『新・日本の階級社会』

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橋本健二

『新・日本の階級社会』として提示した4つの階級
1.資本家階級2.新中間階級3.正規労働者4.アンダークラス
5.旧中間階級

豊かな人々は自分たちの豊かさを、また貧しい人々は自分たちの貧しさを、それぞれ明確に意識するようになった「個人の選択や努力」によって生じる格差を容認する傾向は、広がっているこの経済の最大の特徴は、生産手段、つまり生産に必要な道具や機械、原料、建物などの物財が、一部の人々によって集中的に所有されているところにある

個人年収と世帯年収のいずれをみても、正規労働者の収入は増加している。個人年収は男性で19.3三万円、女性で15.3万円の増加
非正規労働者の貧困率は、男性で28.6%、女性で48.5%ときわめて高い。
世帯年収の大きな減少のわりに、貧困率があまり上昇せず、男性ではむしろ低下しているのは、一人暮らしが増えたからだろう

「階級以下」の存在=「アンダークラス」の登場
新中間階級になるためには、高い学歴が必要

資本家階級は254四万人で、就業人口の4.1%を占める。
女性比率は23.6%で、五つのなかでもっとも小さい。
大部分が小零細企業の経営者で、従業員規模5人から9人が41.7%、
10人から29人が32.1%、二つを合計すると73.8%となる

(アンダークラスの)何よりもきわだった特徴は、男性で有配偶者が少なく、女性で離死別者が多いこと

資本家階級は、企業規模によって違いはあるとしても、ほぼ構想に関わる労働のみ、とくに事業のこまごました部分に関する構想ではなく、経営全体を見渡すような高レベルの構想に関わる労働を担っている

予想されたことだが、アンダークラスには最終学歴を中退した人が多い
父親の所属階級によって、大学進学率が大きく異なる

資本家階級になった人の比率を出身階級別にみると、
新中間階級出身者ではわずか2.3%、労働者階級出身者では2.4%、
やや多い旧中間階級出身者でも8.6%である。

ここから、資本家階級出身者は資本家階級になりやすいということがよくわかる

女性は、自分の階級所属とともに、あるいはそれ以上に、夫の階級所属の影響を受ける

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