東大病院救急部長が語る「死後の世界」

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東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長、東京大学大学院医学系研究科・医学部救急医学分野教授矢作直樹医師(当時57歳)。

最先端の医療現場で起きる不可解な現象を幾多も経験する中で「死」についての考察を重ね、独自の死生観を主題とした著作を発表し続けている。

〇最新医学でも説明できない私が勤務する東大病院では、年間3000人もの患者が集中治療室で治療を受けています。そこは生と死が隣り合わせの場所であり、私も臨床医として、多くの「死」に立ち会ってきました。現代医療には「エビデンス・ベースド・メディスン(EBM)」、つまり「証拠に基づく医療」という考え方がベースです。私たち医師もEBMを踏まえて患者さんの治療に当たるのですが、実は救急外来の現場では患者さんの疾患や障害の原因がどうしても解明できない、ということがしばしば起こります。現役の医師である私が言うのもおかしいかもしれませんが、これだけテクノロジーが発達した時代でも、医療の現場は最新の医学や科学をもってしても、まったく説明のつかない事象に満ちています。
例えば、ある時50代の女性患者が呼吸困難を訴えて来院されました。軽い肺気腫があるだけで、近所の医者から「初期の肺炎」と診断されて入院されたのです。症状はごく軽いものと思われたのですが、入院直後から体調が劇的に悪化して髄膜炎を発症し、私たち担当医も為す術がないまま、わずか1日半後に息を引き取ってしまいました。これといった基礎疾患のない人が、どうしてこんなにあっけなく逝ってしまうのか。残念ながら現代の医学の観点からはまったく分かりませんでした。かと思えば、症状が重く、これはとても助からないと思われた患者が奇跡的に回復したりすることもあります。東大病院でも、年1~2回はそうした事例が起きています。心肺停止状態で脳機能に障害が出ているはずなのに、その後、ちゃんと回復し、脳のダメージもまったく残らなかったというケースもありました。

どうしてそうなったのかは、誰にも説明できません。分からないことと言えば、「身体がこんなひどい状態なのに、なぜ生きていられたのか」と首をかしげざるを得ない遺体を、私は少なからず目にしてきました。それは、遺体を病理解剖する際、身体を開いてみて初めて分かることなのです。ほんの少し前まで命があったなんてとても信じられないほど、臓器をはじめ、どこもかしこもボロボロに傷んでいたりする。医学的に見て助かりそうな人が突然亡くなり、死にそうな人が奇跡的に回復し、肉体的には死んでいるはずなのに何日も生き続けている人がいる……。
こうした事例を数多く見るにつけ、私は次第に、人間の生死には我々の理解を超えた「何か」が働いているのではないかと考えざるを得なくなったのです。

〇臨死体験をした人々その結果、私は「寿命が来れば肉体は朽ち果てるが、霊魂は生き続ける。その意味で、人は死なない」という考えに至りました。つまり、人間というのは肉体とエネルギー体、いわゆる「霊魂」に分かれているとしか思えなくなった。このことをふまえて考えれば、不可思議な遺体も理解ができます。本来ならとうに亡くなっていてもおかしくない遺体に、私は「もうこの人は、肉体の中にいなかったのだ」と、理屈抜きに直感で感じることがありました。それはつまり、死を目前にして霊魂が肉体から離れつつあったということではないでしょうか。人が住まなくなった家はすぐに傷みます。それと同様に、人の肉体は魂を宿すための「器」であり「入れ物」だから、魂が抜けかけた体はどんどんボロボロになってしまうと理解したのです。

一体、人の生死とは何なのでしょうか。私はこれまで入院中の患者から臨死体験(本人は臨死体験と認識していない場合もある)を告白されたことが何度かあります。また、臨死体験をした人の話を詳しく聞いたこともあります。それを聞いた時、まさに人には霊魂が存在するという私の考えの裏付けになるものだと確信しました。
50代男性のAさんは、今から28年前、妹を乗せた車で事故を起こし、その直後に臨死体験をしました。ふと気がつくとAさんは妹と2人、大破した自分の車を空中から見下ろしていたと言います。すると隣にいた妹が突然、「お兄ちゃんは戻りなよ」と言い、その言葉を聞いた瞬間、Aさんは車の運転席に横たわったままの状態で目が覚めたそうです。「戻りなよ」と言った妹は即死状態でした。現場検証した警察官からAさんが聞いた現場状況は、臨死体験中に見た光景そのままだったそうです。また、私は知人の医師から興味深い話を聞いたことがあります。

彼は担当する患者から夢で別れを告げられることがあると言うのです。それも、一度や二度ではなく、数年の間に何度もそうした夢を見たと言う。こうした夢は正夢だったということが多く、その場合、患者が彼に別れを告げた時間と、病院で息を引き取った時間がほぼ一致していたそうです。別に彼に限ったことではなく、担当していた患者が夢枕に立ってお別れを言われたという経験をした医療関係者は、他にも何人もいます。これは一般的に「予知夢」と呼ばれるものですが、私はこうした現象は、霊魂が生きている人の意識と繋がることができる、という事実を示していると思います。
つまり、人は亡くなると肉体という枷が外れ、霊魂は自由になり、他者の意識にも共鳴できるようになるのではないでしょうか。

〇死の間際、人は何を見るのかこのような臨死体験については、「単なる脳内現象に過ぎない」と否定する向きもあるようですが、実は臨死体験の中には「臨死共有体験」というものが幾つも報告されています。ある方が亡くなりかけていて、ご家族が臨終を看取ろうと周りに集まっている。その時、患者が見ている「あの世からのお迎えの光景」を家族の人たちも同時に見てしまうというものです。これは、西洋では既に認知されている現象です。科学的検証こそできていませんが、患者本人ではない第三者までもが同じ体験をするのですから、「脳内現象」というよりは、意識(霊魂)の同調を起こしていると考えるのが自然です。人間には霊魂がある、と言うと理解できない人がいることは百も承知です。しかし、これは過去に多くの患者を看取ってきた私の偽らざる実感なのです。
また、霊感が強い人は、死ぬ直前の人間の体から何かが抜け出していく、言い換えれば「見えない体」が肉体から出ていくのが分かると言います。患者の臨終に何度も立ち会った私も、それは分かるような気がします。言葉ではなかなか説明しにくいのですが、いわば肉体から何かが「外れかけている」感覚があるのです。早い方だと、亡くなる3日ぐらい前から少しずつ外れていき、遅い患者さんでも臨終の直前に外れるそうです。私はそれを、いわゆるあの世からの「お迎え」が来たのだと捉えています。
また、こうした「お迎え現象」の一つに、患者の顔の変化があります。死の数日前になると多くの末期患者の顔が、なぜかほころぶことがあります。2~3日前から亡くなる直前の間、患者は周囲のことにすっかり無関心になり、いよいよ最期の時を迎える瞬間、まるで別の世界にいるような感じで、顔がほころぶのです。よく観察すると、その表情は「えっ」と何かに軽く驚いているようにも見受けられます。残念ながら患者の全員が亡くなってしまうので、彼らがなぜ顔をほころばせ、何に対して驚いたのかは確認できません。
でも、私にはあの世から来た「お迎え」に患者たちが反応しているように思えてならないのです。私の考えをバカバカしいと全否定する人もいるでしょう。しかし、現在、我々人間が解明できている「世界」はごく一部でしかありません。この世界には我々の理解を超えた現象はいくらでもある。言ってみれば、人間は巨大なゾウの体の上を這い回っているアリに過ぎません。アリがいくらゾウの体を探検したり、研究をしたところで、結局、それはミクロな発見でしかありません。マクロなゾウの全体像は、アリの能力では決してつかみきれない。それと同じことなんです。

では、「死」によって肉体から解き放たれた霊魂はどこへ行くのでしょうか。私は、霊魂が向かう先は我々とは別の次元の意識世界、いわゆる「あの世」であると考えています。死後の世界として、古来から天国や地獄などの概念がありますが、私が考えるところ、「あの世」は決して悪いところではなさそうです。なぜなら、臨死体験をして死後の世界を垣間見てきた人は、その後死を恐れなくなるようなのです。臨死状態に陥った人は、その間、安らぎや解放感を覚えたり、強烈な光を感じたりするようですが、いずれも不快な現象ではありません。そのため、「死は、ただただ恐ろしいものではないのかも」という安心感が芽生えるのです。しかも、「あの世」に行った霊魂は「現世」と完全に断絶してしまうわけでもありません。
これは私事になりますが、私はかつて亡くなった母の霊と会話する貴重な体験をしています。私の母は’07年、独居先のアパートで亡くなったのですが、その2年後、強い霊能力を持つ知人女性のBさんから「お母様があなたと話したがっている」という連絡をもらい、迷った末にBさんを霊媒として、母と交信を試みたのです。結果からいうと、母との交信は圧倒的な体験でした。様々な会話を交わしながら、私は確かに目の前に母がいるのだと感じざるを得ませんでした。以来、私はあの世は決して遠い場所ではないのだと感じるようになりました。

〇魂は永遠に生き続けるでは「現世」と「死後の世界」はどのような関係にあるのでしょうか。私なりの考えでいうと、我々の生きている世界はいわば競技場のようなものです。私たちはこの競技場の中で、人生という苦しい競技に参加し、お互い競い合っているわけです。その中で、「あの世」はいわば競技場の観客席です。観客席と競技場の間にはマジックミラーがあって、こちらから向こうは見えないが、向こうから私たちの様子を見ることはできる。やがて競技が終わると、つまり肉体的に死ぬと、私たちは霊魂となって観客席へと移るのです。そして、もう少し競技をしたいと思う人は、競技場の中に戻るように、再びこの世に生まれ変わることができるのだと考えています。
間もなく、東日本大震災から2年が経ちます。私は、日本人の死生観は3・11を境に大きく変わったと感じています。災害が起こる前まで、私たちは「人は必ず死ぬ」という真理を忘れていました。しかし、3・11以降、多くの日本人が、それまで縁遠かった「死」を、明日にでも自分を襲うかもしれない身近なものとして意識するようになりました。しかし、死を身近に感じることは、とりもなおさず生を身近に感じることでもあります。だからこそ、私は日本人は肉体だけでなく、魂についてもう一度思いを馳せてほしいと思うのです。

「人は必ず死ぬ」という死生観は、言い換えるなら、人は一回きりの人生しか生きられないということです。でも、それではあまりに自分の人生は理不尽だと思う人は沢山いるのではないでしょうか。
そこで、「人には霊魂がある」という考え方を受け入れたらどうでしょう。「人は必ず死ぬのは確かだけれど、人間にとって死は終わりではなく、魂は永遠に生き続ける」この考え方は、現代人にとって大きな救いとなるのではないでしょうか。また、「魂は死なない」というイメージがインプットされれば、この世では自分は理不尽な人生を送っていたけれど、悠久の生の中でみれば、そうした理不尽な意識を解消することもできる、という視点に立つことができます。そうすれば、死を無意味に恐れることもなくなるでしょう。
繰り返しますが、私は長いこと救急医療の現場にいて、様々な死を目の当たりにし、嘆き悲しむご遺族の姿を見てきました。しかし、死後も霊魂は消滅しないという考え方に立てば、亡くなった人はなんらかの自分の役割を終え、あの世で幸せに暮らしており、中には次の転生に備えている人もいることになる。この考え方に立った方が、遺族を含め、多くの人がより幸せになるのではないでしょうか。日本人は古来より、霊的感覚に鋭敏な民族と言われてきました。このような時代だからこそ、私たちは魂の大切さについて理解を深めるべきです。そうなってこそ、我々は本当の意味で、心の豊かさを掴むことができるのではないでしょうか。 「週刊現代」2013年3月16日号より

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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上辺だけで判断してはいけない

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NASAと、スペースXの違い

〇NASAには失敗という選択肢は無い
ジーン・クランツ

〇スペースX には 失敗は選択肢の1つだ
何も失敗していないとすれば充分にイノベーションを起こしていない証拠だ
イーロン・マスク

ジーンは、アポロ13号を無事に帰還させた。彼の1番の目的は、乗員たちを無事に地球に戻す事だった。失敗は許されない。目的が違うから、比べようがない。

エンジンンオイル、OEM仲間の経営塾より

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社員のやる気

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やる気の国際比較調査があった。日本企業の社員が会社の仕事に対して示すやる気は、欧米よりも低くなっており、アジアの中でも劣っていた。

〇金銭的報酬アメリカでは所得が7万5千ドルを超えても、社員の幸福感は一律で、高まらないことが分かった。
米プリンストン大学、ダニエル・カーネマン


社員一人一人の幸福の在り方によって求める金銭額は異なる。一定額を超えると、金銭的報酬には一律の効果は無くなる。むしろ個々の社員が、それぞれ求める幸福の在り方に配慮して報いる方が、動機づけには効果的である。
カナダ・トロント大学、ゲーリー・ラトハム教授

〇ジョブ・エンゲージメント社員と会社や職務とのマッチングの高さが、仕事への積極的な関わりと業績の上昇をもたらす。業績向上に結び付く条件
1.会社との価値観の適合の高さ
2.職務に対する会社の支援の多さ
3.職務に自分が相応しいと考える自己評価の高さ
米カリフォルア州立大学、ウィリアム・カーン教授

〇業績評価をフィードバックするタイミングタイミングが適切であれば、社員はやる気を高める。社員が良い仕事をしたならば、できるだけ早い時期に的確に評価内容を本人に伝える。評価のフィードバックや報酬付与のタイミングが遅すぎると、社員による評価のディスカウントがなされて、かえってやる気を、そぐ面がある。
カナダ・カルガリー大学、ピエール・スティル教授

日本企業の特徴であるが、正社員の遅い昇進は、報酬のタイミングとしては疑問だ。ゲーミーフィケーションゲーム世代の社員に合わせ、ゲーム感覚を導入した動機づけ理論。現在の業績評価情報へのリアルタイムでの接触と、達成に応じて仕事の内容を段階ごとに面白くする工夫が、やる気を高める。現在の業績スコアを即座にフィードバックしつつ、良い仕事をしたら、次のステージで、より高度な業務を与える。
米イリノイ大学、テレサ・カーディダー助教授

〇チームワークに対する動機づけ個人の動機付けも大切だが、会社としては、チームや組織に貢献する意欲を社員が高く持つ事を重視する。チームとして共通のモノの見方の働きに注目する「社会的認知理論」を用いる。社員がチーム独自の目標と達成のやり方を共有する動機づけのメカニズムを重視する。
1.業務に対するチーム共通の認識の仕方
2.報酬配分の原理
3.チームで求められる能力と知識
オランダ・フローニンゲン大学、ジーグバルト・リンデンベルグ教授

チームワークの動機付けの基礎として、チームとして相互に協力と扶助を行う「向社会的」な行動の意識を持つことが重要だ。この意識は、チーム内での普段の相互交流や意識作りだけでなく、「チームのイメージを良くしたい」という功利心の共有からも促進される。
従来のアンケートによる意識調査だけではなく、今日の脳科学の発展の成果も取りこまれるだろう。個人がやる気になっている状態や、フィードバックの最適なタイミングの分析にも利用される。
社員の脳活動状態の分析や彼らの意識と行動のビッグデータ分析は、ここでも貢献してくれるだろう。社会の多様化が進む中で、社員個々人も異なる幸福を追求している。
そこで社員のニーズについての大量データを解析し、個々人に合わせた、金銭とそれ以外の適切なタイプと量の報酬と人事制度を個別にデザインする事は、動機付けには効果的である。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『結婚しない男たち』

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荒川和久

特定のマーケット(市場)にネーミングをして、消費を徹底分析し、 企業の研究意欲を刺激するという広告代理店的手法。 「博報堂ソロ男プロジェクト」 のプロジェクトリーダー、荒川和久 国立社会保障・人口問題研究所が発表している日本の生涯未婚率によると、男性の生涯未婚率は1990年の5.6%から2010年の20.1%まで急増しており、5人に1人の男性は、生涯未婚で終わる。 この傾向は今後も続くと見られていて、2035年には男性の生涯未婚率は30%近くまで上昇すると予想されている(3人に1人が生涯未婚)。

独身生活者は今後消費の主役となる。なかでも男性は消費単価が高くなるにもかかわらず、これまで注目されてきませんでした。 そこで、男性シングル(=ソロ男)ならではの消費の特徴をつかんで、マーケティングのヒントにしようというコンセプトです。
ソロ男は、消費意欲が旺盛で、通常の既婚男性とは明らかに違う消費をするので(ほぼ真逆)、知っておいて損はないでしょう。 毎日買い物、お店が冷蔵庫代わり 美味しいものを食べたいという気持ちよりも、品質の良いものを摂取するという考え方 ソロ男は、一人で食べるときには徹底的に金額を抑え、男友達や職場の仲間と一緒に外食する際は3千円程度、女性と外食する際には 1万円以上の出費もいとわない

男性は「消費に三度満足する」と考えています。ひとつめは「ベストを調べたことに満足する」、ふたつめは「実際に使ってみて、間違いのないものを購入したと満足する」、そして「それを人に話す、 公開することに満足する」(『MonoMax』柚木昌久編集長)

自分の趣味にはお金をかけるくせに、他人のプレゼントはケチる
今の若い子は、高い服買わないですよね。なんでかっていうと、写真のコミュニケーションになったから。5万円の白シャツも、2千円の白シャツも変わらないんです(せーの代表 石川涼)

ソロ男は趣味は続いても、恋愛は続かない

映画同様、ソロ男は読書好きでもある
・漫画以外の本を読む +17%
・漫画を読む +8%

ソロ男は美容にも前向き
ソロ男は、「英会話教室」や「ビジネスセミナー」など自己啓発型のサービスを積極的に利用し、利用意向も高いのが特徴
「俺が見つけた感」「俺が育てた感」というのは重要
承認欲求の強いソロ男は、買うものを選ぶ際に、「ほめられるもの」かどうかという視点を無意識に持っている
ソロ男にとって、最もリラックスできる聖域は自分の部屋である。
その部屋をリラックスできる空間に仕立てるための出費は惜しまない。特に、寝具やバス用品などだ
未完成で提示されると完成させたくなる
ソロ男は購入時、「これで俺は強くなれるのかどうか」と考えている
あえて、クセや毒のあるモノに惹かれる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』

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伝説の小学校教師・平光雄

何事も始めるに当たっては、気合い・心意気が必要だ。長い休み明けなどは、どうしても多くの子どもたちが怠惰な気持ちをひきずりやすい。(それは子どもに限らないが)
そこで、「先取り」である。放っておけば、マイナス思考に傾きやすいのも人間の脳の特徴だという。
黒板に大きく書く。「あーぁ…」「よーし!」「さぁ、君たちは今朝、どっちで登校してきたかな?」「『あーぁ…』楽しい 夏休みも終わっちゃったな。 毎朝寝坊もできたし、テレビも自由に見られたのに…… あーぁ、また勉強か…」「『よーし!』今日から二学期だ! 
夏休み、しっかり遊んだし、今日からがんばるぞ!よーし!!」「さぁ、どっちかな?『よーし!』できた人、素晴らしいぞ。徒競走で言えば、素晴らしいスタートが切れたね。おめでとう。その調子でがんばっていこう!」「『あーぁ…』で来てしまった子、よーい、ドン!で出発できなかった。こけちゃった? 残念!……

でもね、明日からでも遅くない。明日は『よーし!』で来るんだよ。2学期はやりがいのある行事や学習がいっぱいだ。がんばっていこう!」これだけで、子どもたちの弛みはかなり改善される。
できれば、前もって「始業式は『よーし!』で来るんだよ!そう思えるよう、思いっきりやりたいこと夏休み中にやっておくんだよ」とでも言っておけば、さらに多くの子がよいスタートを切りやすくなる。
休み明けの弛みがちな心を制し、初動を成功させるには、「先取り思考」が有効である。
また、この指導と合わせて、脳科学で証明されている、「やる気」は「迎え撃つもの」でもあることを教える。
「やる気」はやることによって、やっているうちに起こってくるもので、それが出てくるまでじっと待つ、というのはナンセンスであるということだ。
「よーし!」と、始動してしまえば、「やる気」が生まれる、という逆もまた真である。

「やる気」は「迎え撃つもの」まずは声に出して「やる気」を起こして(目覚めさせて)いきましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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点と点を繋ぐ 

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スティーブ・ジョブズ

未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは、過去を振り返って繋げることだけなんだ。 
だからこそバラバラの点であっても 将来それが何らかのかたちで、必ず繋がっていくと 信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。 

点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで、必ずひとつに繋がっていく。 そう信じることで、君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。
結果、人と違う道を行くことになっても、それは同じ。
信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。

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『ハーバードの人の心をつかむ力』

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ローラ・ファン

どうしたら自分を拒否する人間や、差別する人間の認識を変え、味方にできるか。これは、他者の協力が必要不可欠な人間にとって、最も大切なスキルと言っていいと思います。あなたに対する他人の認識を、あなたの方から誘導しよう。そして、独自の特権をつくりだそう。

彼女(長洲未来)のストーリーの核にあるのは、2014年のオリンピック代表選考にまつわる騒動ではなく、1つのスポーツの枠を広げようとしたアスリートの物語だ。
技術を高めようと愚直に努力を重ね、完璧なトリプルアクセルを目指してプログラムに組み込み、自ら道を切り拓き、アメリカチームに栄光をもたらすアスリートとしての自分をアピールする事にしたのである。
こうして、彼女は自分のイメージを自らつくりあげた。そして自分が望むやり方でメディアを利用し、アメリカフィギュアスケート連盟がもう彼女をチームから外せないように仕向けたのだ

<バッキーズ>1号店は、1982年にテキサス州のレイクジャクソンにオープンしたことが分かった。2人の創業者、アーチ・“ビーバー”アプリン3世とドン・ウォセックは、店のアピールポイントをたった2点に絞ることにしたーー
「安い氷」と「清潔なトイレ」だ。そして、2人はこの2点を「基本材料」と呼んだ。
すなわち、人々がガソリンスタンドへ行く理由は、給油とトイレのためであると考えたのだ。
そしてもう1つ。テキサスっ子たちは、テキサス生まれの<ドクターペッパー>を冷やす氷を買いたいはずだと、結論をだした。
大成功をおさめた起業家たちはどれほど事業を拡大して自社を成長させたにせよ、自社が秀でているのはごくわずかな特徴であるという事実をしっかりと認識している

あなたの経歴、独自のストーリーは、あなたの基本材料の一部だ相手を楽しませるには、喜びをもたらすだけでは足りない。
その中心には、大抵の人が見逃している核がある。
それは「驚き」「意外性」だ。楽しませるには、予期せぬ事をもたらさなければならない。そして驚いてもらうには、ユーモアが欠かせない

「簡潔でパンチのきいたアピール」とは、論点を絞り、伝えたい内容を3語か4語の強い印象を与える台詞にまとめる方法だ。
あなたがこれからたどる道筋を相手に知らせよう。相手が折れ線グラフを描けるよう、こちらのデータをいくつか伝えるのだ

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「ディープ・チェンジ」

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ロバート・E・クイン、ミシガン大学大学院教授

人間が岐路に立った時に、現実から目を背け緩慢な死に向かうか、根本的な変化に挑み未来を切り開くか、選ぶのは、あなただ。
人は、自分の才能に磨きをかけるにつれて、物事の可能性を否定しなくなる。そして、物事を成し遂げるプロセスと人間関係を尊重し、ビジョンを描き、道徳に従って生きるようになる。

人生に意義を見出すと自信が湧いてきて周りの人たちにも力と自信を与えられるようになる。自信を持った結果、道に迷うことも悪くない。ニーチェ

脱皮できない蛇は滅びるダーウィン

生き残るのは、変化するもの知らない事や分からない事が増えることを人生の喜びにしよう。それは、成長の証である。
敵は、権力に溺れる事、気力の低下、謙虚さの剥落である。
Changeのg一文字をcに代えればChanceになる。
成長期の子供には、骨端症という痛みが出ることがある。大人の精神の成長期にも、何らかの痛みや変調があってもおかしくはない

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「貧しくても、ハッピーなら怖くない」

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イーロン・マスク

スペースXの経営危機に際しては、持てる資産を、すべて吐き出して事業を続けた。その時、彼は妻のジャスティンに決意を伝えた。
「最後の1ドルまで、会社の為に使いたい。一文無しになってジャスティンの実家に間借りせざるを得なくなったら、それはそれで受け入れるさ。」

こうした覚悟は、ビジョンを諦めない気持ちと、貧しさを怖れない気持ちから来ている。最初に起業した時、マスクは本当に貧乏な生活を経験しているが、当時を振り返って、こう言う。
「凄く貧しかったのですが、それを怖れたりはしませんでした。なぜなら、貧しくても不幸ではなかったからです。貧しくてもハッピーであることは、リスクを取る際に、非常に大きな助けになります。」
ビジョンを実現させるためには、多額の資金が要る。かといって、お金を目的にしてしまうと素晴らしい製品を創りだす力が失われる。
マスクにとって、お金は手段であっても、最終目的にはならない。

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「ビジョンは大胆に、ステップは細心に」

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イーロン・マスク

マスクには、壮大なビジョンを掲げる一方で、そこに至る具体的な道筋を、しっかりと描き、着実に実行する能力がある。どんなに素晴らしいビジョンも、そこに至る道筋が見えなければ、ただのスローガンに終わる。

マスクの経営は、ビジョンを掲げると同時に目標を示し、時期や価格などに多少のずれはあっても、1つずつ着実にクリアして行くところが特徴だ。
ビジョンとは、企業が何かを成し遂げるためのガイドとなるべきものだ。行き着く先だけでなく、道筋も示してこそ、本物のビジョンと言える。

マスクが掲げるビジョンは驚くほど壮大だが、一方で、それを実現するためのステップを周到に準備するので、実現されていく。

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