『ザ・ゴール2 』

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エリヤフ・ゴールドラット

解決策を見つけ出すためには……「クラウド(雲)」を
描けばいいんだよ 
雲のようなもやもやをスッキリさせるために
対立構造をわかりやすく図にしてみればいい

「思考プロセス」では……「問題」とは……
それぞれに独立しているのではなく……
「原因」が「結果」を生むという
「因果関係」で結びついている 
ただ、「問題」だと考えられるもののほとんどは
「現象」に過ぎない 
TOCでは、それらを「好ましくない現象」……
「UDE」(Undesirable Effects)と呼んでいる

UDEをリストアップしてその因果関係を図にしたのが……
「現状ツリー」(Current Reality Tree)なのだ 
この現状ツリーを構築できれば……
すべてのUDEの原因がわずかひとつか、ふたつの 
「根本」となる問題にあると明らかになる

一般には、需要と供給で価格が決まると
考えられていますが 
技術開発競争があり、
新製品が数か月おきに市場に投入されて
競争が激化している時は……
需要が供給を上回っている時でさえ
価格が下がってしまうことがあるんです

マージンの少ない製品を切り捨てると
その製品で稼いでいた収入が失われます 
失った収入が、
切り捨てによる節約分を上回ってしまうと……
会社は自分で自分の首を絞めることになるのです

現状ツリーを作る時に挙げたUDEを逆手にとり……
「望ましい現象」略してDE(Desirable Effects)を考える 
そのDEをつなげて図式化し 
明るい未来をどう創造するか……
「何に変えるか」を考えるために使うのが
「未来現実ツリー」なんだ!

現在、支払い待ちの売掛金が約116日分の
57億900万円ですが…… 
新しい解決策にすると出荷してから販売されるまでが
平均45日まで減らせますッ 
つまり!
売掛金が45日分まで減って販売高が変わらないと……
逆に34億9400万円もキャッシュが浮くんです!

設備やスペアパーツではなく
「高圧蒸気」そのものを売るわけか! 
そのかわり固定料金とエネルギー使用量に応じた
金額を毎月顧客に請求するんですッ!

〇企業の目標は……「現在」から「未来」にわたって
「お金を儲けること」です 
儲けることで投資してくれた株主にも
還元することができます 
〇しかし従業員の利益を守ることも不可欠です 
「現在」から「未来」にわたって
「従業員に安心で満足できる環境を与える」……
それが企業の掲げるべきふたつ目の目標です 
〇そして3つ目の目標が……
「現在」から「未来」にわたって
「市場を満足させること」 
市場を創り出す顧客に見放されては儲けることも……
従業員を雇い続けることもできません 
この3つの目標を対立させずに実現できれば 
企業は繁栄し続けて……
明るい「未来」を持てるようになります!

★明晰に考えることを阻む4つの障害
(ゴールドラット博士) 
・ものごとを複雑だと考える 
・人のせいにする 
・対立は仕方がないことと考える 
・わかっていると言う

利益率至上主義は馬鹿の一つ覚え。
エンジンオイルのOEMするときも気を付けましょう。
肝心なのは、利益額です。

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