D・チェルノフ、D・ソネット

歴史を振り返れば、悲惨な大事故や軍事的な失敗、
さらには経営破たんや粉飾決算、
大規模リコールといった不祥事が後を絶たない。

チャレンジャー号の爆発事故では、
外気温が低い状態では、
Oリングという安全上の重要部品が
破損する可能性が分かっていた。

それにも拘わらず、そうした知見が
NASAの上層部に上手く伝わらなかった。
上層部は、耳を貸そうとしなかった。
そのために7人の乗組員が亡くなる
痛ましい事故が起こった。

部品会社の現場の技術者と経営陣、
さらにNASAの幹部たちの
コミュニケーションのちぐはぐさは、
日本の組織でもよくあることだ。

けっして対岸の火事ではない。
日本でも、企業がらみの不祥事が頻発している。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より