『20年増収増益を続ける店の秘密』

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河邉幸夫
ちゃんこ鍋は、野菜がたっぷり摂れる『エグゼクティブ・ダイエット』の推奨食ですが、その「ちゃんこ鍋」で大成功を収めた経営者
開業資金を少しでも回収するため、オープンからはじめの3カ月は業時間を長くするなど、頑張って働く必要があります。3カ月だけ頑張ることのメリットは、ほかにもあります。はじめの3カ月間で、ある程度のマーケティングを行うことができるのです。お客さんが増減する曜日、混み合う時間帯、よく注文されるメニューなどが見えるようになります
飲食店での経験がなければ、イチから仕入先を探す必要があります。修行先の紹介ということであれば、しっかりとした食材を提供してくれる可能性が高くなります
「好きな業種以外はやらない」「得意分野を伸ばしていこう」
重要なのは、お店が建っている場所に人の流れがあるかどうかです。いくら駅の近くにお店があっても、そこに人の流れがなければ、集客が難しくなります。逆に駅から離れていても、そこに人の流れがあれば、集客のチャンスが生まれます


ちゃんこ店が繁盛するのは秋から冬にかけてです。広尾で元力士がちゃんこ店を始めるという物珍しさもあったのかもしれません。ありがたいことに開店直後からお客さんが入り、運転資金を回収することができました。「もしも7月や8月にオープンしていたら」と思うと、今でもゾッとします
お客さんがまず知りたいのは店の名前ではなく、「どんな料理が食べられるのか」「どれぐらい評判なのか」「いくらくらいするのか」です。店の名前よりもこれらを先に認知させることが大切なのです。たとえば私が経営するちゃんこ店の看板では、「塩ちゃんこ」「年間10万人が来店」「一人前2480円 一人前から注文可能」という文字が真っ先に目に入るようにしています。お店の名前よりも文字が大きく、見やすい位置に配置しているのです
10メートル先から自然に目を合わせること。目が合った人からチラシを渡すと受け取ることを拒みにくくなります
女性は飲食に関して浮気性なので、気に入った店を発見しても、また違う店を探そうとします。女性の常連客を作るのは、とても難しいことなのです。それに対し、男性は顔が効くお店に行きたがる傾向があります
「人に仕事をつける」のは間違いです。飲食店は「仕事に人をつける」ようにしなければなりません
粗利益を稼いでいるメニューの価値を高め、売価を上げるという戦略も効果的
売れば売るほど赤字になるメニューがあるのは、お店の首を絞めているようなもの

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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