若い時に流さなかった汗は

Pocket

靴職人(アシックス・グランドマイスター)、三村仁司

「若い時に流さなかった汗は、年老いてから涙になる」働き方改革で、労働時間などの制限、管理の徹底などが厳しくなって、私が働き始めた時のような、長時間労働は流行らないというかNGでかつ、もっと効率よく働くことが求められています。昔はいろんなことが手作業。稟議書の作成も、資料の作成も鉛筆で書いては消して、コピーして上司のチェックが入って、書き直して、出し直しての書類が行ったり来たり。今のようにPC上で、資料をチェックし合って、資料の手直しも、お互いがチョチョッとできる時代に長時間労働自体、時代遅れなのだと思います。まさに、働き方自体の変革が起きているのだと思います。

そうなると、私たちの時代のように長時間書類に向き合って、経験を積んでその経験値を業務に生かす、という仕事の仕方が、もう古い。如何にITを駆使して、効率よく作業を仕上げて時間短縮を図る。その時間短縮を図った先に何をするか。ここが重要になってくる。

政府の推進する「働き方改革」も、残業時間の管理徹底、業務効率化だけでなく、その先にある若者たちが、将来どんな力を身に付けて、自信を持って生きていくことができるかまで考えていかないといけない。私たちにとっても未知の未体験な時代なのだと思います。若者たちはこれから、どんな汗を流せばいいのか。伝える私たちの責任も大きいです。

「やったことは例え失敗しても、20年後には笑い話にできる。しかしやらなかったことは、20年後には後悔するだけだ。」人と違う決断に恐れず、チャレンジしようマーク・トウェイン

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

Pocket