カイシャの3バカ 会議好き、規則好き、数字好き

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榎本博明

☆会議バカ
何かにつけて、会議を開きたがり、やたら長引かせる。現場の業務には支障が出て、機動力が発揮できずに出遅れる。

☆規則バカ
規則を盾に仕事の妨害を行い、どんな小さなことでも、「ホウレンソウ」を求める為に、仕事は止まり、チャレンジできなくなる。

☆数字バカ
数字でしか人を評価せず、数字は客観的で正しいと信じきっている。

このような困った人達である。しかも、その数は実に多い。なぜ、これらの3つのバカが厄介なのか。それは、彼らの主張が一見もっともらしいからである。

確かに有用な会議もある。規則を守るべしという主張は否定するのが難しい。さらに、数字ではっきり示せと言われたら反論しにくい。

しかし、こうした考えに拘り過ぎては、仕事などできないという事は、組織で働いているマトモな人なら良く分かる。だから、バカを上手に攻略する事は非常に大切である。

もう1つ大切な事は、こうしたバカに自分がなっていないかを確認する事である。

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ドラッカー 人事制度は組織の要

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1.組織は人の集まりであり、人事は組織運営の要諦である
組織とは、目的を持った人の集まりだ。組織の成果は、人のやる気によって決まる。やる気は、その人がどのように評価され処遇されるかで決まる。組織において人の問題を扱うことを人事と言い、人事は組織運営の最も重要なポイントである。

2.人事とはつまるところ、地位と報酬の決定であり、それは公正を重んじる
人がやる気になる要素をマズローは、承認とやりがいのある仕事だと言った。承認には2つある。
1つ目は褒めてもらう事、これは心理的報酬。社員をこまめに褒めましょう。地位を与えることは社員を褒めることになる。
2つ目はお金、これを経済的報酬と言う。人は物事への貢献度に応じて処遇される。処遇は地位とお金によって与えられ、それがやる気の源になる。成果を上げた人は厚く遇せられ、そうでない人には、奮起してもらうために待遇を見直すなど、信賞必罰、公正を重んじて処遇しなければならない。評価制度をきちんと整え、自己評価を基本として運営する。

3.古来、国家の創始者は、功労者の処遇と人事制度を国家長久の礎とした
東西を問わず、世を制覇し国家を創設した英雄たちは、まず人事に着手した。具体的には、処遇の制度を作り、功臣たちに褒美を与えた。公正かつ気前よく部下を遇した政権は長続きしている。

4.人事制度の確立は組織の基盤をなすもので、そこには9つの課題がある
中心となるのは処遇制度。これは身分とそれに連動したポストのこと。身分とは軍隊で言うと、二等兵から始まって元帥に至る格付けの事。連動したポストとは、例えば師団長はどの身分の人から選ばれるかということ。続いて、身分とポストに紐づいた給与制度、さらにきわめて重要な評価制度がある。
これらは人のやる気に決定的に影響する。他にも人材育成や人材採用の仕組みなど、順次取り組んでいく必要がある。その他には、退職金制度、福利厚生制度、役員処遇制度がある。

5.人事制度定着のポイントはしつこく運用することである
人事制度を作ってみたものの、棚ざらしとなっている会社が多い。それは設計はしてみたものの、上手く運営できないからだ。
しょせん人間の評価は、各パーツをばらばらに評価し、それを足してもできるものではない。社長の頭の中には既に全社員の序列がある。人事制度を仕組化した時に、社長の直観が再現されるかどうかだ。
評価の仕組みはシンプルな方が良い。鉛筆をなめられるようにしておく。評価の仕方が下手だったり、制度に改良の余地も見つかるがとにかく半年に一度は評価制度を運用し、うまくいかない所を改良し続けることが定着のポイントだ。

企業の課題は、人とお金という経営資源を活用して、経済的な成果を出すこと。お金は1+1=2としかならないが、人はやる気次第で1+1>2となるし、1+1<2にもなり得る。

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「世界経済 大いなる収斂」

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リチャード・ボールドウィン 

単にモノの貿易といった次元を超えた新しい形のグローバリゼーションが生じてきた。その原動力は、ICT(情報通信技術)革命である。

企業活動は3つの制約によって影響を受ける。
・モノを移動させるコスト
・アイデアを移動させるコスト
・ヒトを移動させるコスト

ICT革命は、知識の移転コストを低下させた。そのおかげで、企業間や企業内での知識の流れが加速した。企業は、製造の国際的ネットワークを構築、生産工程を国際的に分散させた。
途上国の工業化と先進国の脱工業化という歴史的変化の中で、両者の経済力に大きな収斂がもたらされた。それ以前は、先進国のみが繁栄して格差が拡大していた。

こうした流れを考察すれば、アメリカの保護主義的な動きは、国家やセクターを念頭に置く古い政策だと言える。場の変化に対応できずに、的外れな事をやっている。先進国が取り組むべき事は、21世紀の製造業に関するすぐれたサービス・セクターを産業基盤を作る事だ。具体的には、設計、資金調達、マーケティングなどだ。

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アマゾン・エフェクト

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アマゾン・ドット・コムが既存業界を破壊している。

「価格を簡単に比較できるようになったことで、
消費者の力は増えた。
企業は終わりの無い価格競争の中にいる。」
デビッド・パサック

ネット通販の台頭だけではない。
ブランドよりも、プライベートブランド商品の
お得感を好む若者たちが消費の主役になりつつある。
これも、日用品メーカーには強い逆風だ。

「我々が世界中でビジネスを営むエコシステムは崩壊し、
生まれ変わりつつある。」
デビッド・テイラー

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『拡張の世紀』

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ブレット・キング

私たちがAIとデータへの常時アクセスを通じて知性を拡張すると、希少性メカニズムまたは参入障壁という意味で知識を守るのは不可能になる。しかし、スキルは入手困難な状況が続く。「拡張時代」のカギを握るのは、創造的思考と、私たちの周囲に組み込まれる新しい経験をデザインする能力だ

「拡張時代」を生き抜くために学生が学ぶスキルは、現在学校で教えられているものとは大きく異なる。科学、テクノロジー、エンジニアリングと数学(STEMと呼ばれる)だけでなく、俊敏性、創造的思考、高速学習、適応などについても学生に教える必要がある

石炭やガスによる発電と比べてソーラーエネルギーは、「無償」で分散型となるため、配電網ベースのシステムを急速にディスラプトしてしまうのは絶対的に確実である

自閉症、アスペルガー症候群やその類いの症状を引き起こす原因は、子供が新しい世界に進化し適応しようとしていることかもしれないという仮設が考えられている。新しい世界では対人スキルよりもテクノロジー対応スキルの方が重要なのだ

入力の方法は、オペレーターやユーザーによるバーチャル・キーボード、音声、タッチ、ジェスチャー経由の直接入力か、バイオメトリクスと健康状態データ、位置情報、機械や器具の作動状況から環境データからもあらゆるものを収集するセンサー経由のフィードバックか、あるいはソーシャル、ヒューリスティック、および行動分析など、行動の予測と比較の前提となるものからの入力かに分かれていくだろう

私の予想では、ヒト型ロボットの最初のマス市場は看護師だ

近いうちに、ヘッドフォンをかけて眠りに落ちて徐波睡眠状態に入ると、脳や学習能力、記憶力、健康体重の獲得と維持などを向上させることが可能になるだろう。この方法を用いて、毎晩の睡眠時間を短くする必要がある場合もあるだろう

「サイオ(SCiO)」最近キックスターターのキャンペーンで発売された新しいデバイスは、目の前の食物をスキャンして消費カロリー量を推定することができる

自己定量化情報の最も興味深い利用方法の一つは、一つひとつのことについてやるか/やらないかのトレードオフが見られて、その結果が平均的に自分の寿命に統計的にどんな影響を及ぼすかが分かるようになることだ

オーグメンテッド・バーチャル(AV)は、仮想世界に現実世界のものを持ち込んで拡張し、VRに現実世界を結合させるものだ

自動運転のクルマが銀行口座を保有する

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『日本の国難』

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中原圭介

現在の世界経済では、経済の成長率をはるかに上回るペースでマネーが増殖し、株式や債券、不動産の価格を必要以上に押し上げている。その根本に膨張する民間債務の問題があるようです。

歴史を振り返ってみれば、かつてバブルの崩壊を経験した国々は例外なく、民間債務が尋常ではない水準まで膨らんでいた。
今は中国が危ない。中国の民間債務は2017年3月末時点で23.4兆ドル(当時の為替相場で2597兆円)。リーマンショック以降、4倍増となっており、GDP比で211%にまで膨れ上がっている(日本はバブル崩壊後1995年12月末に過去最高の221%を経験)。

2017年12月時点のNYダウ平均のPER(株価収益率/高ければ高いほど株価は割高とされる)は32倍を超えていて、すでに2007年の住宅バブル時の水準を上回り、2000年のITバブル時の水準にも接近しています

見誤ってはいけないのは、このようなアメリカの物価上昇は国民生活が向上することによって達成されたわけではないということです。本当のところは、中国の急激な経済成長に伴い原油の需要が急拡大し、原油価格が高騰することによって起こったものなのです

経済を見るうえで大事な視点は、生産設備の供給過剰によってもたらされる製品価格の下落と、エネルギーの供給過剰によってもたらされる物価下落を、明確に分けて考えなければならないということです。
歴史を振り返ると、設備投資の供給過剰による物価下落については、企業収益の悪化を通じて、それとほぼ同時に労働者の賃金も下がっていきますし、失業者も増えていきます。その挙げ句には、消費も冷え込んでいきます。
これに対して、エネルギーの供給過剰による物価下落については、たとえ名目賃金が微増であったとしても、物価の下落が進む分には国民生活に余裕ができ、むしろ消費は拡大することが期待できるという効果があります。2014年10月から原油価格が暴落したアメリカでは、歴史にならってまさに物価低迷に起因する消費拡大が起こっていた

リーマン・ショック後の世界的な金融緩和を通して、先進国・新興国を問わず世界中の人々の借金が増えすぎてしまっている事実を重く見るべき

たとえ金利が今のように低水準にとどまっていたとしても、遅くとも2020年までには借金による景気の好循環は維持できなくなるだろうと予想しています。債務や与信の拡大にも自ずと限界があるからです

本質的に見逃してはいけないのは、工場の完全自動化が生産性を高める最大の要因が、人件費を必要としない点にあるということ
AIやロボットによる効率化は世界的に失業者を増加傾向に転じさせたうえで、格差をいっそう助長する主因になる可能性が高い

電気自動車はガソリン車・ディーゼル車に比べて部品数も少なく生産が簡素化できるため、関連産業も含めると雇用が減少するのは避けられない

コマツの本社機能の地方への分散は、少子化対策としてはっきりとした数字を残しています。同社の30歳以上の女性社員のデータを取ると、東京本社の結婚率が50%であるのに対して石川が80%、結婚した女性社員の子どもの数が東京は0.9人であるのに対して石川は1.9人となり、掛け合わせると子どもの数に3.4倍もの開きが出ている

経済政策や金融政策はいったい誰のために存在するのか
アルフレッド・マーシャル教授は学生たちをロンドンの貧民街に連れて行き、そこで暮らす人々の様子を見せながら、「経済学者になるには冷徹な頭脳と温かい心の両方が必要である」と教え諭した。
みんなが幸せではない社会・経済に、豊かさも成長もない。

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ゴールを見据えて走る

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和田裕美

目標を立てても、期待通りに進むことなど滅多にない。途中でくじけそうになる局面がまるでゲームのトラップのように出現する。

しかし、それでも進んでいくと、やがてブレークスルーする瞬間がやって来る。

目標というのは、想像していた道と違う順路で辿り着くようになっていることが多い。だから、決してゴールを見失わないことが大切だ。

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無意識の力

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最近の脳科学の研究によると、人間の脳の働きは実行系ネットワークとデフォルトモード・ネットワークの2つがある。これらは随時バランスを採りながら働き、一方が優位になると、もう一方が抑制される。

実行系ネットワークは、仕事や勉強などの思考中に働くのでワーキングメモリー・ネットワークとも言われる。情報収集や執筆など、知的活動で使われる。

デフォルトモードは、いわゆるぼんやりモード。何も考えていないときに働く。この時の脳は、意志の力が弱まった状態にあるが、脳そのものは考えるともなく、考えている。このモードにある時に脳にアイデアや閃きが訪れる。つまり、心が自由に遊んでいる時、ネガティブな想念が無い時に、思いもよらない良い考えが浮かぶ。デフォルトモードでは、脳は自然にまとめの状態になり、物事の全体を俯瞰している。ここでは、課題の周辺にある本質に気づきやすくなり、それが閃きのもとになる。

デフォルトモードの行動をあげる。トイレ、入浴、散歩、寝床でうとうとする。

スマホで検索している時は、脳はバッチシ実行系ネットワーク!!

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犬塚壮志4

IKPOLETとは、以下の略語の頭文字のこと。
Interest(興味をひく)
Knowledge(聴き手のもっている知識や認識にアクセスする)
Purpose(目的を示す)
Outline(大枠を見せる)
Link(つなげる)
Embodiment,Example,Evidence(具体化、事例、証拠を示す)
Transfer(転移)どこで使えるか

あなたと相手の知識や理解度にギャップがあるとき、その格差に対して相手は“難しい”と感じる
☆あなたの説明がわかってもらえない「3つの原因」
1.相手が聴く態勢をとれていない
2.そもそも自分自身が内容をよく理解していない
3.相手のもっている知識を自分が把握していない

“わかる”とは「自分がすでにもっている知識(情報)と、新しい知識(情報)とがつながること」
「相手がどの程度の知識を持っているのか?」「相手はどんな認識をしているのか?」──こういったことを、説明する側があらかじめ知っておかなければならない

興味をひく(Interest)「これがわかると、こんなことができるようになるんです!」「これをわかっていないと、こんな悲惨な結果になってしまうかもしれません」

☆相手を食いつかせる2つの方法
1.一文に“矛盾”を入れる
2.“秘密”を醸し出す
「これまで誰にも話したことがないネタなんだけど……」

☆相手の理解度を知る「7つの質問」
1.これ、どういうものか教えてもらえないかな?~現状把握~
2.そもそも、これって何?~定義や分類・フレームの明確化~
3.これはどこに位置する?~全体と部分の把握~
4.なんでそうなったの? その結果、どうなるの?~因果関係の理解~
5.なんのためにやるの? どうやってやったの?~目的と手段の判断~
6.つまりは? 具体的には?~抽象化と具体化~
7.証拠は? しくみは?~エビデンスとメカニズムの提示~

「“理解の階段”の段数が、到達ラインまであといくつか?」ということを見積もる
あるルールや法則で、相手のもっている知識と新しい知識を一括りにすることができるのなら、それは積極的にあなたの説明に取り入れるべきだ

価値の高い「遠い転移」は、他のフィールドから引っ張ってくるか、他のフィールドに移していくかという作業が必要

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『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』

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三戸政和

サラリーマンに「個人M&A」を勧めます。個人M&Aというのは、要するに事業承継が困難になった中小企業を、サラリーマンが買ってしまえということです。「そんな会社、ダメな会社じゃないの?」と思うかもしれませんが、いやいや、あるんです。買うだけで美味しい会社が。

確実に需要があって売上が立っている会社を上手に買えば、たとえ利益が小さくても1千万円程度の給料と、経費が使える権利がついてくる。ものによっては、本当に数百万円から会社が買えてしまうのです。一発勝負の「ゼロイチ起業」とは違う、新しいキャリアの拓き方を提案します。

老舗の優良中小企業を買うことがいかに有利な投資か。サラリーマンが資本家になるというとすぐに「不動産投資」が出てくるのですが、2020年のオリンピックまでは控えておく方が得策。それに比べ、バーゲンセール状態の優良中小企業を買うのは、じつに興味深い投資だ。

オーナー社長であれば、役員報酬(労働の対価)に加えて、保有株式の配当(資産が生み出す収入)と、その株自体の資産価値が自分に帰属し、巨額の資産形成が可能になります

純資産5億円以上を有する「超富裕層」は7万3000世帯しかなく、全世帯のわずか0.14%
上手に会社を買い、5年から10年経営すれば、あなたも富裕層はもちろんのこと、さらにその上、超富裕層に到達できる可能性が大きく開けます

あの孫正義さんでさえ、ゼロイチで成功するのは難しいと考えているし、ゼロイチで絶対に成功する企業を見抜くこともできない

飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている

スタートアップに手を出すな

「ゼロイチ起業」より、過酷な10年を生き残った23%の企業の“オーナー社長”になってしまいませんか
中小企業は最新モデルを知らない
中小企業は経営上無駄が多く、非効率であるため、業務改善によって利益率を上げやすいことが管理職であったあなたにはプラスに働く
事業そのものは良いが、経営のやり方を間違えているために利益が出ていないような会社を比較的安価で買収する。
そして、大企業では当たり前と思われることを実行し、経営のテコ入れをして黒字化させ、次のオーナーを見つけ、売却する。そのとき会社の価値は、5倍にも10倍にも跳ね上がっている可能性があります

中小企業の半数以上が、“なんらかの理由”で黒字廃業している
380万社の約7割が後継者不足

純資産がゼロで、売上高1億円、営業利益が100万円の企業ならば、300万~500万円で会社が買えます。これなら車を買うくらいの金額ですね。このくらいの規模の会社だと、社長一人が多くをこなさないといけないサイズ感ですが、それでも役員報酬を1000万円もらえて、ある程度自由に使える経費が500万円あるとしたらどうでしょう。
この会社を「安い」と思いますか、「高い」と思いますか
ある程度の期間、買収候補先企業で役員として働く

「取引先を買う」という奥の手

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