大きな成功を遂げた人は

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幸田露伴

 大きな成功を遂げた人は、
 失敗を人のせいにするのではなく、
 自分のせいにするという傾向が強い

いろんな失敗だけでなくいろんな困難も
何かと自分以外に原因を求めてしまいがちです。
でも、そこで自分に何が至らなかったか問いかけ、
自分ができたことがあったのではないかと
自らを質す人がより成長していくのだと思います。
私も日々反省です。

人のせいにすると、自分が反省する機会が無くなってしまう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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幸福とは

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「修身教授録」森信三より

「幸福」について話をするさい、私はいつも、
「幸福というものは、これを求めようとしたら
かえって得られないものであり、
逆に自分の為すべきつとめを真剣にやっていれば、
自然に与えられるもの]
ということを、よく申して来たものであります。

つまり幸福というものは、それ自身を追求すると、
かえって得にくいものであり、
かりに得られたとしても、
すぐに消えてゆくものだと思うのであります。

そこで、それではいったいどうしたら
幸せが得られるかと申しますと、
それはその人が人間として為すべき事柄と、
真剣に取り組んでいれば、
自然と与えられるものだと思うのであります。

では、その人が人間として為すべき事がらとは、
一体どういうことかと申しますと、それは、
(一)その人が自分の天分を十分に発揮し実現することであり、
(二)「人のために親切にする」ということであります。

そしてこの二つの事に真剣に取り組んだなら、
どんな人でもいつかは、自然に幸福に恵まれて、
幸せになると思うのであります。

したがって私は、この二カ条を
人生の生き方の上から考えて、
もっとも大切な根本的な二カ条だと考えるのであります。
同時に、それ故にこそ、この二つの事を守りさえすれば、
やがてその人は幸せになれると確信するわけであります。

人はいつも他人と比較してしまいますが、
そうではなく自分がよりよく頑張っているか、
そこに焦点を当てなくてはいけないですね。
昨日より今日。どれだけ成長できたか。
他人と比べるのではなく、自分がいかに役割を果たせたか。
とても身につまされるお話です。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「政治経済の生態学」

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スヴェン・スタインモ

〇スウェーデン
第2次大戦後、福祉国家の代表と語られてきた。

ベルリンの壁の崩落後、新自由主義は世界に拡大した。
1990年代に社会民主党が下野した時、
「福祉国家の終焉」と論評された。
これも新自由主義の影響だった。

まもなく社会民主党は政権に復帰したが、
その政策を、変化する現実に適用・進化させねばならなかった。

高い教育水準、公共サービスの充実、
社会への信頼の高さは、変化の激しい世界経済の中でも
強みだった。

その強みを生かして、従来の製造業から、
知識生産で比較的優位を持てる方向へ舵を切った。

国家は、適応するか、消滅するかである。
進化は、変化を必要とする。

〇アメリカ
天然資源に恵まれ、分権的な政治制度を採り、
平等的な理想と反政府感情を重視する国に進化した。

リーマン・ショック以降、富・所得の不平等や
社会保護の弱さが前面に出て、
新たなシステムを構築できていない。

20世紀後半には、政治権力の分散が
統一性のある福祉国家の構築には不向きで、
大衆の政治権力への信頼が減退していたことは分かっていた。

一時、新自由主義の波に乗って、
金融を中心に繁栄を謳歌しているように見えたことが
国民の覚醒を遅らせてしまった。
状況は、今も変わらない。(2010年の時点で)

〇日本
敗戦後からバブル崩壊まで、
軽い税負担と雇用主ベースの福祉国家で高度成長を成し遂げた。

伝統的で階層的な社会が残存し、
強い中央官庁と弱い民主主義の組み合わせが、
少子高齢化やグローバル化に対応できなくなった。

21世紀に入って小泉政権が、
新自由主義的な改革を進めた。
しかし、進化論の立場からすると、
「グローバル・スタンダード」など存在しない
と悟るべきであった。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『偉き人と完(まった)き人』

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渋沢栄一著作『論語と算盤』から

偉い人の要途は無限とは云へぬが 
完き人なら幾らでも必要な世の中である
 渋沢栄一

一般的に、リーダーシップが必要であるといいます。
リーダーとは目指すべき方向を定め、他を動員し、
ゴールを達成して成果を出す偉い人です。

ただ、栄一は指摘します。
偉い人はもちろん必要である。
しかしながら、そんなにたくさん必要ないのではないか、と。
偉い人は、ある意味で特殊な人物で、
どこか角が尖っているところがあります。
そのような尖った人たちがたくさん集まると、
角が多くなってコトが回らなくなり、
むしろ、逆効果になるかもしれません。

一方、「完き人」とは智情意というバランス感覚がある人
を示します。
それを栄一は「常識の人」としています。
バランスを保ちながら向上し続ける人材であれば、
共に働きながら共創することができます。

このような人材であれば、
世の中に活躍の場は無限にあるはずだ。
栄一はそのように考えました。

『偉き人』と『完き人』の違い
・偉き人
 性格等に問題があっても、その欠点を補って余る程に
 卓越した長所や能力がある者
・完き人
 性格的に偏りが無く、一切の常識を理解している 
 人間的に成熟した者

渋沢栄一いわく、完き人とは『常識人』であり、
それと比べると偉き人は『変態』である、とのことです。

「常識人とは、一切の偏りが無く、
智恵/情愛/意思のバランスが良い者」
ここから、『完き人』は智恵/情愛/意思の三要素の
バランスとれた常識人であり、
逆に『偉き人』とは智恵/情愛/意思のバランスは悪いが
いずれかの力が突出している人と言えます。

その視点から観ると、『完き人』と何かをやる時、
一緒にやっていき易(やす)いなと思います。
逆に『偉き人』はクセが強く、何かをやるにしても
上手く合わせてやらないと難しいなと思います。

完き人の輩出
渋沢栄一は、出来るだけ多くの『完き人』が
社会に必要であると言っていて、
『偉き人』も必要ではあるがそこまで多くなくて良いとも
言ってます。
確かに、能力があってもクセが強い人が多くいると
色々衝突とかありそうで一緒に何かをやる時大変そうですね。
ですので、出来る限り『完き人』の様なバランスが良い
万能な人を増やしたほうが
スムーズに物事は運びそうだなと思いました。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『教養としての上級語彙』

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宮崎哲弥

古代ギリシャにおける
「ヘレネス/バルバロイ」ではないですが、
人が語彙によって人を区別しているのは、
今でも変わらないと個人的には思っています。

それが専門用語であれ、組織内の言葉であれ、
教養語彙であれ、
人が語彙によって結びつきを強めるとすれば、
語彙を知っているか知らないかは、
個人が所属できるコミュニティを決定づける。

語彙は、偉そうにするために重要なのではなく、
自らが動ける経済圏を決定づけるからこそ、
重要なのです。

また、語彙があると、
世界を違って捉えられるようになる。

どれだけ多くの言葉を使いこなせるかが、
その人の認識や感覚の細やかさ、
思考の分明さや複雑さーー
総じて生きてある世界の豊かさを表す。

●しょけん【諸賢】多数の人に対して
敬意を込めて呼ぶ語。代名詞的にも用いる。
皆さん。「読者諸賢のご<健勝>を祈ります」

●じょうぼく【上木】印刷するために
版木に図書を刻みつけること。
書物を出版すること。上梓すること。
「自叙伝を上木する」

<ちりばめる>という動詞はよく使われる。
「散りばめる」とも書かれるが
正規ではなく、この表記から
「一面に散らしてはめる」という誤用というか、
正確ではない語釈が広まってしまった。
正しい表記は<鏤める>である

◎ちりばめる【鏤める】彫ってはめ込む。
ところどころを彫って、金銀や宝石、
真珠、螺鈿などをはめ入れること

●地(ち)を易(か)うれば
皆然(みなしか)り 
人はそれぞれ地位、境遇を異にするから、
行いや考えも異なるのであるが、
その立場を取り替えてみれば、
皆各々の立場にふさわしい言行となる

●謦咳(けいがい)に接(せっ)する
(目上の人物に)直接お目にかかる。
(敬している人に)お話をうかがう。
会うことの尊敬語

◎繁簡(はんかん)宜(よろ)しきを得る
詳密な部分と簡潔な部分のバランスが
程よいこと

●琴瑟相和(きんしつあいわ)す
琴と瑟とで合奏して、その音色が
よく調和している。
転じて、夫婦間の相和して睦まじいたとえ

●とが【都雅】洗練された上品さを
持っていること。
都(会)風の趣味のよさ。
雅やか。「都雅な暮らし」「都雅を極める」

●さんび【酸鼻】ひどくむごたらしいさま。
大変痛ましい様子。惨状。
「酸鼻を極める」

●糟粕を嘗める(そうはくをなめる) 
何の独創性や<創見>もなく、
先人の残したものをただなぞること。
「糟粕を嘗めるような、
新味のない企画はいらんよ」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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コミュニケーションの大切さ

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日本ラグビー前監督、エディー・ジョーンズ

体の小さな日本人が大きな外国人相手にどう勝つのか。
当たり前ですが、相手に合わせるのではなく、
自らの特性をどう生かしていくかが重要。

何かを変える時には、時には極端なこともしないといけない。
これは経営者の質問に答えていましたが、
例えば会議で意見が出ない時、
経営者は「意見がないならこれで終わり」と
会議室から出てしまえばいい。
そうすると、次回から意見が出るようになるはずなど。

試合中のコミュニケーション”金曜日の居酒屋”

ただ意味のない声を出すのではなく、
大切なことを周りに知らせるため
お互いの声を出さないといけないということ。

具体的には誰にディフェンスを仕掛けているのか、
どこにボールがあるのかを明確にして声を出す。
私も経験があるのですが、
ディフェンスをする時はなかなか声がでません。
(密集したりすると、意外と声は出るのですが、
それ以外の動いている場合出す余裕がありませんでした)
実際、映像でも最初はディフェンスの場面では
声が出ていませんでした。

そこで如何に意識して声を出すかということ。
誰にアタックしているか周りに知らせることで、
その他の選手にも何をしようとしているのか分かって、
もし抜かれたとしてもカバーする準備ができる。

これ、会社の中でも同じだなと思って見ていました。
よく大事なことは抜けていて、
どうでもいいことに拘っている場面に出くわすことがあります。
何をどうしようとしていて、現状どこまで進んでいる。
会社ではこんな感じでしょうか。

これが大事な場面で抜けてしまったりして、
ラグビー用語での”ホスピタルパス
(病院直行のパス=パスされた瞬間に相手のタックルを受けて
撃沈・・・):
会社で言えば、もうどうしようもないところまで
進んでしまっての報告や相談”となるのでしょう。
もっと早くに言ってくれれば何とでもしようがあったのに、

何で今なの?って感じですね。
まあ、そこまで放っておかせてしまうことの
反省もしないといけないのでしょうが。
やっぱり、コミュニケーション、大事です
如何に、言いにくいことでもちゃんと言い合える環境、
これを作っていかないといけませんね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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最後に勝つ負け方を知っておけ

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アントニオ猪木

猪木さんは「環状線理論」を提唱していました。
環状線の中のコアなファンだけでなく、
その外側にいる人たちを引き込むことが
プロレスを盛り上げるには必要だという集客理論で、
だからこそ異種格闘技戦や
旧ソ連のアマレス選手らをリングに上げるなど、
常人には思いもつかないことを
どんどん仕掛けていったのでしょう
(棚橋弘至)

みんなが反対することほど、それが実現した時の実りは大きい。
苦労はあるだろうけど、十分に報われる。
それが史上で初めて、誰も手掛けたことがない事ならなおさら。
たとえ金は儲からなくてもいい。月面着陸第一号と同じなんだ

プロレスも交渉も“受け身”が取れると簡単には負けない

世界の一流レスラーというのは、
みんな必殺技、強さのほかに、観客を魅せるものを持っていた。
メインイベンターを張れるのは、そうした“華”を持った
選手ばかりだ

50%の可能性で突っ走るということには、
ある程度の“開き直り”も必要だろう。
それは、恥をかくことに慣れ、
恥をかくことを恐れないことだ

偉い人と話す時ほど自分の信念を貫け

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかるさ。

自信などというものはできるだけ早く、
いったん失くしてしまったほうがいい。
そうすれば、もっとより多くの勉強と体験を積む機会が増える。
結果として勝利者になれるのではないだろうか

ある先輩にこう忠告された。
「猪木よ、絶対に逃げるな。逃げちゃダメだ。
金を借りたら、その人のところにひんぱんに顔を出せ!」

「下座の心」を単純明快に表す方法が、“挨拶”なんだ

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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年収をあげる「躾」の中身とは

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伊勢雅臣氏の国際派日本人養成講座より

〇年収は、知能指数ではなく、「躾」で決まる

「人をつくれば、利益は勝手についてくる」
これは、個人にもあてはまるようです。
個人でいえば、「人格をみがけば、年収は勝手にあがっていく」となるでしょう。
「幼児の頃にきちんと躾られると、
大人になってから社会的にも成功し、年収が高くなる」
という興味深い調査結果がある。

神戸大学の西村教授は、「躾と年収」という
興味深い調査をした。
すると、親から「躾」をきちんとされた人は、
されなかった人と比べると、
年収が86万円高かったというのです。
これ「40年間働く」ことを考えると、3440万円の差になります。

〇年収をあげる「躾」の中身とは?

ところで、「躾」と一言でいわれても、
訳がわからないでしょう。
西村教授によると、「躾」の中身は、
「4つの基本的なモラルを親からちゃんと教わったかどうか?」
なのだそうです。

では、「4つの基本的なモラル」とは?
1、ウソをついてはいけない
2、他人に親切にする
3、ルールを守る
4、勉強をする
である。

このことは、私たちに大きな希望を与えます。
つまり、「善人は栄えることが証明された」
ということでしょう?
実際、日本を代表する大企業でも、「ウソをついた」
「ルールを守らなかった」(たとえば不正会計処理など)で、
ボロボロになっていくのを、
私たちは目にしています。

そういえば、「ウソをつくのは善」とする教えを、
支配者層が「バイブル」のようにありがたがって
学んでいる国もある。
私たちはその国の脅威に怯えていますが、
彼らが「ウソをつくのは善である」などと信じているので
あれば、繁栄は長つづきしないことでしょう。

それより、私たちが恐れるべきは日本で
1、ウソをついてはいけない
2、他人に親切にする
3、ルールを守る
4、勉強をする
という「4つの基本的なモラル」が衰退していくことです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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窮達(きゅうたつ)は命(めい)なり

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困窮に陥る。あるいは栄達に恵まれる。
これは運命であって人知人力を超えた世界だが、
それを吉にするか凶にするかはその人次第である、
ということです。

深く頷かせるものがあります。
歴史上の偉人は皆、困窮の中から運命を飛躍させています。
一方、栄達の中にいながら自らの人生を下落させていく人も
枚挙に遑(いとま)がありません。
窮達は命なり、吉凶は人に由る

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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澁澤栄一 論語と算盤

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教育と情誼の章より

世間一般の教育のやり方を見ると、
単に知識を詰め込むことが重視されていて、
徳育の面が欠けている。
また、学生の気風を見ると、
今一息、勇気と努力と自覚に欠けている。
文明の進歩とは、政治、経済、軍事、商工業、学芸などが、
ことごとく進んでいてこそ実現できるものだ。

しかし、日本では商業という文明の一大要素が
長いあいだ顧みられずにいた。
近年、ようやく実業教育が注目されるようになったが
その教育方針は残念ながら
他の教育方法と同じで理知に偏っている。
規律、人格、徳義なとが重視されていない。

実業界に立つ者は、そうしたことを踏まえたうえで
さらに自由ということを学ばねばならない。
軍隊のように上官の命令を待っていては、
とかく好機を逃がしやすいのが実業の世界なので、
自由に商売をしてこそ発展が望めるものだからだ。

しかし、その結果、誰もがただ知識を詰め込み、
利益を求めることを私は心配している。
身分が上の者も下の者も、みんなが自分の利益だけを
追い求めて道徳などが全く顧みられない状況に
陥ったら大変だ。

孟子は、軍事力による支配や論理が優先された
戦国時代に、道徳による王道政治を理想として説き、
様々な戦国諸侯と対話をして、
利益を話題にする王を諫めた。

どうにかして日本が憂える状況にならないようにと、
私は知識と道徳を並行して行う実業教育の
啓蒙に長年注力している。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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