『話がつまらないのは「哲学」が足りないからだ』

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小川仁志 

話の面白さというのは、本質的にはその「中身」にある訳で、そこが面白くないことには、どうしようもありません。
会社を成功させた経営者は、話し方こそたどたどしいけれど、どの方も、話がべらぼうに面白いのです。今必要なのは、言葉を吟味する訓練 哲学していない言葉は相手に伝わらない

〇ソクラテスの姿勢から学ぶこと
・知ったかぶりをしない。無知の知を貫く勇気を持つこと
・対話のなかで真理に到達していくという方法を信じること  
当時、プロイセンでは私講師といって、学生が各々お金を払って講師を雇い、授業を受ける仕組みがありました。したがって、人気があればあるほど収入も増えるわけですが、ヘーゲルは教室をあふれさせるほどの人気講師でした。
「本当はこうだぜ」「本音はこうだぜ」実は、これが人気の秘密でした。普通なら主著となっている本を読み上げるだけでも講義は成り立ちます。
しかし、その場その場、時代状況に合わせて本音を語っては、学生たちを魅了していったのです。生の講義でしか聞けない「ここだけの話」だからこそ、みんなが聞きにやってきたわけです  

私たちがサルトルに学ぶべきなのは、まさに次のひと言につきます。 「人に物を伝えるときには、生き方そのもので表現すること」
最初に質問することで「全員参加ですよ」というニュアンスを出す
一見ネガティブな表現をプラスの方向で使うと、そこに意外性が生まれます。
意外性は言葉に力を与え、そのメッセージは相手に伝わりやすくなっていくのです
人に話を聞かせるためには、「ハッ」とさせる瞬間が必要
相手に物事を伝えたいという状況下では、主体や客体を、はっきりとさせた表現を心がけるべき
話を迷子にさせないためには、自分の立場を明確にすること。つまり、自分の下部構造を知ることです
物事はカテゴライズすることで分類され、整理され、理解しやすくなります 「メリハリ」と「クライマックス」を用意する ときには「無」のほうが雄弁になりうる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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