Z世代も支持するシェアリングリーダー

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〇上意下達が行き詰る中で見出した新たなリーダー像
数値目標の達成が絶対になると、他のメンバーが困っていても関心が無くなり、職場の雰囲気は悪化する。それだけでなく、クライアントやお客様の喜びや満足は置き去りとなり、そうなれば業績も次第に下降していく。

〇強いリーダーシップは必要ない
笑顔を追いかけると売り上げが上がる。シェアリングリーダーとは、チームで起きることはもちろん、メンバー一人一人の喜びや望み、迷い、不安などの想いや感情を共有=シェアリングするリーダーだ。チームの皆に関心を持ち、共感し、悩みを一緒に考えてくれるので、部下は心を開く。しかも、リーダー自身の悩みも共有するのでチームの信頼関係はより深まる。すると、売り上げだけを追いかけずとも結果が出るチームがおのずと出来上がる。シェアリングリーダーは、売り上げを追いかけるのと同時に、共に働く部下たちの幸せも追いかけている。笑顔を追いかけている。今、現場が求めているのは、先頭に立ってグイグイ引っ張っていくリーダーでなない。メンバーに寄り添ってくれるリーダーだ。人の上に立つのではなく、人の横に立つ。それがこれからのリーダーだ。

〇組織風土を創り、理念の共有も大切にする
氷山をモデルにして説明する。海面上の目に見えるのは数値=売れ揚げだ。海面下の目に見えない部分は、シェアリングリーダーが大切にする幸せや喜びだ。海面上を大きくするには、海面下の体積を大きくすればいい。つまり、部下たちの幸せや喜び、笑顔、やりがいといった海面下の体積が大きくなればなるほど、海面上の目に見える数値も上がって来る。それが売り上げを追いかけずとも結果が出るという理由だ。シェアリングリーダーは目に見えない部分を育む。それは組織風土を創っていくことにも繋がる。組織風土を構成するのは、従業員のやりがいや価値観を始め、自分たちは何のために働いているのか、お客様にはこういうことで喜んで欲しいとか、会社はこういうことを目指しているといった企業理念が根底にある。こうした理念の共有もシェアリングリーダーは大切にしている。シェアリングリーダーの氷山モデルとは
a目に見える部分、主体的行動数値管理、売り上げ、行動管理
b目に見えない部分、思いを共有=シェアリング日々の出来事。幸せ、迷い、やりがい、不安、チームワーク、、笑顔、希望、貢献、企業理念
目に見えない部分を育めば、目に見える海上部分の氷山がせりあがり、売り上げも伸びる。

〇シェアリングリーダーがいると、自走するチームになる
笑顔を追いかけるには、まずは仮面を外して素顔を見せられるチームを作る事。本音が言い合えるチームは強い絆で結ばれる。チームが心のよりどころとなって、このチームのために働きたいとなる。それが自走する原動力となり、面白いくらいに結果が出る。自走するチームはチームの理想像だ、しかし、長続きは難しい。原因は、やらされ感があって、動機づけが足りないからだ。内発的動機付け、モチベーションが無いとどんな事業も長続きしない。一人のシェアリングリーダーがいると、周囲に好い影響を与え、第2、第3のシェアリングリーダーが育つ。もう、コンサルタントがいなくなっても大丈夫だ。理念の実現に向けて行動を起こし、チームや職場を変革していく。

〇Z世代の想いを共有して育成、離職率がゼロになる
Z世代は肩書や高給よりも自分がどれだけ貢献できているかを実感したい。だから、企業が大切にしている価値観や理念に共感し、自分もそれを実現するための一員なのだと自覚させる。そうすれば大きな力を発揮してくれる。

〇パッションのある声と言葉で伝える
・自ら率先する
・部下を信じる
・表裏を作らない
・人の価値を尊重する
・部下の失敗を喜べる(学びの機会になるから)
自分の想いをきちんと人に伝える。声と言葉にエネルギーがあり、その影響力で相手を巻き込む。人を巻き込むエネルギッシュな声と言葉には重み、深み、すごみがある。それは話し方で身に付けれる。
プロのアナウンサーを目指す訳ではない。立て板に水ではなく、立て板に泥水でいい。泥水なら乾いた後も板に張り付いている。泥水とは、思いの深さ=パッション=情熱のこと。板に張り付くとは、心に残るという意味。心に残るパッションを伝えて欲しい。

〇人間関係を良くする笑顔の挨拶とは
笑顔の挨拶とは、単に「おはよう」とか、「ありがとう」ではない。「小林さん、おはようございます。今日のネクタイ、随分と華やかな印象ですね。」と笑顔で挨拶する。名前、挨拶、笑顔でセットにして声をかける。「何か手伝う事ない?」「何か困っていることは?」と声をかけることが大切。気軽に声をかけてくれる人を社内でみかけたら、こちらも挨拶したくなる。そんな好い人間関係を作るのは、普段からの何気ない声かけだ。

〇人間関係を良くする意味のある雑談とは雑
談の中に、自分たちが大切にしている経営理念、価値観が含まれているのが意味のある雑談だ。何気ない雑談をしていてナチュラルに理念の言葉が出て来る。
例えば「駅前のカフェに必死ぶりに入ったんだけど、店員さんの雰囲気が随分と変わっていたよ。」「実は昨日も行ったけど、そう感じました。挨拶とか話し方が洗練されていて、見違えましたね。」「人として成長したという感じかな。」「どんな勉強をしたのでしょう?」「僕たちも一人前の人間として成長し続けることを常に目指したいよね。」
雑談すればするほど、理念が会話の中に溢れれば、自然と理念が浸透していく。そんな意味のある雑談にトライしてください。

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