恐怖のアプリ

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テレビ番組。刑事の夫婦が、いつも明るく夫婦喧嘩している。やっと収まったと思ったら、奥様から送信されて来た「家事分担アプリ」を旦那が見つける。またまた夫婦喧嘩は盛り上がる。そんなアプリあるんですな、うちの奥様が知ったら偉いことになる。

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一人で死を迎える時代

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斉木乃里子

介護は、まず家族が担い、
手に負えなくなれば施設に預ける。
今後は、そんな常識は通用しない。

高齢者の増加に対して、就労人口が減るため、
家族どころか、施設の人員すらいないのが普通になっていく。

当然、家族に囲まれたり、施設のスタッフに見守られて
最後を迎える姿も無くなる。
多くの人が、一人で死を迎える事になる。

覚悟し、納得しながら死を迎えられるようにするため、
個人や社会は何ができるだろうか。

個人レベルでは、自分の終末について考えをまとめ、
周囲の人に提示することが重要だ。
財産整理が中心の終活にとどまらず、
精神的にも社会的にも納得できる
死の迎え方について、
それぞれが語り合える場が必要である。
それは社会にとっても、
知識や経験の蓄積に繋がる。

社会の側でも、一人で暮らす者同士が、
支え合うシステムを作っておく必要がある。

その前提となるのは、ある程度まで、
自分や周囲のケアができる住民を増やす事だ。
その上で、自立した住民が
ボランティアや有償サービスに参加する
仕組みが出来上がれば、
介護サービスの人材不足にも対応できる。

ただし、人々の自立には、
介護の体験教室などの充実が欠かせない。
子供の頃から、老いや介護について
学ぶ機会も増やさなくてはならない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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はじめてのエシカル

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末吉里花

コーヒーやチョコレートといった嗜好品。
あるいは、洋服やシャツなどの衣料品が、
安くて高品質のものが手に入るのであれば、
それにこしたことはない。

しかし、これらは途上国の小さな子供たちが低賃金で、
学校にも行けない程の長時間労働の末に
生み出されたモノが多い。

少し値段が高くても、生産者のことを思いつつ、
自分も納得できる形の消費を考えねばならない。

エシカルとは英語で「論理的な」という意味だ。
エシカル消費とは、社会や環境、取引の公正にまで
目配りした消費を指す。

先進国で500円程度で売られるTシャツを1つ見ても、
コストを抑える為に、
途上国の劣悪な環境での長時間労働や
若年労働力に依存している。

アクセサリーやジュエリーの中には、
採掘現場での子供たちの危険な労働を経て
生まれてきているモノも多くある。

国際的な富の不均衡や格差の広がりなど、
資本主義の在り方が問い直されている。
最終消費者の私達一人一人が、少し意識するだけで
変えられる世界があるかもしれない。
日々の買い物を社会的貢献に繋げる、
フェアトレードやエシカル消費は大切だ。

まずは、100円玉2枚で
フェアトレードのチョコレートを買うことから
始めてみましょう。

安くてええもんの追求は、
どこかに無理強いをしているのですね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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選挙前の都合の良い経済指標

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出鱈目に近い、選挙前の調子の良い経済指標。
こんなのを注目して、日本経済が好景気と判断するのは馬鹿。

なぜなら、反対の悪い経済指標も沢山あるからだ。
労働市場では、人手不足にもかかわらず、
賃金の伸びは勢いが無い。
企業部門でも、設備投資は十分ではない。
個人消費も伸び悩んでいる。
消費物価は、2%のインフレ率からは、ほど遠い。

大きな問題があるからだ。
急速に進行する少子高齢化。
今も累積を続ける財政赤字の拡大。
中長期的な課題は、まったく解決しないままだ。

真の豊かさを実現するには、
これらの不都合な真実を探究する姿勢が必要である。

アベノミクスには、不都合な真実に向き合う
真摯な姿勢が欠けている。
20年度までに、基礎的財政収支を黒字化するという
国際公約までも先送りしてしまった。

森友、加計をするような輩に碌な事は出来ない筈だ。
アベノミクス発信のフェイクニュースに踊らされてはいけない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「大惨事と情報隠蔽」

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D・チェルノフ、D・ソネット

歴史を振り返れば、悲惨な大事故や軍事的な失敗、
さらには経営破たんや粉飾決算、
大規模リコールといった不祥事が後を絶たない。

チャレンジャー号の爆発事故では、
外気温が低い状態では、
Oリングという安全上の重要部品が
破損する可能性が分かっていた。

それにも拘わらず、そうした知見が
NASAの上層部に上手く伝わらなかった。
上層部は、耳を貸そうとしなかった。
そのために7人の乗組員が亡くなる
痛ましい事故が起こった。

部品会社の現場の技術者と経営陣、
さらにNASAの幹部たちの
コミュニケーションのちぐはぐさは、
日本の組織でもよくあることだ。

けっして対岸の火事ではない。
日本でも、企業がらみの不祥事が頻発している。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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全国石油商業組合連合会から

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ポスターが来た。多くのガソリンスタンドで掲示される。「未来が見えたっ!!カーボンニュートラル・環境対策は液体合成燃料で。」CO₂を燃料として再利用する本命の対策が、もうここまで来ている。

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腹八分目は健康に悪かった。

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大量調査の結果、被験者全員の骨密度が削れていたそうだ。満足するまで食べた方がいい。糖質制限さえすれば、健康になり痩せることもできる。

//山田悟・北里大学北里研究所病院、副院長

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「江戸時代 恋愛事情」

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板坂則子

江戸時代の人々は、心の痛みを伴う恋情よりも
体の疼きを求める色恋として恋愛を捉えていた。

江戸初期、恋愛対象として熱く語られていたのは「若衆」で、
これは男性同士の恋愛行為である「男色」だった。
男性同士の対等な恋愛ではなくて、
固定的な上下関係のもと、10代の美少年がもてはやされた。

井原西鶴の「男色大鑑」などは、
武家の男色や歌舞伎若衆の性行為がもたらす
肉体の喜びが誇張して描かれている。
性器を巨大化して描いており、春画の特徴である。

「笑い絵」とも呼ばれた春画を、
当時の多くの人々が楽しんでいた。

男色は、今の「BL=ボーイズラブ」、
春画は、今の漫画。
江戸後期の「かわいい」文化は今のアイドル。

当時と現代の類似性を比較すると面白い。
江戸を知る事で、現代をより豊かに捉える事かできそうだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「消費大陸アジア」 

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川端基夫

少子高齢化で内需が縮む日本。
日本企業にとって、急拡大を続ける
アジアの巨大市場は大きな魅力だ。

しかし、参入した企業が必ずしも
成功してている訳ではない。

アジア市場の難しさは、文化や所得水準の違いと
片づけられがちだ。
そうした表面的な分析ではなく、
消費行動の意味づけに踏み込み、
現地へ適応することを考える。

例えば、清涼飲料のポカリスエット。
日本では、スポーツや風呂上がり、
二日酔い時の水分補給用としてヒットした。

ところが、熱帯気候でイスラム教徒が多いインドネシアでは、
人々はあまり体を動かさない。
入浴はシャワーで済ませ、飲酒習慣も乏しい。

当初は苦戦したが、ラマダン(断食月)明けの渇きを
効果的に癒せると売り込み方を変え人気商品に育った。

意味づけは、消費者が買いたくなる合理的理由と
言い換えられる。

アジア各国の方が、日本よりも進んでいる面がある。
インターネットやスマートフォン経由の消費を
もっと研究せねばならない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「親鸞と日本主義」

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中島岳志

なぜ、大乗仏教の「絶対他力」の教えが、
国家神道の「国体」の教えと一つに結び付いたのか。

明治維新の原動力となり、
国体という概念を作った江戸の「国学」。
国学を興した本居宣長の思想に、
浄土教は甚大な影響を与えていた。

法然および親鸞にとっての阿弥陀仏こそが、
宣長にとっての神であった。
そして、神に直接連なるのが天皇であった。
天皇は、無限で絶対の存在となった。

浄土教が国体論に影響を受けているのではない。
国体論が浄土教の影響を受けているのである。

法然・親鸞の思想構造が、国体論の思想構造を
規定しているのである。

日本で近代を準備し、近代を可能にした
最も革新的な考えである国体論は、
最も破壊的かつ破滅的な教えである浄土教だった。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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