『老人の取扱説明書』

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平松類

これから日本は急速に高齢化社会に向かって行きますが、それはお客様にも、働く仲間にも、高齢者が増えるということ。
だとすれば、ビジネス成功のカギは、いかに高齢者を知るか、に他なりません。

姑が嫁の話を聞かない突然、「うるさい!」と怒鳴る
赤信号でも平気で渡る
せっかくつくってあげた料理に醤油やソースをドボドボとかけるなど、多くの方が疑問に思っていたことを、高齢者の身体の変化の観点から読み解いてみよう。

老人はなぜ赤信号でも平気で渡るのか?
・瞼が下がってくるし、腰も曲がっているから、信号機がある上のほうがよく見えない
・転びやすいので足元ばかり見て歩いている
・日本の信号は高齢者が歩くスピードで渡り切れないようにつくられている

60歳以上になると、低い声(500Hz)と比べて高い声(2000Hz)だと1.5倍以上の音量がないと聞こえません。若い女性の声は男性の1.5倍大きくないと聞こえないのです低い声で、ゆっくり、正面から話すと伝わる
「お薬はまだありますか?」と一気に話さず、「お薬」「ありますか?」と区切って単語だけを伝えると、聞き取りやすくなります

ヘッドホンをして大音量で聞くなどが耳を痛めます8週間のトレーニングで、聞きやすさが2倍程度になることがわかっています。
簡易的な方法としては、徐々にラジオやCDの音を小さくしていって、小さい音でも聞こえるようにするトレーニングがあります耳が悪いので、声が大きくなってしまう難聴を予防改善するには、まずは食事です。

マグネシウムが効果的その他の耳によい栄養素は、ビタミンCやビタミンE難聴であると、認知症になりやすい

高齢者の記憶の変化は、全体が落ちるのではなりません。まずは、短期的な記憶が落ちます触覚(温痛覚)50代から衰えはじめ、70代から顕著になります。

手に持っているものの感覚が弱まるため、物を落としやすくなります

塩分は若い頃の12倍使わないと、同じ味に感じない亜鉛が足りていないと味覚が悪くなる

コンタクトレンズとメイクは、瞼が下がる原因になる

骨を強くするために避けた方がよいのはリンが多い食品。清涼飲料水や加工食品の一部が該当しますので、これらをあまり口にしないほうがいい

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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