感情の次に来るもの

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日経産業新聞「新実践コミュニケーション改革」から。

テレビドラマなどでよく見るシーン。
友人同士、カップルなど大ゲンカした翌日に
「昨日はゴメン。よく考えたらオレ(私)が悪かった」
「いいよ、オレ(私)も言い過ぎた」という会話が
交わされることがある。
最初は怒って、翌日は謝罪からの仲直りという
お決まりの一連のプロセス。
私たちの心の中で何が起きているのか。

私たちは他者からコミュニケーションがあった時、
まず感情で反応し、次に認知で反応するのだそうです。

会社で上司から「今回の資料の内容は今一つだね」と言われる⇒まず感情。
感情:「怒り」「残念」「後悔」
感情の次は認知。
認知とは「なぜだ」のプロセス。
「なぜ今一つなのだ」という問いとその納得いく答えを
探す段階。
「あの数字が間違っていた」「日付が間違っていた」
「フォントがまちまちだった」と、
自問自答し上司の正当性を確認していく。⇒認知の段階。

認知の段階で上司の言う通りと思えば納得。
そうでなければ無視するか感情の段階に戻る。
そして自問自答となり、悪循環。夜の居酒屋で管を蒔く・・・

言われた側の感情はコントロールしようがない。
でもその後の認知段階では言う側=上司ができることがある。
言われた側の認知段階=自問自答を楽にすること。
楽にするとは、問題に対する答えを与えておくこと。
なぜ今一つなのか、具体的な内容を示すと認知が容易になり、
感情が抑えられる。

叱ると怒るを間違えないようにと、管理職には伝えますが、
叱るというのは言いっぱなしではなく、
しっかりとしたコミュニケーションをとることで、
認知段階の納得を確認することなのだなと思います。

叱るということに限らず、コミュニケーションの多くは
感情に反応します。
そこで、如何に誤解なく気持ちのいい人間関係を
築くことができるか。

単にコミュニケーションといっても、奥が深い・・・・

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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