お年寄りの家計調査を覗いてみた

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【ともに65歳以上・無職の高齢者夫婦「1ヵ月の収入・支出」】

◆実収入:246,237円
・そのうち公的年金:220,418円

◆実支出268.508円
・そのうち消費支出:236,696円

(内訳)
食料:67,776円
住居:15,578円
光熱・水道:22,611円
家具・家事用品:10,371円
被服及び履物:5,003円
保健医療:15,681円
交通・通信:28,878円
教育:3円
教養娯楽:21,365円
その他の消費支出:49,430円

出所:総務省統計局「家計調査 家計収支編」(2022年)

このような家計に対して、
どれほどの余裕があるのでしょうか。
『家計調査 貯蓄・負債編』でみていくと、平均2,500万円強。
十分すぎる貯蓄があり何の心配もない、というのが
日本の高齢者の平均像です。
単純計算、月々2万2,000円ほどの赤字になるので、
1年で26万円、30年で800万円ほどが不足する計算です。

【ともに65歳以上・無職の高齢者夫婦「貯蓄と負債」】

◆貯蓄:2,509万円
・そのうち金融機関:2,504万円

(内訳)
通貨性預貯金:728万円
定期性預貯金:928万円
生命保険など:400万円
有価証券:448万円
・そのうち金融機関外:4万円

◆負債:29万円
・そのうち住宅・土地のための負債:24万円
・そのうち住宅・土地以外の負債:2万円

日本弁護士連合会
『2020年破産事件及び個人再生事件記録調査』によると、
破産債務者のうち、60代が16.3%、70代以上が9.3%。
破産という最悪の結果を迎えてしまう人の
4分の1は高齢者です。
また全体の6.7%は収入が年金だけという年金生活者です。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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