教養としてのテーブルマナー

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小倉朋子

まわりに配慮するには、「自分の心のベクトル」は外向きである必要があります。しかし、お箸やカトラリーは内向きでなくてはいけません。
ナイフやフォーク、お箸の先端を相手に向けない
絶景の作者である料理人を尊重し、なるべく最後まで崩さないように食べましょうというのが、この「絶景キープ」の法則です。下から始まって上で終わっている場合は上から、奥から始まって手前で終わっている場合は手前から、という具合に、盛り付けの「終わり」を見極めれば、たいていは絶景を崩さずに食べ進めることができる

料理を表現する「語彙力」にマナーと教養が表れる

中国や韓国では、器を持ち上げるのはタブー

和食の料理人を「板前」と呼ぶと思っている人は多いようなのですが、「板前」の意味は「板の前にいる人」。つまり本来、「板前」とは、まな板の前でお造りを担当する最高位の料理人だけの呼称

おしぼりを使うのは自分の手を清めるときだけ、つまり「食事の前だけ」

■フランス料理いついかなる場でももっとも気にかけるべきは、「女性を寂しくさせないこと」と「高齢の方を寒くさせないこと」

■中国料理「取り箸を使わない」のは信頼の証魚の骨、肉の骨、甲殻類の殻などを自分の取り皿に置くのは、中国料理では無作法とされています。残余物はテーブルに置き、「こんなにテーブルやクロスが汚れるほど、みなで楽しみました」と示すのが正式なマナーです

■イタリア料理パスタは「山の頂上」ではなく「山の裾野」から食べ始める

■韓国料理年長者の真正面を向いたままお酒を飲むのは失礼に当たるので、必ず顔を横に向け、さらに口元を左手で隠しながら飲みましょう

■インド料理チャパティやナン、野菜などが大皿にまとめて盛られている場合、そこから自分の分を取るときは、むしろ左手を使うのがマナー

<「正しさ」よりも「敬意」>

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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