「女性にも長生きリスク」

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宮木由貴子

長寿な人が増えたが、一方で60~70代で死亡する人も多い。100歳を超えた母親の70代の子供が、癌などの病気で母親よりも先に亡くなるケースも増える。
子供に老後を頼るどころか、子供に最期を看取ってもらうのも叶わなくなる。女性は長生きする分、経済的な側面でリスクが大きい。

不安を解消するには、50~60代であっても、積極的に就労するなど、経済的な備えをする必要がある。
子供に先立たれると、長い老後の支えになるのは、家族以外の他人となる。

今の高齢者世代は、他人が家に入るのを嫌う傾向がある。外部サービスを上手に使うなど他人の力を借りながら生活する習慣を作った方が良い。家事や育児、介護に関わる仕事などを通じて、サービス提供者の立場に立つ事で、将来、自身がサービスを受ける側になった時の抵抗感や心理的な障壁を減らす事もできる。

長寿社会の懸念は、高齢世代を支える現役世代にシワ寄せが行く事。介護離職など現役世代の就労継続に支障をきたすようになると、彼ら自身の老後の経済基盤が揺らぐ。高齢者が長く自立して生活する事は、次世代、さらに次の世代を守る事に繋がる。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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