ミッドライフ・クライシス

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会社を突然辞めてしまう。浮気や不倫に走る。
高価なモノを買うなど、その現れ方は様々だ。
本人は、周囲の言葉に耳を傾けることなく
気持ちの赴くままに行動し続ける。

子供から大人への移行期が「思春期」とすれば、
大人から高齢者への移行期を「思秋期」と捉える人もいる。

思春期では第二次性徴が始まり、
体内で性ホルモンが急増する。
それと比べて思秋期では、ほぼ逆になる。
男女とも性ホルモンが減り始めるのが、
この時期である。

ホルモンのバランスが変わる事で
体調の悪化を自覚する人が多い。
この更年期障害は、男性にもあることが分かった。

こうした精神状況は、ミッドライフ・クライシス
(中年の危機)と呼ばれている。
この現象は、欧米では社会問題化しており、
近年は日本でも話題に上がっている。

これまで身体も精神も健康だった人が、
40代を迎えて突然、心理的に不安を抱えたり、
うつ病になったりしてしまう。

例えば、夫が家族を残して家出するといった事情が
発生した場合、残された家族にとっては青天の霹靂である。

精神科医による対処が必要となる場もあるが
特別な事ではなく、誰もが罹る可能性がある。

発達心理学では、人は中年期になると
先の人生に限りがある事を感じて
自分だけの狭い成功では十分な満足感を得れなくなる。
そして、虚無感や絶望感に陥ってしまう。

一方、自分の働きが社会の役に立っている。
次世代を育てる事に貢献しているという意識が、
自分の心身を充実させ、満足感を得る上で重要だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『暴落相場とインフレ本番はこれからだ』

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澤上篤人
さわかみ投信の創業者
さわかみホールディングス代表取締役

敢然とバーゲンハンティングに打って出るべし

エネルギー価格の急騰問題は、
ロシア軍によるウクライナ侵攻が発端ではない

脱原発を早々と宣言した
再生エネルギー活用優等生のドイツだが、
ロシアからの天然ガスや石炭火力発電に
頼っているのだ。
それが、世界の脱化石燃料の現実である

石炭火力の発電量は21年に過去最大を更新した

ドイツはもちろんのこと米国や中国では、
太陽光発電や風力発電の設置が
驚異的なスピードで進められた。
ひとり日本だけが原発にこだわり、
なんの手も打てないまま、
今般の世界的なエネルギー危機を迎えている

今後10年から20年は、
エネルギー源の大転換期が続き、
その間ずっとコスト・プッシュが続く

いよいよマネーが実物資産に向かって
急速にシフトしだす

金利水準が上昇していくと、どの債券投資家にとっても、
「保有している低利回り債の投資妙味が薄れだす」という
逆風にさらされる

日本経済新聞(2022年6月28日)によると、
短期国債を除く国債の発行残高は1021兆円。
それに対し、日銀の国債保有額は514兆円
(6月20日時点、額面ベース)

実体経済というものから一歩も離れない長期投資が、
当たり前の当たり前だと再認識するのだ

大崩れしはじめる前に、ほとんどすべての金融商品は、
片っ端から売ってしまおう。
残しておくのは、長期投資で株式保有している投資勘定だけだ

銘柄選別の基準は、
生活者にとってなくなっては困ると思える企業だ。
その中でも、金融緩和バブル時に、
それほど大きく買われなかった銘柄のみ

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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投資家の思考法

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奥野一成
農林中金バリューインベストメンツCIO
(最高投資責任者)bog

「支払うコストに対して
得られる効用が非常に大きい」財は、
競合が低価格を提案しても
乗り換えは難しいため、
値引き圧力がかからないのです。

表面的なビジネス理解では、
真に永続する企業は作れない、
またそういう企業を
見つけて投資することはできない。

—————————-

キーエンスが売っているものは、
顕微鏡ではなく、プロセスの改善という顧客の満足

ラショナルのスチコンを導入することは、
熟練のシェフを一人雇うのと同等の効果があるのです。
だからレストランオーナーは喜んで
200万円を支払います。
これこそがラショナルが提供する付加価値なのです

◆ビジネスの3つの要素
1.付加価値
2.競争優位性
3.長期潮流

ニッチな市場で高いシェアを誇る企業は
新たに資金調達をする必要がないため、
非上場を維持することが多く、
皆さんのような個人投資家には
投資機会が巡ってきません。
ローパーは、アデラントのような非上場の
ソフトウェア企業を多数買収し傘下におさめています。
我々はローパーという「鵜匠」に投資することで、
アデラントのような優れた経済性を有した事業
(=鵜)の間接的なオーナーになることができるのです

本当に保有企業の経済性に持続性があると
評価できるなら、それらのマクロショックによって
大きく株価が下落するタイミングはむしろ喜ばしいこと

事業投資の機会が巨大にある企業は、
株主への配当などしません

個人投資家の利益確定は理論的に間違っている

元本確保絶対主義から脱却せよ

「川中」の製造業は意外に儲からない

排他的なポジションを持ったIOCと、
通信技術の進歩により無限の競争に巻き込まれた
従来型のメディア業界(=テレビ)。
ここに放映権のうなぎ登りの高騰の原因、
トーマス・バッハ氏が偉そうにできる理由があるのです

「支払うコストに対して得られる効用が非常に大きい」
という財の性質を私は
「価値とコストの非対称性」と呼んでいます

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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脳のキレを取り戻す、ワーキングメモリーの鍛え方

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米山 公啓

最近、脳のキレが悪くなったと感じることはないだろうか。

若い時なら、すぐに決断できたり、
同時にいろいろなことができていたのに、
どうも時間がかかってしまう。
そんな時は、脳の記憶の重要な機能である
ワーキングメモリーの機能が低下しているのかもしれない。

何も努力しなければ、年齢とともに確実に
ワーキングメモリーの機能は低下していく。
脳のキレを保つには、ワーキングメモリーの機能を
維持しておく必要があるのだ。

ワーキングメモリーとは

記憶には、今さっきというような短い時間の記憶である
短期記憶と、昔のことを覚えている長期記憶があるが、
ワーキングメモリーはそのどちらでもない。

ワーキングメモリーとは、何か目的を持って作業するときに
使っている記憶であり、
暗算でお金の計算をするときや、人と話をしているときにも
使っている記憶機能である。

また、創造性のある思考をするときにも
ワーキングメモリーが使われる。

ワーキングメモリーの機能がしっかりしていると、
幅広く、創造性ある思考が可能になる。
機能が低下していると、狭い領域での思考になって、
創造性ある思考ができなくなってしまう。

さらに、同時に物事を進めるときにもこれが重要で、
年齢に伴って同時に物事が扱えず、
一つずつでないと進められないといった場合には、
このワーキングメモリーの機能が低下している
ということになる。

ワーキングメモリーは前頭前野にあり、
これを鍛えることが可能だと最近では考えられている。

ワーキングメモリーを鍛える方法

1)新聞の短い記事を読んで、印象に残った単語を
4つ挙げてみる。
文章を読解していく能力と、言葉の記憶という
同時処理を行うことが脳を鍛える。
これは意外に難しいが、キーワードになる単語を
列挙してみよう。

2)電車の中吊り広告を見て、そこに書かれている
文章の単語を思い出してみる。
何気なく見ているだけでは脳を使ったことにならない。
広告から目を離し、何が書いてあったか思い出し、
そこに書かれていた印象に残った言葉を挙げてみる。

3)人と話をするとき、相手の話を記憶するように聞いてみる。
やたらと意見を言わず、まずは相手の話に集中し、
そこから何かを記憶する練習を心がける。

4)カラオケで新曲を覚えて、歌詞を見ないで歌えるようにする。
いつもの歌では、いつものように歌詞を見ながら
歌ってしまう。
それではワーキングメモリーの刺激にならないので、
歌詞を覚える練習をする。

5)文章を読んだり、音楽を聴いたりするときにも、
頭の中でイメージを作り出すようにする。
文章をただ読むだけでは記憶に残りにくいので、
できるだけイメージを作り出すことで、
記憶しやすくすることが重要だ。

6)3つくらいの要素を記憶するようにする。
出来事すべてを記憶するのは難しい。
要素がたくさんある分、記憶することは難しくなる。
3つの印象に残ることをまずは記憶してみよう。

7)楽しく記憶すること
ドーパミンが出ることで、さらに脳も元気になる。
例えば、趣味の園芸の本を読みながら
印象に残ることを記憶していく。
楽しいと思うときが重要なのだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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極限状態を乗り切るユーモアの力

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佐藤 秀明

場の空気を変える「もの」コレクション
鉛色の空の下、気温はマイナス50度。写真家の佐藤秀明氏が
レンズで追い続けたのは、
バイクで北極点を目指す冒険家の姿だった。
過酷なまでの極限の世界、絶望感が漂い始めた
彼らの空気を一瞬で変えてしまったイヌイットの言葉とは……。

冒険家の行動を記録する仕事というのは楽しくもあり、
大変につらいことでもある。
楽しいというのは、冒険家がチャレンジする
その冒険と同じステージに立てること。
そして冒険家が求めた夢をともに体験できる喜びだ。

とはいえ、そのような嬉しい話ばかりではない。
日々つらくて死ぬような思いばかりの中で、
折れそうになる心や体力を支えてくれるのは、
いわば自分の業務に対する使命感、
それと“その冒険の中から何かを学んだ”と
感じられる手応えかもしれない。

1987年、冒険家・風間深志氏との極北の冒険旅行では、
今では考えられないほど
大きなナビを運んでいかなければならなかった。
それ以前の先輩たちは、星や太陽の角度を測りながら
自分たちのいる場所を確認する旅だったことを考えると、
かなり楽な旅には違いない。
現代では装備的にもっと楽になってきている。

そのかわり、地球温暖化や悪化する治安で
昔より厳しくなっているのかもしれない。
北極では氷の量が少なくなって
北極点に達することが難しくなったし、
紛争だらけのアフリカや中東の砂漠地帯に
出かけようという人間はいないだろう。

ということを考えると、我々の時代は冒険者にとって
良い時代だったのだ。
立ちふさがるのは厳しい自然だけ。
障害を乗り越えるために様々な工夫をこらすことも
楽しかった。
仕事を重ねていく中で、いつの間にか
野外生活のノウハウが身についてくることも喜びだった。

風間深志氏との北極点遠征が決まった時、
私は若く、心の中では新しい冒険には
やる心と居心地のいい家庭に愛着する気持ちが
せめぎ合っていた。
確かに私は動揺していた。
何しろ行く先は未知の北極なのだから。

そんな不安を背に、カナダ最北の地から
氷に覆われる北極海を眺めた時の恐怖は忘れられない。
沖から押し寄せて来た氷が盛り上がり、
数キロ沖からスキー場のゲレンデのような斜面を
形成しているのだ。
おまけに空は鉛色で気温マイナス50度。

「あんな所へ行くのかよ、勘弁してほしいよ」というのが、
その時の私の偽らざる気持ちだった。
誰かが「もう止めよう」と言ってくれないかと思ったものだ。
しかし、そんな恐怖心もスタートしてしまえば
次第に薄れて行く。未知への旅路である。

初日は2時間ほど進んでキャンプを張ることにした。
カナダ北岸からほんの数キロ進んだだけだった。
沖から押し寄せる氷が陸地に阻まれて無秩序に迫り上がり、
我々の行く手を遮っているのだ。
1時間で1キロほどの距離しか稼げないのである。

しかし、体力気力はともに充実していて、
マイナス50度の中でのキャンプは、
初めての経験だったが楽しくもあった。
2名のイヌイットガイドと隊長の風間氏、助手、
そして私の5人が寝起きできる
大きなテントの中での食後のひとときは楽しく、
その後にやってくる氷と寒さという魔物の怖さを
想像することもなく過ごしたのだから、
無知とは恐ろしい。

その後、日を重ねるにつれて寒さと疲労が体力を奪っていく。
乱氷帯につかまると一日中、氷との格闘だ。
そうやって数キロしか進めない日が続く。
次第に全員の口数が少なくなって、絶望感が漂い始めるのだ。

そんな時に限って、気温がマイナス60度にも下がったり、
強い海流で氷が動いて、次々に割れる氷から
逃げ回ったりしなければならなかった。
もうグタグタに疲れ果て、ブリザードで視界がきかず
停滞せざるを得ないときは、
一日中シュラフの中で寝て過ごしたものだ。

北極点に到達するという希望も次第に薄らぎ、
沈滞ムードが漂ってきた時のことだった。
じっと様子をうかがっていた
ガイドのデイビット・カラックは、
待ちかねていたかのように我々に向かって言った。

「なぜつらいのか、わかるかい?」

われわれは答える気力も無く、無言で彼を見つめていた。

「それはな、地球のてっぺんに向かって
坂道を上っているからだよ。い~ひっひっひ~」と言って
彼は笑った。

イヌイットは昔から、つらさをユーモアで表現する
天才であると聞いたことがある。
自殺をするときでさえ、「その前にお茶を一杯」と
お茶を飲んでから銃の引き金を引いたという
逸話があるくらい、
あまり物事を深刻に考えないとも言われている。
死に対してさえそうなのだから、
我々が死にそうな顔をして頑張ってる様子を
見ていられなかったのだろう。

それまでカチカチに固まっていた我々の気持ちが、
デイビットの一言でグッとほぐれたような、
そんな気がしたのだった。44日間、氷上の大冒険だった。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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地方の活性化は無駄

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そう言えば、地方を切り捨てるように聞こえる。

人口減少によって消滅していく町や村が沢山あるのだから、
活性化は的外れである。
なのに、政府は「活性化のアイデアを出せ」「人口を増やせ」と
地方にビーンボールを投げ続ける。
地方自治体は、地域活性化競争状態である。

かつて地域活性化の名のもとに
「工業団地の造成」「リゾート作り」が進められた。
この結果、各地の自治体は、大きな打撃を受けた。

縮小していく自治体は、地域活性化の幻想に
振り回されてはいけない。
余分な事はしない、それが肝要だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『社長のノート』

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長谷川和廣

赤字の再生企業に出向いた際、
私がまず味方につけたいと思う人材は
「変化させられる人」でした。

私が企業競争の現場で経験した結果を分析してみると、
多くの会社で起こった繁栄と衰退には、
明らかな原因がありました。

生きることに成功している会社は、
刻々と変わる社内外の経営環境を見極めて
自分の会社を変化させる力がある。

一方、不幸にして生きることに失敗した会社は、
弱点を自ら変える力が弱っているのです。

つまり、古い体質を改善できずに
「儲けを生み出せないシステム」のままでいたら、
時間の経過とともに格差は、どんんどん広がってしまいます。

これは個人のレベルでもまったく同じです。

「実績を生み出せない自分」のまま、
ただ給料をもらっているだけでは、
いつの間にかライバルたちに差をつけられてしまいます。

まず、個人レベルで今までの価値感を
根底からシフトする勇気を持ってください!

〇「競争相手は同業他社ではなく、時代の変化」(鈴木敏文)

時代が変わっているのにも関わらず、
変えることができなかったら、
その組織や会社はどんどん衰退し、やがて倒産する。

多くの組織は、古くからやっていることを
守ろうとする力が働く。

その方が居心地がいいからだ。

あと10年したら、既存の仕事の半分がなくなる、
と言われるくらい現代は激変の時代だ。
その変化のほとんどが、ITやAIによって引き起こされる。
まさに今までの価値観ががらりと変わる時代に突入した。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『人づくり』

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舩井幸雄

人づくりにおいて、
私は一般に使われる「人材」ではなく、
「人財」という言葉を使っています。

この人財というのは、たんに有能であるとか、
会社の役に立つ人間であるというだけにとどまらず、
「自分にそなわった独自固有の長所を活かすことで、
自分を活かし、他人を活かし、世のため、
人のためになるような行動ができる」人のことを指します。

人財を育てるためにはどうしたらいいか。
大きく三つの段階に分かれます。

まず、第一段階は「プラス勘定の人間にする」ことです。
プラス勘定の人間というのは、
一言でいえば、人間として生きていくために最低限の
正しい「クセづけ」のできた人のことをいいます。

この「クセづけ」とは、いわゆる「躾」のことであって、
「約束を守る」とか「自主的にやる」といった、
社会や会社で通用するルールや心がまえを
身につけることを意味します。

ですから、人を人財として育てるためには、
まず、礼儀やルールをきちんと躾けて、
それをしっかりとクセづけしていく必要があります。

そのクセづけさえできれば、
あとは好きなことを自由にやらせればいい。
そうすることで、学び好き、働き好きで、
プラス発想グセのついたプラス勘定の人間が育っていきます。

第二段階は、「人間性を高める」ことです。
これには、「与え好きの人間にする」のが
もっとも効果的といえます。
「いまだけ」「自分だけ」という狭い我欲から離れて、
他人の利益や幸福も視野に入れた、
もらうよりも与えることに喜びを感じる
利他的な考えをもたせるのです。

あるいは物事を根源からマクロにつかみ、
ミクロに対処するように仕向ければ、
その人はもらい好きから脱皮して
与え好きの人間へと成長していき、
おのずとその人間性を高めていくでしょう。

第三段階は、「独自固有の長所を伸ばして天才にする」
ことです。
人は誰でもそれぞれの固有の長所というものを
そなえています。
それを見つけて、認め、ほめ、伸ばしてあげる。

すると、その人は自己のもつ最大限の能力を
発揮するようになります。
自己のもてる能力を最大限に発揮できる人。
そいう人はみんな天才と呼ぶにふさわしい人間なのです。

〇船井流『新入社員に施した五つの「クセづけ」』

1. 約束を守る
2. 自主的にやる
3. 逃げない
4. 自慢しない
5. 人の足を引っ張らない

そのために大事なことは、
「自分に起きることは、良いことも悪いことも
すべて必然、必要である」と考えて
他人に責任転嫁せず、事態を受け入れて、
自己責任のもとで行う、ということ。

これこそが、人づくりの原点であり
これらを身につけることを私は、「躾」と呼んでいる。

また、「与え好きな人」とは、利己ではなく利他の人。
これは「お金や贈り物を与えること」と
すぐに思ってしまうが、
「自分の知っていることを惜しみなく教える」とか、
「明るい笑顔」「気持ちのよい挨拶をする」
「席をゆずる」等々の行為もある。

自分のことばかり考えている人間は、「人間性が低い」。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『悪しき予言』

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小林正観

予言者や、よく当たるといわれた人から
「大ケガするぞ」「大病するぞ」というような
悪しき予言を聞いたときは、
まったく信じる必要がありません。
「それ、起きません」と宣言します。

それを言った瞬間から、
あなたはそのことを祈るようになります。
悪しきことが起きないように、潜在意識で祈り始めたのです。

聞いていて楽しくない予言は、正しい情報ではありません。
悪魔の側の魂は聖なる側の予言(正しい情報)を
読み取ることはできません。
だから、100%当たらない。

逆に、聞いていて心地よく
細胞が活性化するような予言をすると、
それを聞いた人も、言った人も細胞が活性化します。
それを「実践」と言います。

自分の口から出る言葉が、
相手の細胞が喜ぶようなことだけを話すように
普段から心にとめておくこと。

たとえば自分の子どもに向かって、
「あなたは私の子なのだから、ものすごい天才になるわよ」
と話す。それも何気なく話すことです。

また、友人に、
「今度会うときは、ますます若く美しくなっていますよ」
と話す。
そうすると、それを聞いた相手は笑顔になり、
体の細胞が活性化してその話を受け入れるようになります。

自分の口から出る言葉が、
常に相手の細胞が喜ぶようなことだと、
そういう人ばかりが集まるので、
自分もますます細胞が活性化して若返ります。

世の中を暗い暗いと嘆くより
自ら光って世の中照らそう

暗さを嘆く自分の心を変えて、私自身が明るい状態になる。
「私」がどう生きるか、それを「実践」と呼びます。

悪しき予言をする人は、
心の中でそれが成就することを願ってしまう。
「あなたは、このままいくと病気になるよ」
と言えば、相手が病気になることを潜在意識の中で願う。
なぜなら、自分の予言が当たって欲しいから。

しかし、それは自らの魂を悪魔に売る行為。
悪魔はそれを見てほくそ笑む。

日頃、冗談のようにして相手に皮肉を言ったり、
憎まれ口をきく人も、予言と同じように、
相手の気持ちを萎えさせ、細胞をがっかりさせる。

そうではなくて、その逆のこと、
相手が喜ぶような言葉、明るくなるような言葉、
元気になる言葉を常に発すること。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『考える練習』

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細谷功

・AIは「目的を考える」ことはできない
・人間がやるべきことは問題発見の分野
・思考力の世界では、知らないことが強みになる
・「専門家バイアス」から抜け出すこと

たとえば、ビジネスにおいて「売上を上げろ」という
課題を与えても、一見問題として明確に思えても、
取りうる手段の可能性を明確に定義できるものではないので、
現状では「変数が多すぎる」
(あるいはどこまでが変数でどこからが変数でないかが
曖昧な)ために、
AIにとっては飛躍的に難易度が高い問題となります

「川上の世界では、こうすべきだ」
「川下の世界では、こうすべきだ」
というメッセージは往々にして正反対になります

知識は基本的に過去のこと、
対する思考というのは「これからどうなるか?」という
未来に向かって、わからないことに思いを及ぼす
場面が圧倒的に多くなります

「トビウオ」型人材
・様々な世界に飛翔する
・時にすべてをリセットする
・方向性を変える
・「忘れる」ことが強み
・時に「重力」に逆らう

考えるとは「すぐにネットを見ない」こと

世の常識を破る人は、常に「素人」

考えるとは「専門家バイアス」から抜け出すこと

常に仮説を立てている人は、
「今ある情報だけでできることは……」
「今ある時間だけでできることは……」
「今ある予算だけでできることは……」
「今ある人手だけでできることは……」
という言い方をします

考えるとは「空気を読まない」こと

考えるとは「戦わなくて済ませる」こと

考えるとは「裏をかく」こと

川上における「考える」とは
「変数を見つける」ことであって
「与えられた変数を最適化する」ことではない

考えるとは「見えないもの」を意識すること

考えるとは「経験の限界を知る」こと

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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