュースも耳にすることがあるでしょう。

ーー「老後破産」なんて、自分には関係ない

そんなことを思っている人ほど、
破産に追い込まれてしまうもの。
高齢者ならではのリスクを理解し、対策しておけば、
最悪の事態を避けることができます。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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