「飲酒の御利益」

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大西睦子、米国在住内科医

〇カリフォルニア大学、ジェニファー・ミッチェル博士
「飲酒は、幸福感をもたらす脳内神経伝達物質である
エンドルフィンを放出する。」

〇英ケント大学ベン・バアンバーグ・ガイガー博士
「酒を飲んだ瞬間に、より幸せを感じている。
特に、通勤や待ち時間など楽しくない時間に
飲酒すると幸福感は高まった。
一方、社交や性行為などで、既に楽しい時は、
飲酒は幸福感に、少ししか影響しなかった。」

〇ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
アンドリュー・ステプトー博士
「高齢になると、幸せと健康の関係が深まる。
その関係は双方向である。
幸せであることが、長生きに繋がる。」

〇ハーバード大学公衆衛生大学院
「100以上の研究結果。
適度な飲酒は、心臓発作や突然死、
すべての心血管疾患による死亡のリスクを減らす。
その効果はほぼ一定しており、
25~40%のリスクが低下する。」
適度な飲酒は、HDL(善玉)コレステロールを増やす為、
心血管疾患を予防するのは理にかなっている。

「適量の飲酒は、全く飲まない人に比べて
胆石と2型糖尿病が起こりにくい。」

「適度な飲酒は、認知症にも効果がある。
週13ドリンクまでに抑えている人は、
全く飲まない人よりもリスクが少ない。
13ドリンク=ビールなら中瓶7本。
つまり。1日中瓶1本まで。」

〇テキサス大学
「認知症の無い60歳以上の人は、
少量から中等量の飲酒で記憶力が向上した。」

〇米国立衛生研究所
「飲酒は肥満の原因と勘違いしている人が居る。
実は、適量の飲酒をする人は、
飲まない人に比べて肥満が少ない。
1日あたり1ドリンク、週3~7日の
飲酒をしていた男女が、肥満指数は最も低かった。」

〇米国疾患予防管理センター
「男女とも、適量の酒飲みは、
飲まない人よりも体重増加が少なかった。
つまり、飲酒で肥満のリスクは増えない。
ただし、大量の飲酒は肥満の元であり、
長期間、適量以上の飲酒を続けている人は肥満率が高い。
一方、アルコール依存症は、痩せている人が多い。」

〇南デンマーク大学
「頻繁に酒を飲む男女において、
ウエスト周囲径は増えにくい。」

〇ペンシルバニア大学考古学人類博物館
パトリック・マクガバン博士
「人類は、1万年間にわたり、発酵飲料を飲んでいる。
我々の祖先は、発酵飲料で
楽しくリラックスすることを身に着けた。
人類学者は、
パンとビールのどちらが先に誕生したかを議論する。
私は、ビールだと思う。
ビールは、簡単に作れて、栄養価が高く、心にも作用する。
アルコールは、社会的な潤滑剤として非常に重要だ。
狩猟採集民の社会では一緒に働くグループを持つ事が出来た。
世界の宗教のほとんどは、アルコールを使用しており、
最古の医薬品はワインだった。
文明の始まりは発酵飲料によって促進された。」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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