勤勉だが受け身の日本人

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厚生労働省の調査によると、日本人の年次有給休暇の取得は少なく、平均年間総労働時間は2026時間と主要国の中では突出して長い。
この数字を見る限り、日本人は相変わらず勤勉そうである。

ところが、ワーク・エンゲージメント(仕事に対する熱意)の
調査では、日本人の仕事への熱意は最も低い水準にあった。
日本人の仕事に対する受け身で消極的な姿が浮かび上がる。

労働生産性の国際比較では、日本は1990年代に順位が
低下し始めた。92年以降はOECD主要7か国の中で
最下位が続いている。
最も高い米国と比べると6割強しかなく、
その差は、まだ拡大している。

国際競争力のIMD調査では、92年の1位から急低下し、
現在も浮上の気配が見えない。

日本の順位が下落した時代は、IT革命が起き、ソフト化、
グローバル化が進行した時期と重なる。
経営環境の変化によって、社員に求められる意欲・能力が
大きく変わった。

日本企業の特徴である集団的なマネジメントと、
勤勉だが受け身の働き方は通用しなくなっている。

エンジンオイル、OEMの㈱櫻製油所でした。

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