『考える練習』

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細谷功

・AIは「目的を考える」ことはできない
・人間がやるべきことは問題発見の分野
・思考力の世界では、知らないことが強みになる
・「専門家バイアス」から抜け出すこと

たとえば、ビジネスにおいて「売上を上げろ」という
課題を与えても、一見問題として明確に思えても、
取りうる手段の可能性を明確に定義できるものではないので、
現状では「変数が多すぎる」
(あるいはどこまでが変数でどこからが変数でないかが
曖昧な)ために、
AIにとっては飛躍的に難易度が高い問題となります

「川上の世界では、こうすべきだ」
「川下の世界では、こうすべきだ」
というメッセージは往々にして正反対になります

知識は基本的に過去のこと、
対する思考というのは「これからどうなるか?」という
未来に向かって、わからないことに思いを及ぼす
場面が圧倒的に多くなります

「トビウオ」型人材
・様々な世界に飛翔する
・時にすべてをリセットする
・方向性を変える
・「忘れる」ことが強み
・時に「重力」に逆らう

考えるとは「すぐにネットを見ない」こと

世の常識を破る人は、常に「素人」

考えるとは「専門家バイアス」から抜け出すこと

常に仮説を立てている人は、
「今ある情報だけでできることは……」
「今ある時間だけでできることは……」
「今ある予算だけでできることは……」
「今ある人手だけでできることは……」
という言い方をします

考えるとは「空気を読まない」こと

考えるとは「戦わなくて済ませる」こと

考えるとは「裏をかく」こと

川上における「考える」とは
「変数を見つける」ことであって
「与えられた変数を最適化する」ことではない

考えるとは「見えないもの」を意識すること

考えるとは「経験の限界を知る」こと

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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