投資家の思考法

Pocket

奥野一成
農林中金バリューインベストメンツCIO
(最高投資責任者)bog

「支払うコストに対して
得られる効用が非常に大きい」財は、
競合が低価格を提案しても
乗り換えは難しいため、
値引き圧力がかからないのです。

表面的なビジネス理解では、
真に永続する企業は作れない、
またそういう企業を
見つけて投資することはできない。

—————————-

キーエンスが売っているものは、
顕微鏡ではなく、プロセスの改善という顧客の満足

ラショナルのスチコンを導入することは、
熟練のシェフを一人雇うのと同等の効果があるのです。
だからレストランオーナーは喜んで
200万円を支払います。
これこそがラショナルが提供する付加価値なのです

◆ビジネスの3つの要素
1.付加価値
2.競争優位性
3.長期潮流

ニッチな市場で高いシェアを誇る企業は
新たに資金調達をする必要がないため、
非上場を維持することが多く、
皆さんのような個人投資家には
投資機会が巡ってきません。
ローパーは、アデラントのような非上場の
ソフトウェア企業を多数買収し傘下におさめています。
我々はローパーという「鵜匠」に投資することで、
アデラントのような優れた経済性を有した事業
(=鵜)の間接的なオーナーになることができるのです

本当に保有企業の経済性に持続性があると
評価できるなら、それらのマクロショックによって
大きく株価が下落するタイミングはむしろ喜ばしいこと

事業投資の機会が巨大にある企業は、
株主への配当などしません

個人投資家の利益確定は理論的に間違っている

元本確保絶対主義から脱却せよ

「川中」の製造業は意外に儲からない

排他的なポジションを持ったIOCと、
通信技術の進歩により無限の競争に巻き込まれた
従来型のメディア業界(=テレビ)。
ここに放映権のうなぎ登りの高騰の原因、
トーマス・バッハ氏が偉そうにできる理由があるのです

「支払うコストに対して得られる効用が非常に大きい」
という財の性質を私は
「価値とコストの非対称性」と呼んでいます

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

Pocket