『あるがままに生きる』

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足立幸子

これからは「何だか分からないけど、やってみると、行動に移すと、理由が分かる」という時代になります。

行動に移す(表現する)と、本当の理由が見えてきます。こういうことがいっぱい起こってきますので、勇気を出して行動に移して下さい。
頭は本当にロクなことを考えず、すぐ判断してしまいますから、ありのままを受け入れるためには、出来るだけ頭の中はボーッとさせておいた方がいい。頭をボーッとさせているのは罪悪のように思っておられる方が、今まではたくさんいらっしゃいましたが、これからは出来るだけ頭はカラッポにしておいた方がいいです。

頭がボーッとしている時には、意識はハート(胸のあたり)にあります。カリカリして頭にくるという時は、頭に意識がある証拠です。
ハートに意識があれば、頭には絶対にきません。何でも「どうぞ」と、あるがままに受け入れられます。ですから数字の計算とか、どうしても頭で考えなければいけない時以外は、なるべく意識はハートに降ろしておいた方がいいですね。そうしますと本当に楽で、平安な気持ちになれます。

ボーッとしていると、確かに私の場合は、日常の行動の中で一見無駄と思われることを随分やってしまいます。
電車を乗り過ごしたりとか、反対方向に乗って行ったりとかは年中ですが、これも意味なくやっている訳ではないのです。
つまり「意味のないことは何もない」と、とらえるかどうかなのですね。私は今までの人生で「意味のないことは全くなかった」と分かった時、本当の意味で感謝の気持ちが出てきました。

「意味がない」と思ったら、本当に意味がなくなってしまいます。ですから例えば、反対方向の電車に乗ってしまったことに気がついて電車から降りまして、「《おおもと》の部分で生きている私が、意味のないことをする筈がないじゃないか」と思って駅で色々見るわけです。
もしかすると誰かに出会うために、反対方向に乗った可能性がありますから見てみるのです。誰も知っている人がいないと、今度はポスターとかを見るのですね。そうすると、必要な情報が必ずあります。「あー、このポスターを見るために、一駅反対方向に乗ったんだ」と分かるのですね。

ですから、何も無駄ではないのです。無駄は一つもありませんから、無駄とするかどうかは、ご自分次第なのです。いつも「無駄なことをしている訳がない。起こることは、全部意味があって起こっている」と、とらえられた方がいいですね。そうしますと、みんなが楽になれます。

大事なことは、少しでもカリカリしたりカッカすると、宇宙との調和度は簡単にドーンと落ちてしまう。どんなことにも意味がある、と心の底から得心することができたら、感謝の気持ちが生まれる。
「そうか、そういうことだったのか」と自分を高めるために教えてくれた、という感謝の気持ちだ。苦労や苦難であろうが、病気であろうが、失敗であろうが、それが起きた意味がある。

「意味がある」とは、自分へのメッセージ。そのメッセージを無視すると、また同じようなことが起こる。そうならないように行動を変えていないからだ。人生には「意味のないことは一つもない」。自分に起こるさまざまなメッセージを、謙虚に受け止めよう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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