「分かる」ということは、どうゆうことなのか

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池上彰

自分がそれまで持っていたバラバラの知識が一つの理論の下にまとまった時です。言わば、知識と知識の関係を示す補助線を引くという事です。

中学校を卒業して社会経験数年の人にも分かる原稿を書きたい。しかし、現実に実際の新聞やテレビで示されているニュース原稿は、そのレベルからかけ離れた難しいモノだ。
そのギャップを、どう埋めるかという部分で苦心した事が、自分の考え方の整理に繋がった。

知ったつもりになっていたけれど知らなかった事について、調べて行く作業を続けると考える力が付き、インプットが効果的になって行く。
自分は何が分からないのかを知る事も必要だ。
分かりにくい事を効果的に図解すると情報が整理され、理解が進む。

ネット情報は、翌日の新聞の目次のようなものと位置付ける。新聞で、ニュースの背景などの理解を深める。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『強みを活かす』

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曽山哲人

人は他人に金を払ってもらってもそこまで真剣になれないけれど、知人に払ってもらったら真剣になる。

・どんなときに楽しさを感じるかを聞く
・マネジメントのバリエーションを増やす
・仕事以外の共通項をどれだけ持てるか
・キャリアプランよりキャリアオプション
・率直に、結論を一つだけ言い続ける

自己効力感を高くするにはどうすればよいのか。それは、「強みを見つけ、活かすこと」
一番成果を出す人に任せる
貢献の意識が高い人のほうが応援したくなり、結果として人望が集まりやすい

私がその人の強みの源泉を理解するために、面談や雑談でよく聞く質問があります。それは、「どんな時に楽しさを感じる?」という質問です。「どんな時に嬉しいと感じる?」と言い換えたりもします
面談などにおいてその人をもっと知りたいと思ったときに、「キャリアライン」を書いてきてもらうことがあります。これはモチベーショングラフとも呼ばれるものですが、自分のこれまでの成長ストーリーを書き出してもらうものです

逆説的ですが、仕事における信頼関係の度合いは、「仕事以外の共通項がどれだけあるか」で決まります。仕事だけの関係は、仕事という一点だけの関係なので、つながりが弱いのです

月イチ面談で強みが見える役に立つのが、文末にすべて「かも」と付ける方法です。書きにくいことや言いにくいことには全部、「かも」を付けて話す。
これを私は「かもトーク」と呼んでいるのですが、書きにくくて言いにくいことを、書きやすくて言いやすくする工夫です

マネジャーが成果を出すための三つの習慣があります。それが、「目標」「役割」「評価」。「目標をもたせる」「役割を与える」「定期的に評価を伝える」ことが大事だと伝えています

キャリアプランよりキャリアオプション

面談では「ここを直してほしい」とはっきりと言います
本来の役割とは違う仕事を依頼するときには、「ごめん、いつもの役割と違うんだけど、お願いしてもいいかな」と、正直に言う

セカンドチャンスがあると、チャレンジが生まれる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『小さな習慣』

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スティーヴン・ガイズ

なぜメルマガを13年続け、ダイエットも続けられるのか。その理由は、「挫折しない方法」を知っているからです。
その方法というのが、じつは『小さな習慣』。

この本を毎日最低2ページずつ、最後まで読み続けてください
何かを少しだけでもする方が、何もしないよりずっと価値は大きい

毎日少しずつする方が、1日にたくさんするより大きな変化をもたらす

小さな目標は大きな目標より優れている

たった1回の腕立て伏せが、30分の筋トレに発展

小さな習慣は、よい習慣を長く続けるためのもの
小さな習慣は、馬鹿馬鹿しいほど小さなステップから成り立つ
デューク大学の研究によれば、私たちの行動の約45パーセントは習慣で成り立っている

ストレスを抱えると、習慣化された行動をとることが(よくも悪くも)多くなると分かっています

行動が習慣になるまでにかかる日数は平均66日──これはあくまでも平均値で、実際には18日から254日と大きな幅がありました
習慣をつくるには、前頭前野が望んでいることを脳の他の部分にも好ましいと思わせなければなりません
モチベーションに頼っても習慣は身につかない

誰にでもいつもほど元気が出ない“不調”の日があります。そうした日には、何か自分のためになることをしようとするモチベーションも低くなります

自我消耗の原因の上位5つは、努力、困難の自覚、否定的な感情、主観的な疲れ、血糖値だとわかりました

小さな習慣は目標達成までの期日を設けません。習慣になるまでどのくらい時間がかかるか分からないからです。
その代わりに、行動が習慣になる兆しを見逃さないようにすることが大切です

幸福感は抽象的な思考を刺激し、物事の全体像を思い描かせるのに役立つものの、具体的な思考を必要とする目標の追求には妨げになる

本当の自己管理というのは、誰かに腕立て伏せをするように命令してもらうのではなく、自分でいつするかを決められるようになること

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『塑する思考』

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佐藤卓

世の中のほとんどの仕事は不特定多数の人々のための営為であって、自分の「好き」のために世の中が回っているわけではない。
ところが自分の「好き」を基準にしてしか仕事ができない。
つまり「我欲」をコントロールできないまま社会人を続けようとしてうまく行かずに悩んでいる人が多い。
そんな悩める人に向かって「好きなことを自由にやればいいんだよ」などと、世間は無責任な追い打ちまでかけるので、悩みが解決するはずがない。

とかく「個性」が強調される世の中ですが、著者はこの個性について、こんな興味深い考え方を示しています。
一般には、目に見える表現に個性があるとされがちですが、それは違います。表現以前のその人その人の思考、ひいては生き方や思想に個性は確実に潜んでいます

「塑(そ)」というのは、外部から力が加わって凹んだら、そのままでいる性質のこと。
自分の形などどうでもよく、その都度変化しても構わない、という性質のことで、これが仕事やデザインに活かされる。

発想とは、今まですでにあったのに、繋がったことがないもの同士を繋ぐことです
ある形を持っていなければならないと思い込んでいる自分の思考が変われば、何のことはなく、どうしようとも自分は自分であると分かるのです
石は石であり、デスクに置かれても石そのものが何ら変化するわけはないのに、書類が風などで飛ばないように押さえておく必要上、拾って帰った石ころがちょうどいい重石になってくれた。
これは、人が石に価値を付け加えたのではなく、自分と石との関係性の中で石がもともと持つ価値を発見したのであって、言うまでもなく、付け加えるのと見出すのとでは、意味がまったく逆です

才能の才は、中国古代の甲骨文では在と同じ字で、もともと在るものを意味します。能とは働きであり、力の意味ですから、才能とは、すでにそなわっているものを働かせる力のことなのだそうです

商品じたいは変化しない1つの情報ですが、そこから受け取っているものは、人それぞれ違います。
その商品と、まあ浅く付き合っている人もいれば、それはもう深く付き合ってきた人もいる。その両者に応えることこそが、リニューアルの仕事というものではないのか

デザインの危険性は、とかく表面を美しくしてしまえるところにあります。
つまり対症療法ならいくらでもできるのです。

「とりあえず」という言葉が、日本人はとても好きです。飲み屋に入って「とりあえずビール」はいいとしても、仕事においての「とりあえず」は対症療法に過ぎず、問題の先送りしか意味しません
「意識」は美しいを求めてい(るふりをしてい)ても、「本能」ではそうではない何かをも素直に求めている

美味しそうに感じてもらうとは、過去の美味しい経験の記憶を呼び起こす、あるいは美味の経験を改めて編集することなのです
不特定多数の人に手にとってもらえるもののデザインは、老若男女、誰にでもちゃんと分かる顔つきにしなければいけない

どのような意見でも、いいかもしれないと思えるものは、どんどん活かしてデザインに取り入れます。そのほうが、意見を交わし合っている人全ての参加意識も高まる。この時も、赤い色にこだわっていた自分の気持ちの狭さを気づかせていただいた

全ての仕事は「これから」のためにある。それは一瞬先かもしれないし一年先かもしれず、もしかすると百年後なのかもしれません
秩序と無秩序、国と国民、伝統と現代、人と人、人と物事……。それらのほどよい関係を見つけるためにこそ、人の営みにはデザインがあり続けるのです

全ての仕事は「これから」のためにある、つまりこれからのためにならない仕事は仕事ではない。

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ラグビーには美意識が必要

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浅井慎平

社会人としても優秀で、スポーツでも活躍する。人間として好ましい生き方をしている人が、かつて多くいました。
ラグビーは、その部分を誇りにしていた時代があった。宿沢弘明は、ラグビーのアマチュアリズムを身をもって示した。

ラグビーはプロ化により、大きなモノを無くしてしまい、結果として違うスポーツになってしまった。
かつては強い、弱いを超えた戦いのワクワク感がラグビーの大きな魅力でした。慶応義塾は、タックルに活路を見出した。明治大学は、フォワードが前に出ることが絶対だった。早稲田は、展開・接近・連続で揺さぶる戦法。同志社も、しかり。
つまり、それぞれの学校が考え抜いてチームカラーを生み出していた。

戦前から非力な日本人がラグビーを手のうちに入れる努力をし、大西鉄之祐さんの時代があって、宿沢弘明、慶応の上田昭夫、明治の松尾雄二という流れがあった。つまり、個性がラグビーの一つの魅力だった。

ラグビーには、美意識が必要だ。どうやってトライを取るか、一つ一つのプレーが美しくあって欲しい。見ていて感動を呼ぶのは、そこだ。
選択したプレーが意表をつくもので、なおかつ、そのプレーが必然だった。そんな、ファンを唸らせるようなプレーを見たい。そこに、ドラマが生まれるスクールカラーを蘇らせて、創意工夫をするラグビーをして欲しい。

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意識を他に向ける

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大野裕

私たちは、問題が起きると解決しようと、あれこれ考える。これ自体は、決して悪い事ではない。
役に立つかどうかは後回しにして、まず、あれこれ考える。解決策を、あれこれ並べてみる事から始まる。

その時に気をつけないと、過去の失敗を、あれこれ思い出して後悔している事がよくある。
思うように手助けしてくれない周囲への不満で頭がいっぱいになることもある。同じ事を反芻して、あれこれ考えるようになる。

それだと、問題を解決できないだけでなく、辛い気持ちが続く事になる。そうした時、あれこれ考えるのをやめて意識を変える事が出来れば、気持ちが楽になるし、問題解決に向けて足を踏み出す事が出来る。辛くなった時は、意識を他に向けてからもう一度、問題に向き合う。その効果は大きい。

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『山王が教える1円不動産投資』

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永野彰一
山投資の第一人者であり、『一生お金に困らない山投資の始め方』の著者

今は地方の方が、投資効率は良くなっている今の時代の不動産価格は、その物件に借り手がいるか、その物件を活用する人はいるか、その物件に住めるのか、といったことで決まります

土地が広くなれば、「固定資産税が上がる」というデメリットがあります。
ですから、土地が広ければその分価値が上がるのではない。「使えない、ただ広いだけの土地」を持っていたところで、ただのマイナスにしかなりません。
つまり土地の価値というのは「コンパクトかどうか」ということも関係があるのです

2DK以上の間取りは、賃貸も売買もニーズが高い中古の戸建て住宅を見に行ったときに、トイレが水洗で洋式ならば、迷わず「買い!」です

汲み取り式トイレの家を買ったときには、汲み取り式のままで放っておくことが許されません。
下水道の法律によって、下水につながっていなくても、土地の広さに応じて下水道の受益者負担金を払わなければいけません

家が古くなってきたり、用水路に囲まれていたり、川が横を通っていたりすれば、家は傾きます

雨漏り・雨染みは、正確には「雨漏り」と「吹き込み」という2つに分かれます。
「吹き込み」というのは、大雨の日に壁の隙間から強風によって雨が吹き込んでくるものです。雨漏りとは違い、これは簡単に対処できます

「安く買って高く貸す」というのがビジネスの常識なのですが、それは不動産投資には当てはまりません。私は、「安く買ったら安く貸すべき」「高く買ったら高く貸すべき」と思っています

ローンは使わず地方の安い戸建てを現金で買う

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商店街の活性化 

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萩本欽一

日本人って、どういう訳か、みんな「ごく普通」というのが好きだよね。でも、普通のことをやっていても、大成功なんてありえない。もっと新しいことを考えて、どんどん変えていかないと。

僕の知りあいに、映画監督を目指してカメラをまわしてた奴がいるの。そいつが故郷に帰って、地方の商店街で親父さんがやってた店を継いだのね。その商店街というのは、このところ、どんどんさびれていく一方だった。
そいつはモノをつくってたから、ものづくりの感覚で「こういう事をやったらどうだろう?」って考えて、自分たちで広場に小さな市場をつくった。
そこに商店街のみんなで出店したんですよ。そしたら大成功して、今度は鉄筋6階建ての大市場にするんだって、みんなで寄り集まってやったら、品物が変わった訳じゃないのに大繁盛しちゃった。

そいつは商売なんて一度もしたことないんですよ。何もわかんない奴が、「とりあえずやってみましょうよ」って、掘っ建て小屋みたいな市場をこしらえた。たいして計画もしないで、あまりお金もかけないで。
たぶん、それが良かったんだと思うよ。その雰囲気が本当に市場っていう言葉にあってたんだろうね。
で、市場という名前を聞いただけで、「安そうだし、なんだか面白そうだぞ」って、みんなが集まってきたんだろうね。しかし、商売を知らない奴がそんな計画して、商店街がよくまとまったよね。
おそらく、みんなお客さんが減って困ってたから、「まあ、やらないよりやった方がいいじゃないの」って、いいも悪いもないしと、やったんだと思うな。

だから、改革というのは、何も知らない新しい奴がするんですよ。ベテランの長老たちが難しい顔してあれこれ議論しても、たぶん何も変わらないよ。そいつは何も知らないから、思い切ったことができた。
みんなと同じことをやってたら、お客さんは来ません。もっと、他の人がやっていないことを考えないと。
だから、一番大事なのは逆転の発想。ダメを気持ちいいほうに転換するところからはじめないと。一般論とか一般的っていうことを、みんな大事にしすぎてる。そんなものは、サッサと捨てた方がいいよ。

〇町おこし、村おこしが成功した例の共通点
1. その町や村で育った人が一度都会に出て生活し、戻ってきて何かを始めた。
2. 都会に住んでいた人が仕事を辞め、その町や村に移り住んで何かを始めた。
3. その町や村の外に多くの友人・知人を持っている人が何かを始めた。
この3つのうちのどれか。外の世界と交流を持ち、外の世界を知っている人が、新しい楽しいアイデアを持ち込み、活性化のきっかけをつくっている。
ずっとその町や村から出たことがない人は、その地域の良さを認識できないので、その良さをアピールすることができない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『斎藤一人 愛される人生』

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ステキな踊りをおどってる人と、偶然、出会いました。その人はレストランをやってるんだけど、「ウチの店にはあまりお客さんが来ないんです」っていうのね。私は、その人の話を聞いてて、こんなことを思った。「もしかしたら、そこのレストランに来たお客さんが、誕生日やなんかお祝いごとがあったとき、その人のために、一曲、踊りを踊ってあげたら、スゴく喜ばれて楽しくなるんだろうな」って。

なにを言いたいんですか、って。人間って、自分が楽しむことを先に考えちゃう傾向があるんだ。自分が楽しむことを考えるのはいいんだよ。私はなにも、「それは悪い」といってるんじゃないからね。
ただ、意外なことに、自分を先にするより、相手が楽しむことを先に考えると、もっと、もっと自分が楽しくなってくる。自分の楽しみを優先した時の何倍、何十倍も楽しいんだよ、って。それを言いたいんです。

それで、“しあわせの種”をまく、人を喜ばすって、「誰々の誕生日を祝ってあげよう」とか、ちょっとした事でいいうえに、ヘンな話、あまりお金をかけなくても、人を喜ばすことはできるんですよ。マグカップに字を書いてあげる、なんてのは、100円か、200円の話でしょ。人をほめたり、人にやさしい言葉をかけてあげるとかって、タダだよ。
それでも、ものスゴい効果がある。「効果がある」というのは、人から笑顔がもらえる、ってことだよ。
人をしあわせにする、人を喜ばせることをやったら、自分だけじゃなく、相手の心にも「うれしいな」っていう思い出が残る。うれしい思い出を人にたくさん提供できる自分って、スゴくいいもんです。そんな自分の人生って、最高だよ。

だから、人を喜ばせて、楽しい思い出のプレゼンターに自分はなるんだ、と。そうやって心に決めて、やりだすとする。すると、どんどん、どんどん楽しくなって、そのうち、「渡すタイミングをどうしようか。サプライズにしたら、どうだろう」とか考えだしたりね。
そうすると、サプライズものって、もらった人も喜ぶけど、自分も渡す前からワクワクしちゃう。仕事においても、人を喜ばすことを考えながら仕事してるのと、そうじゃないのとでは、楽しさが、全然、違います。社長や上司を喜ばそう、お客さんを喜ばそう、同僚も喜ばそう、って思うと、仕事がどんどん楽しくなってくるし、出世もするの。

客商売っていうのは、お客さんに「そこのお店に行くと楽しい」って言われるような店を作んなきゃいけない。飲食店をしてるんだとしたら、「自分のところは、おいしい料理を出して喜ばすんだ」っていうのもいいよ。
けどね。私は、日本じゅう、いろんな食べもの屋に行ってるけど、食べもの屋でマズイってところって少ない。どこの店も、味はそこそこ。その中で、繁盛してないお店というのは、たいがい、楽しくないお店なんです。
だから、お客さんを楽しませなきゃなんない。

とにかく、なんでもいいから、人が喜ぶことをやってみる。仕事してる時も、プライベートでもそうですよ。
そしたら、いつも自分はハッピー。「どうしたら喜ぶだろうか」って考えてるだけで、もうワクワクしちゃう。こういうのが“第三のしあわせ”だ。って、私はいうんですけど。
ところで、あなたは“第三のしあわせ”を味わったことがありますか?釣りとか、ゴルフとか、登山とかさ、ハイキングとか、いろんな楽しいものがあるけれど、そのなかの一つとして、「人の笑顔を見たり、人が喜ぶことをするのが趣味なんだ」って。
そんな考えの人たちが集まれるインターネットサイトみたいのを作って、「今日、こんなことをしたら喜ばれた」とか、みんなでいいアイデアを共有しあって、使ってみたらどうだろう。なんてことを考えながらワクワクしている、今日この頃の一人さんです(笑)。

「仕事がうまく行くコツは、ふつうにお役に立つだけじゃなくて、楽しくなって役に立っちゃう。その人が来ると、明るくなっちゃう。お店だって、そこへ行くと、楽しくなっちゃう、明るくなっちゃう。
元気はつらつとやってることが、世間やお客さんに求められてるんです」皆でどこかで宴会をやってるとき、誰かが入ってきて、座がパーッと明るくなる電灯のような人がいる。反対に、誰か入ってきたとき、座がシーンとなって暗くなったりする人もいる。
人を喜ばせるのが好きな人は、電灯のような明るい人。自らがワクワクしていないような人、暗い人は、人を喜ばせることはできない。

人を喜ばせるのが好きな人になろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『ライフシフト 100年時代の人生戦略』

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リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット

日本は、世界でも指折りの幸せな国だ。世界保健機関(WHO)の統計によれば、ほかのどの国よりも平均寿命が長い。所得や人口、環境の質など、世界の国のランキングにはさまざまなものがあるが、平均寿命というきわめて重要な基準で日本は世界のトップに立っている。
100歳以上の人は、すでに6万1000人以上。今後、100歳を超えて生きる人はもっと珍しくなくなる。国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込みだ。2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいい。

日本では、長寿化の負の側面が話題にされがちだ。この変化を恩恵ではなく、災厄とみなす論調が目立つ。ここでは、長寿化の恩恵に目を向け、どうすれば、個人や家族、企業、社会全体の得る恩恵を最も大きくできるかを中心に論じたい。

長寿化は、社会に一大革命をもたらすと言っても過言でない。あらゆることが影響を受ける。人々の働き方や教育のあり方も変わるし、結婚の時期や相手、子どもをつくるタイミングも変わる。余暇時間の過ごし方も、社会における女性の地位も変わる。20世紀に、日本の社会と経済は大きな変貌を遂げた。長寿化は、21世紀に同様の大きな変化を日本にもたらすだろう。
この先、多くの変化が日本人を待っている。最も大きく変わることが求められるのは個人だ。あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化への適応を始める必要がある。長く生きる人生に向けて準備する責任は、結局のところ私たち一人ひとりの肩にかかっている。

問題は、多くのことが変わりつつあるために、過去のロールモデル(生き方のお手本となる人物)があまり役に立たないことだ。あなたの親の世代に有効だったキャリアの道筋や人生の選択が、あなたにも有効だとは限らない。
あなたは、親の世代とは異なる選択をすることになる。やがて、あなたの子どもたちも、あなたの世代とは違う決断をするだろう。人生の道筋に関する常識は、すでに変わりはじめている。
日本でも、終身雇用が当たり前ではなくなった。若者たちの生き方も変わりつつある。長寿化を恩恵にするためには、まず視野を広げるべきだ。
高齢者医療や年金といった人生の締めくくりの時期に関わる問題だけを見るべきではない。高齢者医療や年金の問題ばかりを見ていると、全体像を見失う。
長寿化により、老いて衰えて生きる年数が長くなるわけではない。長く生きられるようになった年月の大半を、私たちは健康に生きることになる。若々しく生きる年数が長くなるのである。いまの80歳は、20年前の80歳より健康だ。いま80歳の人たちの子どもが80歳になるときには、もっと健康な日々を送れる。「老いている」「若い」という概念が大きく変わるのだ。

したがって、長寿化に備えるためには、人生の締めくくりの時期への準備をするだけでなく、人生全体を設計し直さなくてはならない。長寿化時代には、人生の新たなステージがいくつも出現し、パートナー同士の関係も様変わりする。
そして、新しい生き方が試みられるようになる。人が長く生きるようになれば、職業生活に関する考え方も変わらざるをえない。人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。しかし、寿命が延びれば、2番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。
人々は、生涯にもっと多くのステージを経験するようになるのだ。選択肢を狭めずに幅広い進路を検討する「エクスプローラー(探検者)」のステージを経験する人が出てくるだろう。自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージを実践する人もいるかもしれない。

〇「生涯現役こそ最高の年金」田中真澄
『人生は未完に終わるもよし 仕事の途中で天寿を全うする これが最高の人生』年金をあてにして、定年後は余生をのんびり過ごす、というような人生計画はこれからは通用しない。なぜなら、諸外国と同じように、年金の支給開始年齢はどんどん引き上げられ、それに対して平均寿命が100歳に限りなく近づくからだ。「生涯現役」という言葉がますます現実味をおびてきた。
しかしながら、世の中の変化は恐ろしいほど加速している。いうまでもなく、ITやAI、ロボットやインターネットによる大変革だ。のんびり引退、などと思った途端、この大変化の波に乗ることはできない。興味や好奇心を失ったら、人は老いる。100年時代の人生戦略を考えないといけない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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