遺伝子検査

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検査は、唾液を採取するだけで手軽に受けられ、費用も数万円。しかし、消費者向けに提供されている遺伝子検査サービスは、スニップに基づく検査が多い。

SNP(スニップ、1塩基多型)と呼ばれる個人が持つ僅かな遺伝子情報の違いを調べる。具体的には、平均的な発症リスクと同じスニップを持つ人のグループを比較する。平均と比較するだけなので、単一遺伝子を調べる場合と異なり、確定的な結果を示すものではない。医師の7割以上が効果が無いと答えている。エビデンス(科学的証拠)が無い。専門医の指導が無いと混乱をきたす。そんな声が多かった。

高田史男、日本人類遺伝学会理事
消費者向けの遺伝子検査サービスの規制や基準が緩いのは、問題である。業界団体が自主基準を制定しているが、認証を取らずに独自にサービスを提供する企業は少なくない。
認証マークがある企業でも、分析手法を公開している企業は、ほとんどない。病気の発症リスクには、ストレスや飲酒、喫煙、運動量など様々な要因が複雑に絡まり合う。スニップを見ただけで、将来発症するかどうか分かる訳ではない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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