力を引き出すもの

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冬山で奇跡の生還をした登山者を見る。
多くの人は、仲間をかばって、より過酷な状況にいた。
なのに、過酷な状況にいた方が生き残っている。

脚を怪我して動けなくなった仲間がいる。
彼は仲間に、自分のジャケットを与え、
その上に覆いかぶさった。
そしてセーターのままで吹雪の中で耐えた。

結果は、二重の防寒着の中にいる仲間の方が凍死して、
風邪を背で受けて、かばっていた方が生還する。
よく聞く話である。

この生還者は、仲間を命がけでかばったおかげで、
免疫力が何倍にもなって、生き残る奇跡が起こった。

人は、自分を被害者に見立てて怯えている時よりも、
誰かをかばう為に戦っている時の方が、何倍も強いのだ。
そう考えれば、かばう人が居る人は幸せである。

人生のどんな苦労であっても、自分の為に頑張るよりも、
大切な誰かの為に頑張る方が、脳は何倍も楽なのだ。

常に相手目線で考える事。
それは運気上昇に欠かせない、大事な生きるコツである。

諺の「情けは、人の為ならず」には、
そんな意味もあるのだろうと思う
エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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大江戸商い白書

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山室恭子

江戸の商人たちは、株と呼ばれる営業権を
子孫に相続させるか、他人に売るかして営業を継続させた。

現代の同族企業では、
親族に会社を継がせるのが一般的だが、
江戸時代は違った。
相続は1割にも満たず、譲渡が5割を占めた。

「商才の無い子に、無理に後を継がせるよりは、
商才のある他人に、すっぱり金銭譲渡してしまった方が
結局は、子供の為ににもなる。」という
徹底して合理的な姿が浮かび上がる。

新陳代謝も激しく、
「売れ行き不振閉店した店に、
翌日は、もう新しい暖簾が翻る」
そんな完全競争市場の厳しい現実も、
背景にはあった。

江戸時代の商人の方が、
柔軟で進んだ考えを持っていたのですね。
今の日本人は、やっとM&Aで追いつこうとしている。
うちは、結構進んでいたんだなぁと自負する
エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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