『斎藤一人 そのままの自分でいいんだよ』

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宮本真由美

この世の中にはね、ざっくり分けると《立派タイプ》と
《すごいタイプ》の人がいるの。
この2つのタイプはぜんぜん生き方がちがうんだよ。

《立派タイプ》というのは、「私は英語が苦手なので
がんばって勉強します」とか、
「遊びに行くのはやめて年中無休で仕事をがんばります」
とかって、いちいち立派なことを言って生きている。
そして、やりたくないこともムリして、
がんばってやっちゃうタイプ。

もう1つの《すごいタイプ》というのは
立派に生きることができないの(笑)。
立派に生きるとこわれちゃうんだよ(笑)

《すごいタイプ》は、自分のできる範囲内のやれることをやる。
そして、やりたいことを1個やって、
やりたくないことを1個やめる。

とにかく、真面目に生きてて機嫌が悪いなら、
不真面目でも明るい笑顔で機嫌がいいほうが
よっぽどいいんだよ。

そう思ったら月1回は映画を観に行こうとか、
年に1回は海外旅行しようとかって、
やりたいことをやっているほうが、
いつもごきげんだし、うまくいくんだよ。
それでしあわせに向かっていくのが
《すごいタイプ》の生き方なの。

《立派タイプ》は、できないことをできるようになろうと、
いっしょうけんめい努力する。
ところが《すごいタイプ》は努力しない。
その代わり、できる人にお願いするの。

《すごいタイプ》は、上に立てば立つほど力を発揮する。
なぜかっていうと、《すごいタイプ》とは“他力(たりき)”なの。
その逆に、他力はいけないとおもって、
何でも自力でやろうとするのが《立派タイプ》なの。

だけど、エジプトのピラミッドだろうが、
万里の長城だろうが、自力でできたものなんて1つもないんだよ。
ぜんぶ他力なの。
この世の中というのは、自分が頑張ってできることは、
せいぜい人の倍。
ところが、他力を集めると、1000倍でも1万倍でもできるの。

オレは人生でこんなにもすごい成功をおさめたけれど、
自分でやった努力は1%以下かもしれない。
いろんなものはひらめきでくるけど、
このひらめきですら他力なんだよ。

ただし、他力だけで生きようとおもっても、
人は誰にでもホイホイと他力を出してくれる
わけじゃないんだよ。

だって、人のために何もしないヤツのために、
やってやろうなんて気が起きるわけがないんだよ。
人はだれでも、そういうヤツはキライなの。
だから、笑顔で「ありがとう」「感謝しているよ」って言う。
そして、自分が得意なことはやってあげる。
そうやって助けたり、教えたり、補いあっているから、
自然と他力が集まってくるんだ。

21世紀は「魂の時代」だから、
頭で考える《立派タイプ》よりも、
ハートで考える《すごいタイプ》のほうが、
なぜかうまくいくんだよ。

仕事がうまくいかない、人間関係がうまくいかない、
人生がうまくいかないという人は、頭で考えちゃっているの。

ここで特別の「1%の努力で100%の効果を出せる」
すごい人の極意を教えるよ。
1%の努力ってなんだと思う?
たった2つのことなんだよ。

1つ目は、顔に愛嬌があること。
2つ目は、人から愛されることを、言葉にして言っていること。

なんですかっていうと、笑顔でいるとか、愛想がいいとか、
人の肩の荷がおりることを言うとか、
人が喜ぶようなことを言うとか、そういうことだよ。
それで、この「1%の努力」だけは、
絶対に自分がやるしかないの。

《すごいタイプ》の人は、人の力を結集することができる。
そういう人は、いくつになっても、
人から可愛がられるような可愛げのある人。
人から愛される人望のある人。
言葉に愛がある人。

この反対の《立派タイプ》の人は、
エラそうだったり、威張ってたり、理屈っぽかったり、
冷たかったりするような、人から好かれない人。
言葉に愛がない人。

我々がこの世に生まれてきた大きな目的の1つは、
人間関係を学ぶため。
人との接し方を通じて、自分を少しでも高めていくこと。
いつも人が喜ぶことを考えている人は、人に与えている人。
だから、人が助けてくれたり、動いてくれたりする。
《すごいタイプ》がイイですね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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