売ったら終わりの時代は終わった

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 和田裕美

バブル崩壊以降の日本は、少子高齢化による人口減少、若者の購買意欲低下などで、不景気なのに物価が上がるという崖っぷちです。かつてのような目先の利益に走った売ったら終わりのスタンスでは通用しない。

いかにファンになってもらうかが鍵であることは、GAFAの成長戦略一つ見ても一目瞭然。リピーター率は9割と言われるAmazonは、お客様のニーズを徹底的に学習するべく、PDCAサイクルを回している。
この学習文化を活用して成長している企業はAmazonだけではない、
Netflixは年間1000回以上、Googleは年間7000回以上、
P&Gに関しては年間1万回に至るPDCAを繰り返している。
AIの力を借りているとはいえ、お客様のことを徹底的に知ろうとする、このスタンスには頭が下がる。

これに対して売ったら終わりの世界での、お客様の心理を考えてみる。一生懸命説明してくれた営業の人が、契約になった途端に消える。これっととても寂しいことだ。まさに、釣った魚に餌をやらない営業である。負けるのは明白だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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