『人生の目的は「心が楽になること」』

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浜松医科大学名誉教授、高田明和

ブッダは「嫉妬することで満足することがないから、明らかな智慧をもって満足するほうが優れている。明らかな智慧をもって満足している人を、嫉妬が支配することはできない」と述べておられます。

もしあなたが「足る」を知る、つまり自分のもっているものの大切さを知り、人をうらやんでも意味がないという智慧をもつなら、もはや嫉妬があなたを支配することはない。
「足るを知る」ということは、「いま自分のもっているものを大切にせよ」ということです。
もともと「足るを知る」という言葉は老子の「足るを知れば辱められず」から来ています。そして「足るを知れば辱められず」に続けて「止まるを知れば殆(あや)うからず(限度を知れば危険はさけられる)、もって長久なるべし」と語っています。
老子はこの説明として「名誉と身体とどちらが大切か、健康と財産はどちらが大切か、得ることと失うことはどちらが苦しいか、ひどく欲しいものがあれば、大いに散財する、たくさん持てばたくさん失う」といっているのです。

他人が何かをもっていても、それは健康に比べれば意味がない、もっているものは必ず失うようになるのだ、だから、うらやんでも仕方がないと言っているのです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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