『もうひとつの幸せ論』

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小林正観

「輪廻転生」は「義務である」

「魂」は生まれ変わりを重ねながら成長していきますが、「魂」が成長できるのは、「肉体を持ったときだけ」。なぜか。「魂」だけで過ごしているときは、「事件」が起きないからです。
「魂」は、300年~400年に一度、肉体を持って生まれ変わりますが、肉体がある分、さまざまな制約や事件にさらされます。「食べなくっちゃいけない」「飲まなくっちゃいけない」「お風呂に入らなくっちゃいけない」「トイレに行かなくちゃいけない」「寝なくちゃいけない」。「上司に怒られる」のも、「恋愛」ができるのも、「夫婦喧嘩をする」のも、「親子喧嘩をする」のも、肉体があってこそ。
「魂」だけの状態であれば、制約も事件もなく、とても「ラクな状態」で過ごせますが、そのかわり、まったく「成長」しません。「魂の成長」には、事故、病気、災難などが必要です。病気によって優しさを知り、事故に遭って謙虚さを知る。
「魂」は自ら「シナリオ」を書いて、さまざまな事故・病気・災難を設定しています。それもすべて、「魂の成長」のためなのです。
「魂」を成長・進化させる方法とは、目の前で起こる一つひとつの現象に対して、つべこべ愚痴を言わず、「感謝」を持ってとらえること。
ある現象に対して、「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言うのは「初期の段階(マイナスの段階)」です。その後、マイナスから「ゼロになる段階」があり、その先に「嬉しい、楽しい、幸せと思う段階」があります。この高みに登り、あらゆる現象について「ありがたい」と思えるようになったら、「魂」が大きな成長を遂げています。

■『「病気の境遇に処しては、病気を楽しむということにならなければ生きて居ても何の面白みもない」歌人・俳人、正岡子規
若くして結核を患った正岡子規は、「病気を楽しむ」と受け止め、死の直前まで創作活動を続けていました』病気になって、「この程度ですんでよかった、ありがたい」とか「早めにわかってよかった、ツイている」と、「幸せ」や「感謝」の気持ちで受け止める人がいる。反対に、「ひどい目にあった」とか「ツイてない」と愚痴を言ったり、嘆く人もいる。
小林正観さんは、病気にしても、困難にしても、どんな現象も「中立」でありニュートラルだ。つまり、「幸せ」だとか、「不幸せ」と、とらえる自分がいるだけ。本人のとらえ方の問題。

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『今やらずして、いつできる』

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ジム・ドノヴァン

ある人が最近、「いやあ、そんなことをするには私はもう年をとりすぎているよ」と言った。こういう言葉を聞くと私は悲しくなる。以下の事実について、あなたはどう思うだろうか。

● ヴェルディは76歳で「アベマリア」を作曲した。
● マーサ・グラハムは75歳まで演技を続け、95歳のときに180作目となる作品を演出した。
● ミケランジェロは88歳で死ぬ6日前にピエタ像を彫っていた。
● 作家のマリオン・ハートは54歳で飛行機の操縦法を学び、大西洋を横断する単独無着陸飛行を全部で7回おこなった。最後の飛行をおこなったのは1976年だったが、そのとき彼女は84歳だった。
● 画家のグランマ・モーゼスは80歳にして初の個展を開いた。

もしあなたがかねてから念願のことをするのに自分が年をとりすぎていると思うなら、考え直してそれを実行に移そう。「この世のすべての悲しい言葉の中で、最も悲しいのは『しておけばよかった』である」と、ある高名な詩人は言った。あなたがずっとしたいと思ってきたことで、先延ばししてきたことは何だろうか?自問しよう。「いまでなければ、いつするのか?」と。

■ウォリー・エイモス(米国の有名な起業家)が講演を終えると、ひとりの女性が歩み寄って「もし私がこれからロースクールに行ったりしたら、卒業するときには55歳になってしまいます」と言った。エイモスはこう問い返した。「もし行かなかったら、何歳になるのですか?」

■100以上の国と地域に、36,000以上の店舗を出店しているのがマクドナルド。創業者はレイクロックというが、彼は高校を中退し、52歳までしがないミルクセーキミキサーのセールスマンだった。そして、59歳のときに立ちあげたのが、マクドナルドだった。

■120の国や地域に、18,000店以上があるのがケンタッキーフライドチキン。カーネルサンダースは、いくつもの事業の失敗を乗り越え、65歳のときにケンタッキーフライドチキンを創業し、73歳のときには600店まで拡大したという。

■100歳の時に、30年分の木材(彫刻の材料)を買い込んだことで有名な、 平櫛田中という彫刻家がいる。「60、70は鼻たれ小僧、男ざかりは100から100から、わしもこれからこれから」「実践実践また実践、挑戦挑戦また挑戦、修練修練また修練。やってやれないことはない。やらずにできるわけがない。今やらずしていつできる。わしがやらねば誰がやる」という有名な言葉を残している。

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『期待値を下げる時』

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本田健

自分や相手に「失望」するときがあります。事前に「こうできるかも」という期待が頭の中にあり、それが実際に実現しなかったとき、人は落胆し、失望する。人間関係では「期待」という感情が必ず出てきます。
「部下は残業してくれるはずだ」と思っているのに、してくれない。あるいは、「これだけの結果を出してくれるはずだ」と思っているのに、出してくれない。「優しい言葉をかけてくれるはずだ」と思っていたら、かえって叱られた…。

期待した分だけ、人間は失望するようにできている。期待と失望は、必ずセットでやってっくるのです。
たとえば、契約が十件取れると思っていたのに、七件しか取れなかった。あるいは、あの人とつきあいたいと思ったけれども、相手が別人のことを好きでふられてしまった。そんなことで、人は落胆します。
「うまくいったかもしれないのに」と思う気持ちが、実は自分をガッカリさせている。このガッカリから解放されるためには、どうしたらいいでしょうか。

一つの方法は、「考え方の回路」を変えることです。たとえば、どうしても食べたいものが手に入らなかったとき、「ひょっとしたら食べなくてよかったんじゃないか。食べていたらお腹をこわしていたかもしれない」と思えば、ガッカリしなくてすむ。全体的に見て人生がうまくいっているにもかかわらず、何かでほんの少し「待った」がかかったからといって、そこで失望を感じるのは、あまりにもバカバカしすぎる。
失望する代わりに、「いったい、これはどういうことかな」と好奇心を持って考えるセンスがあれば、いたずらに落胆しないですみます。

今の人間関係に変な期待を持ちそうになったら、その都度、手放してみましょう。そうやって、上手に期待を手放す練習をしておくと、ガッカリすることも減ります。

究極の「期待値を下げる」方法がある。それは、「生きているだけでありがたい」と思うこと。
たとえば、自分の子どもが、毎回遅刻して、成績が悪く進級が危なくて、追試のテストまでさぼったなどと言う場合、たいていの親は、怒り心頭で怒りまくってしまう。しかし、もし仮に、その子どもが交通事故にあって瀕死の重傷を負ったとしたら、「他のことはもうどうでもいい、生きていてくれるだけでありがたい」と思うだろう。
これは、子どもに対してだけでなく、自分においても同じことが言える。どんなに大きな失敗をしてしまったとしても、たとえ、会社が倒産してしまったり、自己破産してしまったとしても、「生きているだけでありがたい」。
それは、同様に、「この時代に、日本に生まれただけでありがたい」し、「三度三度の食事ができるだけでありがたい」し、「眠る家があるだけでありがたい」。
これは今、戦争状態にある国と比べてみるとよくわかる。

「期待と失望はセットでやってくる」ときに、期待値を下げることも大事だ。

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『好事魔多し』

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浜松医科大学名誉教授、高田明

和禅の書に、「好事も無きにしかず」とか「無事是貴人」などと書かれているのをよく見ます。一体、なぜ良いこともない方がよいのでしょうか。これは、「楽中苦あり、苦中楽あり」という因縁の法則にも関係しています。
若い時には不運に遭っても、それは借金を払ったのだ、これからうまくいくのだと思い、努力することも尊いと思えます。また、成功が不運に通ずるということを身をもって体験することもよいでしょう。
しかし、何か良いことが起こるということは、不幸が待ち構えているということです。ない方がよいのです。その方が心豊かに生きられるのです。

■修養書を多く書かれ、今でも書店にその著作が多く並んでいて、その影響を受けた人が社会の上層部にたくさんいるという方がおられました。この方も晩年は精神が錯乱し、最終的には座敷牢のようなところで亡くなられた。これを知った方々は「どのような人が偉いというのか分からなくなった」と嘆いていました。

別の禅の大家は、激しい修行を指導することで有名でした。ご自身も剣の道を究めようとされ、その指導もされました。ところが、そのような方でも晩年の十年くらいは脳卒中のために四肢麻痺で、口もきけない日々を過ごすことになった。剣で鍛えた体はなかなか衰えず、かえって長く苦しむ結果になったのです。
たしかに、このような方々の本を読むことでやる気が湧き、修行に進むことを決意した方も多くいると思います。そのような点では徳を積んでいるのでしょう。しかし、この事例はそのような仕事上、あるいは本人の修業上のことで徳を積むだけでは充分でないことを示しています。このような方々も、身を慎み、大言せず、他人の批判をしないなどという日々の努力が必要なのです。

■「好事も無きにしかず」とは、良き事や目出たいことを否定するわけでなない。良き事や目出たいことに執着するな、ということ。
たとえば、宝くじで大金を当てた人のほとんどが不幸になっているという事実がある。周りからの嫉妬を受けたり、浪費癖がついてしまったり、身を持ち崩してしまったり…。だから、安易な好事は無いほうがいい。
本を書いたり、講師になったり、人を指導する立場になったりすると、どうしてもそこに慢心が生まれやすい。偉そうになってしまう。
順調なときほど、落とし穴があり、ひっかけ問題もある。すなわち、「好事魔多し」。

■好事の時にあっては、 幸田露伴 の言う、「惜福、分福、植福」の三福が有効だ。
惜福とは、福を使い尽くさないこと、惜しむこと。大事に使うこと。
分福とは、まわりのみんなに福を分けること。
植福とは、福の種をまき、その木を植え、子孫(後世)にその果実を残すこと。いくつになっても身を慎み、徳積みをしよう。

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『思い込みを超える』

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精神科医、斎藤茂太

サーカスの象は、小さい頃に頑丈な鎖でつながれる。子象は鎖をひっぱって逃げようとするが、まだ小さいので鎖は切れない。そのうち、逃げられないと観念してあばれるのをやめてしまう。
さて、この子象は年月がたつうちに大人の象になる。もう、つないでいる鎖など簡単に切れる力をもっている。ところが、象は決して鎖を切って逃げようとはしない。象は、鎖が切れなかった経験はあるが、鎖が切れた経験はない。このため「鎖は切れない」という観念が植えつけられてしまったのである。

人間も、ある部分この象と同じだ。一度、失敗したことを「これは自分にできないことなのだ」と思い込む。「苦手意識」を自分で植えつけてしまう。そして、二度と同じことに挑戦しようとはしなくなる。
しかし、考えてみてほしい。人間も、子象と同じで、日々成長しているのである。子どものころやってみてできなかったことでも、今やったら簡単にできることなど、たくさんあるはずなのだ。
いつまでも「これはダメだ」と思っていたら、本当にいつまでもできるようにはならない。「そこまで」である。しかし、何度でも挑戦すれば、すこしずつでも状況は変わってくる。ダメだと思っていたことが、あまりにすんなりできてびっくりすることもあるだろう。今までの苦手意識が、突然、自信に変わることもあるはずである。ぜひ、懲りずに挑戦してほしい。

作家の北杜夫がこんな話を書いている。
北杜夫は私の弟だ。まだ、小説家としてデビューする前に自費出版した『幽霊』という作品を、母、輝子が、茂吉の本を出している関係で知り合いの出版社の編集者に見せにいった。ところが、その人は「優等生の作文。どこといってとりえがない」と突っ返した。母は「もう小説なんて書くのはやめなさい」と弟に忠告した。
しかし、弟はあきらめなかった。弟には、どんな優秀な編集者だって、いい悪いの判断は、あとになってみなければわからないという自負があった、という。結局、弟が信じたとおり、この作品は別の出版社の編集者の目にとまり評価を得た。そして小説家への道を歩み始めたのである。

今、うまくいかなくても、マイナスの結論を出す必要はない。できることをまずやって、できなかったことの評価は保留にしておこう。そしてそのうちに、保留にしておいたことを、もう一度やってみよう。挑戦すると、きっと何かが変わるのである。

「蚤(のみ)とコップ」
蚤は体長2ミリくらいだが、30センチもジャンプすることができる。自分の身長の約150倍だ。それほど跳躍力のある蚤を、高さ5、6センチのコップの中に入れてやると、最初はピョンビョンと跳ねて外に出ようとするが、そのたびにガラスの天井(コップ)にぶつかってしまう。しばらくたって、コップをはずしても、コップの高さより高くジャンプすることができなくなってしまうという。しかし、その跳べなくなった蚤に、新たな「跳べる蚤」を仲間として加えてやると、それを見てまた跳べるようになるのだそうだ。
「昔やったことがあるができなかった」「前はこういう理由でできなかった」…。一度や二度失敗したくらいであきらめていたら、世界の発明や発見はこの世に生まれなかった。まったく同じようなやり方でも、時間や、場所や、器具等、やり方や手順を変えるだけでうまくいくことは多い。結局はあきらめないことだ。しつこく、しつこく何度でも鈍になってバカみたいに挑戦する。「もう一度やってみよう」さらにもう一回の挑戦が成功につながる。

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『“偽りの自分”からの脱出』

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メンタルトレーナー、梯谷幸司

この自己啓発セミナーは、世界的な経営コンサルタント、ワーナー・エアハードがプログラムしたもの。ジョン・レノンや第39代アメリカ大統領ジミー・カーターにも大きな影響を与えた、桁違いに成果が上がるプログラムです。

本当の自分を生きること。それはビジネスがうまくいくとか、健康になるというレベルを超えた、生きる本質と言えます。
ビジネスがうまくいかない、病気が治らない、という方が相談に来られると、私はこういう質問します。「そもそもあなたは何のために命を使いたいのですか?」ほとんどの人の反応は、「・・・・」。そこで質問の方向性を変えて、「どうして売上げを伸ばしたいのですか?」と聞くと、「売上げが伸びないと社員を養っていけないから」。「何のために病気を治したいのですか?」と聞くと、「とにかく死にたくないから」「痛いのが嫌だから」。これらはごく表面的な答えでしかありません。

「健康になって、その次の目標がないんですか?」「・・・・」。「売上げを伸ばして、そのあとの目標がないんですか?」「・・・・」。これでは残念ながら病気は治りません。売上げも伸びません。
そもそも自分を社会のルールに当てはめて生きている人が多いので、本当の自分が何を望んでいるのかがわからない。それがビジネスも健康もうまくいかない現象となるのです。
本当の生きる目的を見出し、そのための行動をとり始めると、結果は驚くほど変わります。つまりは、自分の命をどう使いたいのか、ということです。

2017年の夏、SPA!オンライン版に「『ポジティブ偽装』の人は病気になりやすい」という記事をとりあげていただきました。その記事を見た方々からの反響がすごかったのです。
定年退職を迎えてからがんを発症したという50代の男性からのご相談でした。私も不思議に思っていたのですが、ある文献を調べていたら、フロリダの事例が出てきました。定年を迎え退職金を手にした人、あるいはビジネスに成功し早期リタイアする人、そんなアメリカ人はセカンドライフにフロリダへ移住する場合が多いそうです。気候が温かくて仕事からも解放されているのだから、さぞ長生きするだろうと思いますよね。ではみなさん、彼らの平均余命はどのくらいだと思いますか。実は、移住してから1年半で亡くなる方が多かった。
その事例と、 SPA!オンライン版の読者の方々からのご相談が重なって、「それだ!」と思いました。

人間は進化し成長したい生き物です。ですから、「十分働いたから進化も成長ももういい」という意識になっていくと、生命のシステムが、「あなたはもう成長や進化をする気がないんだね。じゃあ1回終わりにしようか」と、命のカウントダウンに入ってしまうのですね。「さあ、どうする?」と、生死の覚悟を突き付けられているのではないかと思いました。

安心感やリラックスは必要ですが、そればかり求めると病んでしまうのです。『「手段の目的化」はうまくいかない。ギリシャ哲学にはそう書かれている。結局、ビジネスでも恋愛でも病気でも、手段に焦点が当たっている人はうまくいきません。お金が欲しい、愛情が欲しい、健康が欲しい、というのは、全て手段でしかありません。それを得ることによって何が欲しいの?意識の奥にあるものがはっきりしないと、全ては動かないのです。』

全ての人にとって最も大事な問いかけは、「あなたは何のために自分の命を使いたいのですか?」。すると、生きるための真の目的が見えてくる。「何のために」という問いを、何度も繰り返した先にある最後の問いがこれだ。お金も、仕事の成功も、愛情も、健康も、すべて自分の命を使うための手段。それらは「使命」とは言えない。
使命とは、この世に生まれてきた意味を自覚し、その役割をはたすこと。お金も、仕事の成功も、愛情も、健康も、すべて揃っていたとしても、それでもなお、命をかけてやりたいことだ。すべての人には、この世に生まれてきた意味がある。自分の命を燃やす使命を見つけよう。

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『運命好転』

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小林正観

「言葉が現象化する」と言うと、多くの場合、誤解されている部分がある。「こうなりたい。ああなりたいと口に出して言うと、それが実現する」という誤解です。
「言葉が現象化する」というのは、たとえば、神社仏閣に行って、良縁祈願というものをお願いしたとします。「いい人と出会わせてください。いい人と結婚したいのです。素敵な人と出会わせてください」と100回お願いをしたとします。そうすると、その言葉をまた言いたくなるように現象化します。つまり、いい人や素敵な人にはなかなか出会わない、という現象が起きるのです。
同じように「商売繁盛をお願いします」と千回言ったとします。千回それを言ったことによって、また同じ言葉を千回言いたくなるように現象がセットされます。「言ったとおりの言葉を、また言いたくなるように、言った数と同じ数だけ、また言いたくなるように、宇宙では現象化が始まる」というものです。

聖書の中にこんな言葉があります。「はじめに言葉ありき。言葉は神とともにあり。言葉は神なりき」「言葉は現象化する」という宇宙の大法則を述べている。それも、その言葉を言ったらその言葉が実現する、というものではない。
「言葉が現象化する」というのは、「その言葉をまた言いたくなるように現象がセットされる」ということだ。

これは神社仏閣に行ってお願いごとをする、そういうことを要求するということが、ほとんど意味をなしていないということになる。では「言葉が現象化する」、つまり「その言った言葉をまた言いたくなるように現象がセットされる」のであれば、最も効率の良い言葉は何か。
たとえば「うれしい」という言葉を一年間に千回言ったとします。そうすると、その「うれしい」という言葉をまた千回言いたくなるように、来年は現象がセットされます。「楽しい」という言葉を二千回言ったとします。その「楽しい」という言葉をまた二千回言いたくなるように現象がセットされます。「幸せ」という言葉を年間三千回言ったとします。その「幸せ」という言葉を年間三千回言いたくなるように現象がセットされます。一番効率の良い言葉は、「ありがとう」「ありがとうございます」です。「ありがとう」「ありがとうございます」という言葉を年間一万回言ったとします。そうすると来年「ありがとう」「ありがとうございます」という言葉を、また一万回言いたくなるような現象がセットされ、次々に降ってくる。「うれしい」「楽しい」「幸せ」、そして「ありがとう」という言葉を、何千回何万回と宇宙に向かって言ったとすると、その言葉を同じ数だけ言いたくなるように宇宙の現象がセットされる。そして、「うれしい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」と言いたくなるような現象が降ってくるのですが、それがどんなことであるのかは分からない。。

だから楽しいのです。おもしろいのです。そして、ワクワクします。ドキドキします。このワクワク感、ドキドキ感というのは、何にも代えがたいおもしろさであり楽しさです。

毎日の生活の中で、「うれしい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」 という言葉をたくさん使ったほうがいいですよ、と言うと、「うれしい」ことも、「楽しい」ことも、「幸せ」なことも、「ありがとう 」というようなこともそんなに無いから言えない、と言う人がいる。
そして、愚痴や泣き言や、不平不満や文句や悪口ばかりを言っている。愚痴や泣き言や不平不満を言っている人は、また来年も、愚痴や泣き言や不平不満を言う人生を歩む。

「言葉が現象化する」これは、商売も、病気も、トラブル、困難もみな同じだ。今、病気であっても、 「うれしい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」 という言葉を多用する人はいる。「うれしい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」 といつも言っている人の周りは、明るくて、あたたかい空気が流れていて、笑顔がたえない。だから、人が周りに集まる。
反対に、愚痴や泣き言や、不平不満や文句や悪口ばかりを言っている人の周りには、暗くて、冷たい空気が流れていて、不機嫌なオーラがただよっている。だから、人がどんどん離れていく。
人生においては、「言葉が現象化する」の本当の意味を知る必要がある。

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人は、なぜ寂しさに苦しむのか?

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中野信子


寂しさのネガティブな側面について、最近の調査では、人は寂しい状態が続いてしまうと健康が害され、死亡リスクが高まる
寂しいからという理由だけで安易に人とのつながりを求めると、悪意のある人に騙されたり、裏切られたり、大きなトラブルに巻き込まれたりする
この「寂しさ」をはじめ、ネガティブな感情は、生存のために生まれたもの。ネガティブ感情があるから我々は生き延びてきた。
生存戦略としての寂しさ、そしてそれが現代にそぐわなくなっている。シングルが人口の半分になろうかというこれからの時代に、重要な生き方のヒントを示している。
これを知れば生涯シングルで、一人が気楽と考える人は、自分が最先端を行っている感覚になるかもしれません。

寂しさは誰にでも生じる感情であるものの、対処法を間違えると、怒りや憎しみといったほかのネガティブ感情を誘発して、攻撃性が強まってしまうことがあります
ひとりになると寂しくなるのは、生存本能によるところがある。しかし実際は、現代は集団でしか生きられないような過酷な環境ではなくなってきています。寂しくて不安になるのは、脳が現代社会に適応していない、ということかもしれない

オキシトシンの濃度が高まると、もし相手が愛情や信頼を裏切るような行為をした場合、逆に許すことができず、憎しみや怒り、嫉妬といった感情を生じさせてしまう

ポジティブな感情よりもネガティブな感情が強い理由は、おそらくポジティブな感情は生死にかかわらないものだから。
肉食獣を例にすると、チーターが苦労して捕獲した獲物を、ライオンが横取りしようとして近づいてきたとします。このとき、チーターにとっての、「獲物にありついた。嬉しい! もっと食べたい!」というポジティブな感情が、「ライオンが来た。危ない!」というネガティブな感情よりも強かったら、危険を回避する行動を取らずに獲物は奪われてしまうでしょう。いや、チーター自身も襲われてしまう

無理な友だちづくりは、寂しさを助長させる

「理解」「共感」「対等」という、この3つの条件を満たす人は、そうやすやすと、そんなにたくさん見つかるものではない

人見知りというのは、自分を守ってくれる人と、守ってくれない人を感じわけている行為

1歳半までに「ソロ好き」人格は決まる

タオルやふわふわしたぬいぐるみなど肌触りがいいものを触っていると、オキシトシンが生成され、ストレス軽減につながる可能性がある

「新奇探索性」が寂しさを力に変える

イギリスで行われている対策で、特に男性の孤独感の解消に効果が高いと注目を浴びたのが、「メンズ・シェッド(Men’s shed)=男たちの部屋」です。メンズ・シェッドは、定年後の男性が定期的に集まり、大工仕事を一緒に行う日曜大工の施設です

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『人はだれでもエンジニア』

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ヘンリー・ペトロスキ

「今はもうエンジニアとデザイナーの時代だよね」Tech系人材マーケットに詳しいプロフェッショナルに聞いたところ、今、エンジニアとデザイナーはどこでも引っ張りだこ。なかでもエンジニアは、法外な給与オファーがもらえ、企業によってはストックオプションまで付く、夢の職業。
シリコンバレーでアプリでも作って創業すれば、一夜で億万長者になることだって可能です。

米デューク大学教授で、土木工学、失敗学などを専門とする、ヘンリー・ペトロスキ氏が、まったくの初心者に向けて、エンジニアリングの要諦を語った。
エンジニアリングを理解する上の核心は、「失敗」この本の議論の中では、機械や構造物が破損することだ。「失敗」を避けることが、エンジニアリングの、第一の、そして最大の目的だからだ。だから、すさまじい大惨事が起こったら、それは、つまるところ設計の失敗である

エンジニアが作る構造物の強度や挙動を予知するというのは、ちょっと考えるほど簡単で、すっきり割り切れる仕事ではない
三びきの子豚は三びきとも、狼に壊されてはならないという構造上の要求は心得ていた。だが、狼の乱暴な力がどのくらい強いかについては、三びきの考えは違っていた
疲労というエンジニアリング上の概念を学生に教えるとき、私はひと箱の紙クリップを教室に持って行く。学生たちの目の前で、一つのクリップを平らに伸ばし、またもとのように曲げる。曲げ伸ばしを繰り返しているうちにクリップは二つに折れる。これが疲労破壊というものだ、と学生たちに教え、何回曲げ伸ばしすればクリップが折れるかは、クリップの強度によるだけでなく、曲げ伸ばしの激しさにもよるのだと言ってきかせる

この壊れ方が私にとって面白かったのは、英語で最も高い頻度で使われる文字と、スティーヴンの「スピーク・アンド・スペル」で疲労破壊を起こしたキイとの間に深い関係があることだった。
「ENTER」キイが最初に折れたのに不思議はない。単語を一つ入力するごとに叩かれるので、どの文字のキイよりも使用回数が多いからだ。英語で最も多く出てくる八つの文字E、T、A、O、I、N、S、Rの順のうちの五つ(E、T、O、S、R)のキイが、最も早く壊れたうちに入っていた

われわれの中には、膝がまず悪くなる人もいるし、まず腰にくる人もいるが、身体中の間接が全部一時にばらばらになる人はいない。そこでホームズは、どこにも弱い繋ぎ目のない馬車を設計しようと考えることの愚かしさを構想したのだった
われわれが作るもの何一つとして、最初の強さを永久に持ち続けるものはない自分が設計しようとする構造物には、重力以外にいかなる力が作用することになるかを、可能なかぎり予想すること

■114人が死亡。米国史上最大の建造物惨事と言われた、カンザス・シティ・ハイアット・リージェンシー・ホテルの事故の説明
簡単な比喩を使ってこの問題のメカニズムを考えてみよう。もとの設計の吊り棒を一本のロープと考え、二層の歩廊は二人の人で、そのロープにつかまっているのだと考えよう。
この二人の体重は、ロープを握っているそれぞれの人の手を通してロープにかかる。もとの設計の歩廊の支持法は、一本の同じロープの上部と下部に、別々に二人の人がつかまっているのと同じである。ロープの強度が十分で、それぞれの人の握る力が十分強ければ、二人ともロープにつかまって落ちずにいることができる。
しかし、もし下の人がつかまっているのが同じロープではなく、上の人の脚に結んである別のロープだとしたら、上の人の握力は二人分、ざっと二倍の体重を支えなければならなくなる。決定的な因子になるのはロープの強度ではなくて、上の人の握力になるのである

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『宇宙ビジネスの衝撃』

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大貫美鈴

この宇宙ビジネス市場は現在、着実に伸びており、2005年に17兆円だった「スペース・エコノミー」は、2016年には33兆円にまで拡大しているそうです。さらに興味深いのは、このうち各国の宇宙予算、従来の公的なマーケットが25%に満たなくなってきたということ。つまり、民間の商業によるサービスやプロダクトが伸びているのです。

IT関連の技術や資金が流れているのは、宇宙をインターネットの延長として見ているからです。宇宙にネットワークを張り巡らせることで、「地球のビッグデータ」が手に入る。これが、さまざまなビジネスを生み出すと期待されているのです
あるショッピングモールの駐車場に停まっている車の数を、時系列で分析することができる。植えられた作物の生育状況を宇宙から把握することができる。牧畜では、牧羊犬に代わって牛を管理することができる。魚群探知機の精度を高めていくことができる……。
こうした情報は商品相場にも影響を与え、投資銀行やヘッジファンドなどの金融機関にとっても望まれるものです

地球を観察することで手に入るビッグデータや通信環境は、今後、IoTやAIの進化と結びついて、製造、サービス、流通、医療、金融、娯楽、教育、農業、漁業、防災などのあり方を激変させ、私たちの生活を大きく変える可能性を秘めています

スペースXのアメリカにおける存在感を知るエピソードに、軍事分野でも急速にシェアを伸ばしていることがあります。アメリカの軍事マーケットは巨大ですが、ハードルが高くて入りにくいのが実情です。しかし、まずライセンスを取得し、軍事衛星の打ち上げ契約を獲得、2017年5月からは打ち上げを始めています。長年、ロッキードやボーイングの独壇場だった領域の切り崩しに成功している
NASAが開発するのではなく、一顧客として民間からサービスを購入するというパラダイムシフトが起きた
地球上の6割は、インターネット接続がスムーズにはできていない。アフリカの奥地や海上もそうですが、いろいろな場所で通信ができないのです。まだ残されている6割を開拓するということ。これは、今なお残された巨大な市場です。それを可能にするものとして大きな注目を浴びているのが、低軌道に打ち上げられる小型衛星

ビル・ゲイツは長年世界の長者番付ナンバーワンだった世界一のお金持ちですが、彼が大きな投資をしているのが、アメリカのベンチャー企業カイメタです。カイメタが手がけているのは、メタマテリアルと呼ばれる人工物質を使った、軽くて薄い衛生向けの平面アンテナの開発です
カイメタには、トヨタ自動車も約6億円を出資。来るべき自動運転の時代に向け、自動車用通信衛星システムに採用するのではないかと注目を浴びています

シアトルは、宇宙に投資をする3大メガエンジェルがいる、アメリカで唯一の都市

今後は宇宙滞在の長期化や商業化にともない、宇宙で快適に過ごしたいというクオリティ・オブ・ライフがさらに充実することでしょう

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