アドラー心理学、失敗からいかに学ばせるか/オイル買います売ります

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世話好きな人は、単に優しい人ではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人物である事を実感したいのだ。
世話好きは、子供が自ら気づくチャンスを奪ってしまう。せっかくの成長の芽を摘み取ってしまう。
だから、世話を焼きたくなっても、ぐっと我慢する。それが、相手に対する愛情である。

アドラーは、余計な口出しをしないように、先回りもせずに、「自然の結末を体験させる」事を重視する。
失敗しないように答えを事前に教えれば、それは机上の論理でしかない。
人は、やはり自らの体験から深く学ぶのだ。
他人から授けられた知恵が、心に刻まれる事はない。
その助言は忘れ去られてしまい、再び同じ失敗を繰り返すのが関の山だ。

成功も失敗も含めて、できるだけ体験させる。そして、その体験から学ばせる事が大切だ。

 

 

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オポチュニティ、トレンドから逃れる/オイル買います売ります

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オポチュニティ、トレンドに目をやって、そこから戦略を作るのは辞めた方がいい。
「先見の明」というのは、結果として成功した人が、なぜ成功したのかを、事後に説明するロジックに過ぎない。戦略を作る人が、これに寄りかかってもロクなことにならない。

トレンドは大切だが、アベノミクスでも、そよ風程度の風力しかない。そんな状況では、「どこに風が吹いて、どう帆を立てれば前進できるか」を考えるよりも、「無風でも自分で進むエンジン」を作る
方がいいに決まっている。
クールジャパンも、そよ風の最たるものである。そよ風が無ければ、上手く行かないような商売は、それ自体が相当脆弱だと考えた方がいい。

成長経済であれば、オポチュニティを捉えた戦略を立てるのも一理ある。それは、成長経済ならば、オポチュニティがいくらでも湧いてくるからだ。しかし、成熟経済では、それは無い。

メディアが環境やトレンドを語るのは、それが仕事だから仕方ない。
しかし、経営は、個別のもの。一つ一つの会社に独自に存在するものだ。
他社の経営は、事例研究の対象に過ぎない。他人事である。
マクロな話は、マスメディアに出るが、それは横に置いておく。経営者は、自分の商売にとって、大切な個別具体的な事を考えるべきだ。

 

 

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ムチよりナワが増えている/オイル買います売ります

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ナワとは、「あれするな、これするな」と事前に拘束する事。ナワが増えれば、当然リスク回避力は高まる。
失敗した後にムチを振ることよりも、失敗しないように事前にナワで縛る事が重視されても仕方がない。

しかし、そのおかげで失敗する事、その失敗に対するムチへの耐性が無くなってしまいます。そうして、打たれ弱い社員が生まれてしまう。

ナワでがんじがらめに縛られた上に、少しのミスでムチ叩きにあっては心が折れてしまいます。どちらかを強めるならば、片方は抑えるべきです。

アメ、ムチ、ナワのバランスに気を付けましょう。

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