『考え方』

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稲盛和夫

若い時は、どうしても人間、利己的になりがちですが、その利己的な考え方を削ぎ落とし、長期的な成功を呼ぶ『考え方』をインストールする。
自分だけよければいいという利己的な心や気まぐれな感情など、自分を悪しき方向へ導く「考え方」がもたらす判断基準しか持っていない人は、常に揺れ動く自分の心に左右されることになります

才能を使うのは「心」だ。「考え方」が自分の能力を動かしていかなければならない。心を失い、能力だけがあるという人は、「才に溺れる」と言われるように、必ず失敗します大切なのは、「こうありたい」と思い続けることです。「こういう自分でありたい」と思って一生懸命努力し続ければ、必ず人間は成長するものです
人生とは素晴らしい希望に満ちているものです。常に夢を描くことを忘れない、ロマンティックで明るい「考え方」を持ち続けていれば、未来は開けるのです「こうしたい」という思いに、「でも」「かも」といった濁りがあると、思いの持つ力はゼロになってしまいます。一切の疑念を捨て、その実現を信じて強く思い続けることが大切です
先が見えないなか、目標を追い続けるには、闇を照らす「光」が必要です。信念という光があるからこそ、その道を歩み続け、成功にたどり着くことができます自分が燃える一番よい方法とは、何でしょうか。
それは仕事を好きになることです勇気を生み出す源泉が、相手への思いやりです。自分を捨て、自分はどうなってもいいと思い、相手のために尽くそうとすれば、真の勇気というのは出るものです
自然界を見てください。植物は傷めつけられると、それに反発して、よりたくましく成長していきます。たとえば、自然に生えている木に比べて、剪定した庭木のほうが、さらに早く伸びていきます。剪定で木は枝を切られて傷めつけられますが、その傷みをバネにするかのように成長していくのです
必要なのは、自分個人だけを守る、あるいは自分の家族だけを守ればいいという「小さな愛」ではなく、多くの従業員を守り、幸福にする、ひいては社会の進歩発展にも貢献するという「大きな愛」です。その「大きな愛」に身を捧げる人生とは、やりがいのある幸福な人生だと私は思います

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『今さら他人には聞けない疑問650』

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〇母の日が生まれた経緯五月の第二日曜日の「母の日」は、アメリカからはいってきた習慣である。アメリカの少女が、亡くなった母親の命日にパーティーを開き、母を偲んだ。そのときに、霊前に白いカーネーションの花を供えたのが、そもそもの始まりだった。このとき、カーネーションの花が選ばれたのは、花言葉が「母の愛」だから。アメリカではカーネーションの花を子供が胸につける。一方、日本ではお母さんにプレゼントすることになった。これは、日本の花屋さんの販売戦略で、胸につけるのでは一本しか売れないが、母親へのプレゼントなら花束として売れるからだ

〇郵便貯金法第29条に「権利の消滅」という条項がある。内容は、通常貯金は最後に利用したときから10年、定額貯金の場合は満期から10年、まったく利用がなかったときは、ともに権利が消滅。つまり、時効となって、郵便局に預けたお金は国に没収されてしまう

〇大型のカレンダーはネコはイヌの1.5倍程度の売れ行きだが、小型のカレンダーになると、ネコカレンダーはイヌカレンダーの3倍も売れる〇美容院で切られた髪のその後は?人間の髪の毛は、意外なところで利用されている。まずは、毛芯。紳士服の襟の芯には、他よりも硬い生地がはいっているが、この生地には、羊毛、綿、ポリエステルと一緒に、髪の毛が混ぜられているのだ。また、髪を電気分解すると、システインという物質が取り出せる。このシステインは、髪を傷めないパーマとして人気の高いシステイン・パーマの原料になる。また、気道改善剤や肝臓薬にも利用されている。さらに、髪の毛はタンパク質でできているため、分解すると20種類のアミノ酸になる。このアミノ酸は、うまみの素であり、化学調味料やだしの素、麺類のつゆの素にも使われている

〇その昔、ヨーロッパでは「ボタン付きシャツ」のように、洋服屋が手間ひまかけて縫う衣服を着られる女性は、上流階級のご婦人だけに限られていた。そういう女性たちは自分で衣服を着ることはせずに、召使たちに着せてもらった。そのため、女性のシャツのうちあわせは、召使がボタンをかけるのに便利なように「左前」につくられたのである〇日本の民法では、養親と養子の結婚は禁じられており、かりに養子縁組を解消したとしても、一生ふたりは結婚できない〇地下鉄に勾配が多いのは、電力節減のためだ。駅と駅の間にゆるい谷間をつくることで、駅を発車した電車が、坂を下る惰性でスピードを上げ、その勢いで坂を登り、次の駅に到着するように、地下鉄は設計されている

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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