河瀬誠
市場の成長率Aと自社のシェアBで方向を決める
1.スター(AもBも高い)
積極投資する
2.金のなる木(Aは低いがBは高い)
コスト構造の改善と、投資は抑制
3.問題児(Aは高いがBは低い)
積極投資・買収、または撤退の選択
4.負け犬(AもBも低い)
撤退、または投資の最小化
経営計画では、3~5年の中長期の策定が一般的だ。
日本経済や社会環境、世界市場は、どう変化するのか。
どのような新しい技術が登場するのか。
未来の環境を、ふまえる事が大事だ。
現在の環境を前提にしたり、
過去の成功体験を繰り返そうとしてはいけない。
もちろん、ピタリと言い当てる事はできない。
人工知能や自動運転といった技術トレンド、
国内の人口動態やアジアの成長といった
社会・経済の方向を見極める。
そのうえで、どの成長領域を取り込むか、
どの領域で新規事業を始めるかを決める。
すべての市場で全力を尽くすという考えでは
結果として、すべて上手く行かなくなる。
どの市場を攻め、どこを諦めるかを明確にする。
撤退する分野の資金、人材を振り向けて、
限りある資源を有効活用する。
縮小・撤退する領域も当然ながら出て来る。
目指すべきビジョンを決めれば、
そこに至るための戦略を進めていく。
まずは、仮説として作り、
環境や知見の蓄積に応じて臨機応変に修正し続ける。
PDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルだ。
計画策定の正確さよりも、評価、改善を続けることが大切だ。
目標に向けて上がるルートは、いくつもある。
エンジンオイルのOEMにも必要な考えですね。