『革命のファンファーレ』

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西野亮廣 021171

インターネット時代にすっかり変わってしまった
マーケティングのルールを押さえ、
どうすれば良い本が作れるのか、
どうすればそれを初速をつけて売ることができるのか。

僕より上の世代は、僕より下の世代のように
「職業に寿命がある」という体験をしてこなかった

やりたいことが見つからないことは、間違いでも何でもない。
肩書きが猛スピードでなくなっていく時代に
キチンと対応できている証拠だ。
「アッチがダメなら、コッチだ!」と、
肩書きを移動できる準備ができているわけだ

「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と
言われても、好きでもない仕事は消え、
好きなことしか残らなくなってきている。
ここからは、“好きなことを仕事化するしか
道が残されていない”時代だ

絵本『えんとつ町のプペル』で、
これまでの絵本と大きく変わった点は、
作り方を“超分業制”にしたということ

絵本を一人で作らせている原因のド真ん中に
「お金」という問題があった。
ならば、お金さえ集めてしまえば
「分業制」という選択肢をとることができる。
というわけで、
絵本『えんとつ町のプペル』の制作で
一番最初にやった作業は、「資金調達」であった

『好感度』と『信用』、『認知』と『人気』は、
それぞれまったく別物

お金を集めるには信用が必要だ。
そして信用を勝ち取る為には、
お婆ちゃんみたいなことを言うが、
嘘をつかないことが大切だ。
その為には嘘をつかなくても良い環境を作ることが大切だ

入り口でお金を取るな。
マネタイズのタイミングを後ろにズラして、
可能性を増やせ

支援額は操作できないが、
支援者数はリターン(お返し)の設定次第で
増やすことはできる

「無料で公開したら、お金を出して買ってもらえない!」
という指摘は、
こと絵本に関しては大ハズレで、
絵本を買う決定権を持つお母さん方は、
そもそも十分にネタバレしている作品にしか反応していない

無料公開の出し場所を散らしてしまえば、
情報を回収するコストよりも、
本を買うコストの方が安いから、
ビジネス書ですら無料公開した方が売り上げが上がる

これまで僕らは「いかにお客さんを増やすか?」の
競争をしてきたけれど、そんなことはしなくてよくて、
「作り手」を増やしてしまえばいい。
作り手は、そのまま消費者になるから

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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