『〔データブック〕近未来予測2025』

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ティム・ジョーンズ、キャロライン・デューイング

「フューチャー・アジェンダ」の創設者が、今後の世界の動向と課題を示した。

■未来に対する12の共通認識
1.人口が爆発的に増加する
2.資源が枯渇する
3.環境汚染に歯止めがきかなくなる
4.移民は悪だ
5.仕事が不足する
6.女性の教育水準の向上が、多くの問題を解決する
7.技術が大きな問題を解決する
8.答えは太陽光エネルギーにある
9.定年について考え直す必要がある
10.医療費は増加の一途をたどる
11.アジアの世紀が始まる
12.GDP成長率は、社会の発展を評価する最良の尺度である

2012年、世界人口は70億人に達した。最新の予測によれば、2030年には85億人に、2050年には105億人に達するという
人口増加のスピードが最も速いアフリカでは、今後も着実に人口が増えつづけ、2015年の11億人から20230年には17億人へ、さらに2050年には25億人に達する見込みだ

2015年の平均寿命は、低所得の国で46歳、高所得の国では79九歳で、全体的に見ると約70歳である。平均寿命はさらに延びるだろう
高齢者の増加という人口動態的な変化に社会が順応するにつれ、個人の実年齢はあまり重要ではなくなる。

あらゆる年代の創作者や消費者に新たな機会が生まれるが、その恩恵を受けるのはたいてい富裕層に限られる

経済成長は、「健康」と「ライフスタイル」というふたつのキーワードが交差する分野で生まれる。つまり、シニア世代の暮らし方、第二の人生設計、エイジング・イン・プレイス(地域居住)、医薬品、旅行やレジャー、美容や化粧品、ファッションや小売などである

「収入」「健康」「平均寿命」のあいだには、強い相関関係がある。英国とアメリカにおいて、富裕層は貧困層よりもおよそ10年長生きする。北欧でも約7歳の開きがある

長寿のマイナス面は、がんや認知症、アルツハイマー病といった病気にかかりやすくなることだろう

インドが推し進めているのが、質の高い医療を格安で提供する改革だ。たとえば、アラヴィンド眼科医院は白内障の手術を50ドルで行なう。ナラヤナ・ヘルスケア病院では、世界クラスの心臓外科手術が2000ドルだ。これは、アメリカで同じ手術を受ける場合のわずか50分の1にすぎない

地球上の人工のほとんどが都市で暮らし、大きな都市のほとんどは沿岸にあるため、膨大な数の人間を洪水が襲う。広州、マイアミ、ニューヨーク、ムンバイ、名古屋、ボストン、深セン、大阪は、特に大きな被害を受けやすい

優秀な頭脳を引きつけるために都市は競い合う反面、過密、資源不足、大気汚染といった、繁栄の裏側にある問題を解決するために協力し合う

経済的、政治的、社会的、文化的な理由から、あるいはプライバシーを守るために、ますます多くの人がデジタル世界との接触を一時的に絶つか、完全に絶つ

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