「江戸時代 恋愛事情」

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板坂則子

江戸時代の人々は、心の痛みを伴う恋情よりも
体の疼きを求める色恋として恋愛を捉えていた。

江戸初期、恋愛対象として熱く語られていたのは「若衆」で、
これは男性同士の恋愛行為である「男色」だった。
男性同士の対等な恋愛ではなくて、
固定的な上下関係のもと、10代の美少年がもてはやされた。

井原西鶴の「男色大鑑」などは、
武家の男色や歌舞伎若衆の性行為がもたらす
肉体の喜びが誇張して描かれている。
性器を巨大化して描いており、春画の特徴である。

「笑い絵」とも呼ばれた春画を、
当時の多くの人々が楽しんでいた。

男色は、今の「BL=ボーイズラブ」、
春画は、今の漫画。
江戸後期の「かわいい」文化は今のアイドル。

当時と現代の類似性を比較すると面白い。
江戸を知る事で、現代をより豊かに捉える事かできそうだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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