オポチュニティ、トレンドから逃れる/オイル買います売ります

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オポチュニティ、トレンドに目をやって、そこから戦略を作るのは辞めた方がいい。
「先見の明」というのは、結果として成功した人が、なぜ成功したのかを、事後に説明するロジックに過ぎない。戦略を作る人が、これに寄りかかってもロクなことにならない。

トレンドは大切だが、アベノミクスでも、そよ風程度の風力しかない。そんな状況では、「どこに風が吹いて、どう帆を立てれば前進できるか」を考えるよりも、「無風でも自分で進むエンジン」を作る
方がいいに決まっている。
クールジャパンも、そよ風の最たるものである。そよ風が無ければ、上手く行かないような商売は、それ自体が相当脆弱だと考えた方がいい。

成長経済であれば、オポチュニティを捉えた戦略を立てるのも一理ある。それは、成長経済ならば、オポチュニティがいくらでも湧いてくるからだ。しかし、成熟経済では、それは無い。

メディアが環境やトレンドを語るのは、それが仕事だから仕方ない。
しかし、経営は、個別のもの。一つ一つの会社に独自に存在するものだ。
他社の経営は、事例研究の対象に過ぎない。他人事である。
マクロな話は、マスメディアに出るが、それは横に置いておく。経営者は、自分の商売にとって、大切な個別具体的な事を考えるべきだ。

 

 

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