『半年だけ働く。』

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村上アシシ

仮に仕事に生きる人でも、効率的なやり方は
知っておいて損はない。

戦略とは、何を略すかですから、
ビジネスパーソンはこういう勉強も欠かしてはいけない。

村上アシシさんは、元アクセンチュアの方で、2006年に独立。
フリーのコンサルタントとして、1年のうち半年だけ働く
スタイルを、10年以上続けています。

サラリーマン時代の年収を維持しながら、
1カ月、3カ月、6カ月と
まとまった自由な時間を確保できる生き方もある

単価の高い案件は、直接の面談を通して採用が決まるので、
信頼性の高いエージェントに集まります。
オンラインで完結するクラウド
ソーシングは向いていません

「B2C」ではなく「B2B」の仕事をする

〇独立のデメリット
・収入が不安定になる
・会社が担保してくれていた保障がなくなる
・社会的信用を失う
・最先端の技術、コアな事業に触れられなくなる

作成した職務経歴書を持参して、
一度エージェントに相談してみましょう。
どういった案件があるか、
単価感や仕事内容などをヒアリングできるはずです

単価を究極に上げて、仕事を半年で切り上げた上で、
残りの半年を自由に過ごすライフスタイルを確立するには、
コンサルティング業界はもってこいの業界

お勧めは断然、クライアントに直付きで入る形式

問題解決のプロフェッショナルとして独立する以外に、
総合職の経験を活かして「業務代行」の形で
独立する方法もあります

〇コンサルティング業界のエージェント
・FreeConsultant.jp
・BTC Agent For コンサルタント
・セブンゼンPatio

〇IT業界のエージェント
・ギークス
・ITプロパートナーズ
・レバテック
・クラウドテック

〇総合職の業務代行のエージェント
・サーキュレーション
・ワリス

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『新しい時代のお金の教科書』

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山口揚平
現在の資本主義経済が、今後「時間主義経済」「記帳主義経済」、そして最後に「信用主義経済」へと移行する論じているのは、ビットコインなどといった過渡期のものではなくて、お金がなくなる世界。

21世紀のビジネスは多様化・個別化・肯定化へと向かっていきます
今後、業界の構造は、「何を売っているか(モノ)?」ではなく「何の欲求に応えるか?(コト)」を中心として区分けするのが重要

幸福の本質は「一体性」にあります。周りの人や自分の期待値との一体性です

今後、いろいろな業界の間に立っている、すなわち、インターメディエイトな(業界横断な)人が尊ばれ、価値を生みやすくなります

21世紀の貨幣は、ネットワークと信用の掛け算で決まります
信用主義経済の世界ではまず、みんなが求めているのが承認です。そして承認とは信用にほかなりません
人々の欲望が生存から社会的欲求へと変化すると、それをお金によって購入することは難しくなります。

それを得るためにはお金でなく、時間が必要です。大富豪が大統領になるには社会的な信用や世間からの承認が必要ですし、裕福な家庭においても、子供を正しく育てるためにはお金よりも時間をかけなければなりません

時間は、信用の最小単位である個人が発行できる最大の汎用言語である数字であることによって、最高に有効な通貨としての地位を担保できるのです
社会的欲求を満たすための財の生産に一番重要な資源は、時間です。社会的欲求を満たす財の構築に必要なのは教育であり熟考であり、意見や価値観・文化の異なる人間同士のダイアローグ(対話)とそれによる触発であり、コミュニケーションです

雇用や労働から人々は離れ始め時間をより大切にする人間とは、情報に吸着した意識の集合体純粋な意識体である

私達はなにもかも誰のものでもなく分かち合い、創造しあっています。その世界では個人を分割するお金というメディアはいらなくなる
例えば家族の中ではお金でやり取りはしません。それは共同体という意識を共有した集団が家族だからです。そこには自他の差がありません
資源として投入するものの中心は健康(余裕)です。健康が時間を生み、時間が知識と信用、ネットワークを作ります

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『プラチナタウン』

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楡周平
伊吹文明・元衆議院議長が石破茂・地方創生大臣に勧めた本。
「石破くん、君、楡周平さんの小説『プラチナタウン』を読んだかい?」
「読んでおりません」
「地方創生大臣なら読まなきゃあダメだよ」

主人公は、総合商社・四井商事の部長、山崎鉄郎。ひょんなことから出世コースを外された山崎が、故郷緑原町の町長を引き受けることから、物語は転がり始めます。

150億円もの負債を抱えた地方自治体の再生に、元商社マンが挑む──。
要は金が出て行くだけで、収益が上がらない公共事業に湯水のように金を使った。その結果残ったのが150億もの負債ってわけだ

総合商社が世界中に支社、あるいは駐在員事務所を置いているのは、単に新しい商売を拾うためばかりではない。生の情報をいち早く掴む。それが利益を上げることに直結しているからだ

もう少しすれば団塊の世代が定年を迎えんだろう。あの世代はいろいろな意味で従来の日本人のライフスタイルを変えてきたんだが、その最たるものは核家族化を日本社会に完全に定着させた最初の集団ってとこなんだな。
つまり、生まれ育った故郷を離れ都会に職を求める傾向が顕著になったのもあの世代なら、独立した子供と親が離れて暮らすというライフスタイルが定着したのもあの世代なんだよ

山崎、受けろよその話。俺たちゃ世界を相手に切った張ったの商売をしてきたんだ。そこで培ったノウハウを生かせば、赤字に転じた地方の町の財政を建て直すくらいのプランは必ず思いつく。地べたを這いつくばって商売を拾ってくんのが商社マンだろ

町長の仕事は、駄目で元々、少しでもプラスに転じれば町の再生のきっかけとなり、ひいては住民の生活の安定に繋がる。
考えてみれば、そちらの方がよほど夢があり、少しは人の役に立てる人生を過ごせるような気がするし、それが貧乏くじを引いたことになるのかどうかは、自分の能力次第というものだ

お前らには、根本的に欠如しているものがある。金を使うことに頭は回っても、金を稼ぐ苦しさ、事業をやることの怖さを知らない。金は黙っていて入ってくるもんじゃねえ。死に物狂いで、命がけで稼いでくるもんだ

これからの時代、言葉は悪いですけど、年寄りは金を生む貴重な財産になるんですよ

真の公共事業とは、一時のカンフル剤であってはならない。恒久的に利益を生み、雇用を確保するものでなければならない

同じ広さ、同じクオリティの物件に住むなら、安いに越したことはねえ。そう考える人間が圧倒的多数を占める時代が来ると思わねえか
名より実を取る方が賢い生き方だと分かっていても、世間体を気にするのが人間だ。
乞うて行くより、乞われて行く方が、与えられるチャンスが多いと分かっていても、なかなかそうはできないのも人間である

主人公が安定した大企業にしがみつくのをやめ、地方創生に挑むあたりが、今の時代を象徴しています。
要はどちらの道に自分の可能性、生き甲斐を見出せるかという問題なのだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『ものの見方が変わる』

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戸田智弘
人々が何を価値軸にして生きればいいのかわからなくなっている今日、「手段」ばかりにフォーカスが当たっている。
お金であれ、スキルであれ、しょせん目的を失った手段は空しいもの。

盲人それぞれが触ったのは、象の身体の一部分にすぎない。それにもかかわらず、それぞれの盲人は、その一部分こそが象の正体だと思いこみ、現場は大混乱に陥っている。
私たちはこの盲人たちを笑えない。というのも、私たちは物事や人物の一部分だけを理解して、それが物事や人物のすべてだと錯覚してしまうことがままあるからだ。もちろん、一つの視点よりも六つの視点を持つことは重要だ。
しかしながら「部分の総和は必ずしも全体にはならない」ことを忘れてはいけない(「六人の盲人と象」)

はじめてラクダを見た者はこの未知なものから逃げ出した。二度目に見た者は近づいた。三度目に見た者は勇気を出して、ラクダにつける面繋をつくった。慣れるということは、こんなふうに、すべてをなんでもないものにする
(「ラクダと水に浮かぶ棒きれ」)

荘子の答えは無為自然の道である。無為自然とは、なんら作為をせず、あるがままにまかせるという意味だ。
荘子の生きていた戦国時代は乱世の時代で、権力の行方が定まることはまれであった。したがって、世の中を安全に生きていくためには、特定の立場に固執せず、柔軟な姿勢を保つことが必要だった

ナスルディンは家の中でカギをなくした。であれば、家の中でカギを探すのが道理だろう。それにもかかわらず、ナスルディンは家の外でカギを探していた。
家の中は暗くて探しにくく、家の外は明るくて探しやすいからだという
(「ナスルディンのカギ」)

多くの人は、小さな名利(名誉や利益)にとらわれ、大きな尊いものを失っている
過去に決めたことにとらわれてはいけない
順番を間違えると大切なものを失う
奪い合うから足りなくなり、分け合えば余るのである
「お母さん、大丈夫だよ。お月様の他は誰も見ていないよ」

科学技術は存在するものを「何か役立つもの」として発見する。その「何か役立つもの」という観点からのみ、その存在と関わる。
近代人にとっての月は、人間が享楽と快感を得るために役立つ資源のありかでしかないのか

損得なしの関係こそが長続きする
次の世代につながる生き方をする
残っているものを数えよう
時代が変われば、必ず新たな時代に合致した思想が必要になる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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消えていくものにロマンがある

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島地勝彦

女性は現実的だから消えゆくものに浪費するのを嫌がる人が多い。
どんなに高いウイスキーだって、飲んでしまえばいずれ東京湾に流れていく。
葉巻の煙も、たちまち消えて無くなる。

自分がこの世から去って、そのあとに残るものって、なんか虚しいじゃない。
消えていくものにロマンがあるよ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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いずれ人間は骸骨になる

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島地勝彦
ラテン語の格言に「メメント・モリ」というのがある。「死を忘れるな」という警句だ。
人間はいずれ骸骨になる。だからこそ、今を愉しめとも解釈できる。だから私は骸骨が大好きになった。いずれ皆必ず死ぬのだから、それまでは人生を精一杯愉しもうではないかと、私は常々思っている。
骸骨は言わばシマジ教のシンボルみたいなものだ。これをしていたらどんなに浮かれた日でも、悲しい日でも、愉しいときでもいずれ亡くなり、骸骨になるといつも思っている。だから、好きなことをやれっていうことだよ。

今東光大僧正から「人生は冥土までの暇つぶし」という言葉を教わった。こ
れは「遊戯三昧」という仏教の言葉と同じ。遊びに浸りきることで真実が見えるという仏教の深い教えだ。
死は誰にでも平等にやってくる。それまでの間、いかにセンス良く暇つぶしをするか、それが私の人生のテーマである。
メメント・モリ精神で、一度きりの人生を味わい尽くしてほしい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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