認知症

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大西睦子

米国のベビーブーマー世代は、介護施設にいる
親の状況を確認しながら、
自分の将来の準備を始めている。

まず、どうやって介護施設の費用を支払うかという問題である。

認知症の患者は、がんや心臓病の病気と比べて費用が桁違いに高い。
薬や検査ではなく、
誰かに1年中24時間のケアをしてもらうためだ。

脳にアミロイドβがみられても、
記憶の低下や神経系の症状がない70歳の男性では、
生涯のアルツハイマー病の発症リスクは19.9%と推定される。

つまり、これらの検査でリスクが見つかっても、
多くの人は、症状が出る前にほかの原因で死亡する。

アルツハイマー病治療薬の治験は、ほとんどが失敗し
当面治療法は出てこない。
認知症を早期発見しても、
生涯発症しないアルツハイマー病に
余計な不安を抱くだけとなる場合が多い。

長生きすれば、誰もが認知症のリスクは高まる。
私自身も将来のリスクに備え、
介護や死に方について計画を立て、
事前指示書に示した。
あとは気にしても仕方がないので、
気楽に自分の人生を楽しもうと思う。

エンジンオイルのOEMも、これでいきましょう。

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適材適所の現実

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江波戸哲夫

生まれたばかりの企業には、
机上では正しそうな適材適所をやる
人間的・時間的ゆとりなぞ無い。
とにかく人を集めて仕事に当たらせて
スタートしなくてはいけない。

それでなんとか創業期を乗り切り、
その間に合わせの人事の中から、
営業の神様が生まれたり、
世界的研究者が出現する。

つまり、人事の本道は適材適所ではなく、
仕事が人を作る、なのである。

それが分かっているから、
ほとんどの企業では、適材適所ではなく、
組織の都合で人事を行っているのだが、
この言葉だけは、なぜか大きな顔をしている。

建前としては立派な言葉であるが、
この言葉のおかげで
「僕は自分に適していない仕事をやらされたから
本当の力が出せないんだ。」と
自分の怠惰の言い訳をする
若いサラリーマンもでてくるだろう。

仕事に作られるためには老いも若きも
適材適所に惑わされずに
たまたま縁を持った仕事に全力投球するほかにない。

エンジンオイルのOEMも、これが天職と思い
一所懸命にやりましょう。

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