『暴落相場とインフレ本番はこれからだ』

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澤上篤人
さわかみ投信の創業者
さわかみホールディングス代表取締役

敢然とバーゲンハンティングに打って出るべし

エネルギー価格の急騰問題は、
ロシア軍によるウクライナ侵攻が発端ではない

脱原発を早々と宣言した
再生エネルギー活用優等生のドイツだが、
ロシアからの天然ガスや石炭火力発電に
頼っているのだ。
それが、世界の脱化石燃料の現実である

石炭火力の発電量は21年に過去最大を更新した

ドイツはもちろんのこと米国や中国では、
太陽光発電や風力発電の設置が
驚異的なスピードで進められた。
ひとり日本だけが原発にこだわり、
なんの手も打てないまま、
今般の世界的なエネルギー危機を迎えている

今後10年から20年は、
エネルギー源の大転換期が続き、
その間ずっとコスト・プッシュが続く

いよいよマネーが実物資産に向かって
急速にシフトしだす

金利水準が上昇していくと、どの債券投資家にとっても、
「保有している低利回り債の投資妙味が薄れだす」という
逆風にさらされる

日本経済新聞(2022年6月28日)によると、
短期国債を除く国債の発行残高は1021兆円。
それに対し、日銀の国債保有額は514兆円
(6月20日時点、額面ベース)

実体経済というものから一歩も離れない長期投資が、
当たり前の当たり前だと再認識するのだ

大崩れしはじめる前に、ほとんどすべての金融商品は、
片っ端から売ってしまおう。
残しておくのは、長期投資で株式保有している投資勘定だけだ

銘柄選別の基準は、
生活者にとってなくなっては困ると思える企業だ。
その中でも、金融緩和バブル時に、
それほど大きく買われなかった銘柄のみ

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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