「現金の呪い」

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ハーバート大・ロゴフ教授

日本は、まず1万円札の廃止を世界中で増え続ける現金が、脱税など不正の温床になっている。紙幣への逃避を防げば、マイナス金利政策が効果を発揮する。

日本の現金は、40兆円がタンス預金に回っている。タンス預金が急増するのは、富裕層が徴税当局の資産把握から逃れたいからである。日本の地下経済の規模は大きく、脱税も巨大である。

少額決済に必要な現金の廃止は必要ない。実際に、世界で廃止されようとしているのは貯蔵するのに便利な高額紙幣だ。昨年は、インドで紙幣の廃止が混乱を呼んだ。欧州でも、500ユーロ紙幣の発行中止が決まった。

1万円札は世界の高額紙幣の中では、価値が低い方なので、日銀は、廃止論は現実味が無いとしている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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小さな事から

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城山三郎
出光さんは神戸高商を出て、小僧さんが、たった3人しかいない店にお入りになられた。どういう気持ちで、お入りになったのですか。

出光佐三
小さな事をやってなきゃ、大きい事は、やれないという事です。簡単な事ですよ。最初から大きな仕事にとっつく見本は、役人ですね。役人は大学出の秀才だ。しかし、役所にいると法律を盾に、法律の陰に隠れて仕事をする。だから、人間が、皆ぼんくらになっちゃう。他力本願、法律に頼るものだからいつまでたっても、自分というものが出来ない。これが役人の気の毒な所ですな。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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罪滅ぼし

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城山三郎
いくら生活は簡素にといっても、余程、努力しないと生活はひとりでに膨らんでいくでしょう。

土光敏夫
それが膨らまない。ワシには5人の子供がいるんですが、部長の時に親類に言われた。「お前、みっともないから、お手伝いを置け。」僕は、取り合わなかった。

城山三郎
奥さんは大変ですな。

土光敏夫
僕はワイフをフリーにしてますから、彼女は気楽にしていますよ。

城山三郎
5人の子供を育てながら、旦那様の世話もするのは大変でしょう。

土光敏夫
その代り、僕はあんまり面倒みて貰わなかった。朝飯を食わして貰うとか、ふんどしの洗濯ぐらいで。

城山三郎
奥さんは、当然の事としてなさっていたんですか。

土光敏夫
当然だよ。ブーと言ったら追い出すもの。

城山三郎
そういう女房教育のコツは何ですか。

土光敏夫
ワシは会社では仕事だから、いろんな要求を出す。ただし、家へ帰ってきたら小言は一切言わぬ。飯が不味いとか、あれが食いたいとかは言いませんから、ワイフは楽なもんですよ。

城山三郎
もし現役を、お退きになったら、奥さんを罪滅ぼしに、どこかに旅行に連れて行かれるとか。

土光敏夫
そんなことは、しませんね。罪なことは、していませんから。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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他社の真似は会社を滅ぼす

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丸田芳郎、花王石鹸社長

同業の他の会社を意識して競争しちゃいかん。そうすると、宣伝1つにしても、必ず足を踏み外す。隣が何をしようと、最後の判断は消費者の方々がするんだ。競争が激しいと、つい隣の事が気になる。だから、そこを注意している。
我々がやるべき事は、研究態度をオーソドックスにすること。コストを下げるには、何と何をどうすればいいのか。パフォーマンスを上げるにはどうしたらいいか。そういった要素を、1つ1つ時間を掛けて積み上げて行く。製品を2年に1度マイナーチェンジするのも、そんな考えから出ている。

絶対に、人の真似をした商品を出しちゃいかん。分析技術がウチは優れているからといって、他の製品を持って来て、分析し真似して作る。それを広告の力で売る。あるいは、真似した製品を、より安い価格で売る。そんなことは、絶対にしてはならない。
トップが、社員にそんな事を教えたら、その会社は、そこから没落していく。そこには、文化も進歩も無い。次に出る製品は、前のモノよりも消費者に対してベネフィットがあってこそ新しく出る意義がある。それなのに、全くベネフィットの無いモノを広告の力とか価格の差で売るということは、資本主義の一番の欠点になるだろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『幸福をつかまえる考え方』

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佐藤富雄

アーレンは著書『人間が考える時』の中で「考えは物である」と述べている。電話は、そのアイデアが電話機になる前は、ベルという男の頭の中のただの考えであった。大型自動芝刈り機も、実現する前はマコーミックという男のただの空想であり、電球もそれが物体となる前はエジソンの頭の中にある考えだった。

ジョン・D・ロックフェラーも、無一文時代に、やがて億万長者になるのだと宣言していた。そして、これらはすべて実現した。私たちが知るべきことは、現在は過去の考えの結果だということです。我々の今日の財政の程度も、昔の考えの集積結果なのだということです。

ですから、もし経済的な状態を変えたいと思うなら、考えを先に変えなければなりません。「余裕がない」とか「とても無理」というような言葉は、人生上禁句です。これらの言葉は、人生のチャンス…自分自身をふるい立たせるチャンスさえ失わせてしまう。
私はできるのだという考えを選びなさい。私はできるのだという考えで人生を統一してしまいなさい。今の現状は、過去の言葉や考え方の積み重ねの結果。未来は、今の言葉や考え方の積み重ねの結果。過去に、愚痴や泣き言、不平不満や、文句を言い続けていた人は、愚痴や泣き言、不平不満や文句の多い人生となる。今、否定的で後ろ向きな言葉ばかりを言い続けるなら、未来は、否定的で後ろ向きな人生となる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』

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田中和彦

《人生の中で転機と言うのは、偶然の出会い頭というか、横丁から飛び出してくるのと似てて、思いもよらぬ方角からやってくる》

〇最初にインタビューした俳優の原田芳雄さんの話だ。工業高校に通っていたのに、たまたま友人に誘われて劇団に顔を出したのがきっかけで、役者の道へ。俳優座に入ったのも、友達の身代わり受験という偶然。演劇から映画の世界へ飛び込んだのも、やはり自分以外の力による偶然が重なった結果だった。

〇「ひとつの路地を曲がれば、どんな偶然が待ち受けているか分からないけど、いい偶然はどうしても自分の味方につけたいと思う」40歳ではじめて転職して、その後の人生は、偶然による転機の連続だった。たまたま後輩に出した年賀状が縁で、失業中の僕は、新しい仕事に出合えた。たまたま掛かってきた1本の電話に出られたおかげで、キネマ旬報社の役員になることもできた。たまたま飲み会の席で隣に座った人と意気投合し、研修の講師の仕事を本格的に始めた。
今なら、原田さんの言葉が、自分自身の実感とともに、スーッと体の中に入ってくる。

〇スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が発表したキャリア形成論に、「計画された偶発性理論」がある。「個人のキャリアの8割は、予想しない偶発的なことによって決定される。偶然を計画的に設計し、キャリアをよいものにしよう」と提唱している。
そのために僕は、急な誘いは断らないようにしているし、街で知人を見かけたら、自分から駆け寄り、挨拶をしている。パーティでは、必ず誰かと名刺交換しているし、行きと帰りの道を変えてみたりもする。そんな小さなことから、人生は思わぬ方向に転がっていくからだ。

〇「セレンディピティ」思いがけないものを偶然に発見することであり、素敵な偶然に出会うこと、探していたものとは別の価値あるものを偶然に見つけることだ。ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴むなどもそうだ。
セレンディピティに出会うには、「知らないことや知らない世界に積極的に飛び込む」「好奇心いっぱいである」「かたよった考え方をしない」「思い込みを捨てる」等々。日頃、不平不満や文句や泣き言を言わない。そして、常に感謝の心を持ち、うれしい、楽しい、幸せと言う言葉を多用する。ネガティブな人のところには、素敵な偶然はやってこない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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幸福寿命

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健康寿命は人生の目的ではない。健康は、あくまで人生を楽しく過ごすための手段だ。だから、健康でも幸せだと感じていない人もいる。人生の本当の目的は、幸せになること。生涯、幸せを感じて生きていけることが大切だ。健康か、そうでないかには拘らない。一人一人が自分らしく幸せを感じて生きていくこと。それが人生にとって一番大切なことだ。

生き物にとって最も重要なのは種の保存だ。これが成就される時には幸せを感じるように本能にインプットされている。人間は仲間を増やして社会を成熟させ進化・発達してきた。
今は、生殖だけが仲間を増やす方法ではない。同じ価値観や気持ちを共有できる仲間とのつながりが幸福寿命の糧となっている。一人でいると幸せを感じにくくなるが、気持ちを伝える相手や仲間がいると幸せを感じられるようにできている。一人では幸せになれない。人間はそういうふうに進化・発達してきた生き物だ。人とも自然とも、つながると嬉しい、楽しい。

幸せは歩いてこないという歌の通り。自分から歩いていくのが大切だ。一歩、心と体を動かせば、必ず何かと出会う。幸福寿命はその一歩の積み重ねだ。近づいて見れば、世界が広がる。そこから幸せのタネが見つかる。仲間の形も幸せの形も、今は実に多様だ。健康は測れても幸せは測れない。だから幸福寿命は自分で決められる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『遊行を生きる』

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医師、鎌田實

〇ヘミングウェイ「世界は素晴らしい、闘う価値がある」
彼の人生は、マッチョで元気いっぱいに、一本道をまっしぐらにきたようにイメージされがちですが、じつは躁うつ気質があり、悩み、悶え、迷い続けてきました。でも、堂々と悩み続けていた。そこから道が見えてくると彼は信じていた。ヘミングウェイは、悩みながら、ビッグになっていきました。悩んでもいいのです。迷ってもいいのです。そんな自分を肯定することが大事です。

〇700万年前にアフリカを出て、長い旅を続けてきた人類は、哺乳類の中でも弱い存在です。
その弱い人類が、どうやって生き残って、ほ乳類の頂点に君臨するようになったのか…。それは人間が苦境を乗り越えられるように造られているからです。苦境に陥ると、誰でも「もうだめだ」と、つい考えてしまいます。でも、そうではない。「負けるようには造られてはいない」と思い込めばよいのです。そうすれば自ずと陽気になれるし、自信も湧いてきます。

〇もう一つ、「好奇心」も重要なキーワード。
ホモサピエンスが「出アフリカ」を果たした背景にあるもの、それは「好奇心」です。好奇心は人間を成長させます。人類の歴史の中で、常に新しいものをつくりだす源泉は好奇心です。好奇心は若い時代特有のものではありません。いくつになっても好奇心は持ち続けられるし、それがあれば、人間は元気になれる。「好奇心」「陽気でいること」「人間は負けるようには造られていない」この三つを忘れなければ、どんな絶望に出合っても、人生を面白く造り直すことができるのです。

〇「すべて優秀なものは陽気だ」
というヘミングウェイの言葉を信じて、できるだけ陽気に振る舞うようにしてきました。どんなに土俵際に追い込まれても、「人間は負けるようには造られていないんだ」という彼の言葉も自分を支えてくれました。いい言葉が人生の支えになりました。アフリカのケニアとタンザニアの間にそびえ立つ、標高6000メートル近い山の頂上の万年雪を眺めながら、彼はこんな言葉も残しています。「知っているだろうが、僕が唯一失わなかったものは好奇心だ」

〇詩人、ゲーテは
「人の最大の罪は不機嫌」不機嫌の反対は、上機嫌。
上機嫌の人は、明るくて陽気だ。

〇ウォルト・ディズニー
「私たちは前進を続け、新しい扉を開き、新たなことをなし遂げていく。なぜなら、好奇心旺盛だからだ。好奇心があればいつだって新たな道に導かれる」

好奇心がある人には、未来がある。好奇心とは、未知のものに対する、知りたいという欲求や興味のことだからだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『スライトエッジ』

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ジェフ・オルソン

《まずは行動することだ。力は後からついてくる》
(ラルフ・ワルド・エマーソン)

《成功の法則は非常にシンプルだ…失敗の割合を2倍にすればいいのである》(IBM/トーマス・J・ワトソン)

失敗は疫病のように忌み嫌われている。失敗は、どうしても起こるものである。だったら、選択肢の1つとして考えた方がいい。「失敗という選択肢はない」という間違った哲学で人生を過ごせば、学ぶための良い機会をことごとく逃がしてしまう。

〇ベーブ・ルースが「失敗という選択肢はない」という哲学に従って生きていたら、彼の偉業は達成されなかった。なぜならベーブ・ルースはホームランの世界記録を樹立したけれど、三振の数もリーグ首位だったからだ。

〇エイブラハム・リンカーンはその生涯を通じて、驚くほど多くの落選と公職上の失敗を重ねた。ばっとしない風貌のイリノイ州出身の弁護士にとって、失敗は選択肢にあるどころか、お手のものだった。そうでなければリンカーンが大統領まで上りつめることはなかっただろうし、今日のアメリカがどんな国になっていたかも分からない。アメリカ合衆国という国そのものが存在するかどうかすら、怪しいものである。

〇トーマス・エジソンが「失敗という選択肢はない」という哲学を信条としていたなら、僕たちの今日の生活がどんなものになっているか分からない。電球が長時間灯り続けられるよう、安定したフィラメントの材料を探していたエジソンは、何千種類もの材料で実験を行ったが、ことごとく失敗した。そのエジソンの有名な言葉だ。
「私は失敗したのではない。うまくいかない1万通りの方法を発見しただけだ」

成功した人々というのは、たくさんの失敗を重ねて頂上に辿り着いたのである。スライト・エッジとは「わずかな違い」という意味。人は、ほんの「わずかな違い」で人生の行く末が決まってしまうことがある。それは、「習慣」だったり、「行動」だったり、「メンター」だったり、「名言や教訓」だったりする。「失敗の割合を2倍にすればいい」失敗の割合を2倍にするには、行動を2倍以上増やさなければならない。つまり、「まずは行動することだ。力は後からついてくる」。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『未来を変えるクセづけ』

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船井幸雄

《本物人間のチェックリスト》

1.自慢しない、謙虚である
2.否定しない、欠点を指摘しない、悪口を言わない
3.自他を同じように見ることができ、行動できる
4.周りを蘇生化し、明るくさせ、楽しくさせる
5.常にあらゆるものから学んでいる
6.不要なことはしない
7.シンプルである
8.質素である
9.与え好きである
0.良心にしたがい生きている

これを目指して今努力しています。そのうち、このようなチェックリストに頼らなくとも、「あるがまま、成るがままでの本物人間」になりたいと思っていますが、今のところは、「まだまだ」の状態です。

『人間というのは人に好かれたら成功するのです。人に好かれるというのが、本物の生き方です。すべての人とは言いませんが、ほとんどの人に好かれる生き方をするべきです。では、どんな人が好かれるかと言いますと、謙虚な人が好かれます。それから他人を、誉め、認める人が好かれます。そして信用できる人が好かれます』

本物人間は、人から好かれる。
本物人間は、味方が多い。
本物人間は、運がいい。
本物人間は、感謝が多い。
本物人間は、人のせいにしない。
本物人間は、前向きでプラス発想。
本物人間は、笑顔と笑いが多い。
本物人間は、無名有力である。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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