脳の力で人生を好転させる

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池谷裕二、東京大学薬学部教授

〇記憶が曖昧だから柔軟に対応できる
犬やウサギ、ネズミなどのいわゆる下等哺乳類になるほど、正確に記憶する能力が高くなる。人は、それら下等哺乳類と比べるとより多くの記憶や情報を抱えているため、正確に記憶するよりも、多くの事を曖昧に記憶するようになる。この曖昧性があったおかげで、何か問題にぶつかった時、「以前、これに似た問題があった。あの時は、こうやって乗り切ったぞ」などと洞察する事が出来る。洞察力を磨くには、経験を重ね、記憶のパターンを沢山作る事。そうすれば、慌てることなく臨機応変に問題を解決できるようになる。

〇思い込みが強いから夢が叶えられる
何かを強くイメージしたり、思い込む事で体がその方向へ向かって行動する「観念運動現象」がある。これを利用すれば、夢やなりたい自分像を持つだけで叶う可能性がある。より早く、なりたい自分に近づくには、夢は持つだけでなく、机の前やトイレなど、何時も見える場所に書いて貼っておくとよい。強く意識する事が出来て、効果的だ。

〇ストレスが、あなたを強く美しくする
ストレスは有り過ぎても、無さ過ぎても良くない。適度にあっていい。上手く行かない時ほど、「今は、ギアがローになっているから、ゆっくり走ればいいや」と考えてみる。そんな心のゆとりが欲しい。ストレスは、毎日押し寄せてくる。押し潰されそうになっても、何とか前を向き、問題解決しようとする姿に、人は魅力を感じる。ストレスが、あなたを磨き強く美しくしてくれる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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