志賀内泰弘

■こんな経験はありませんか。

奥さんに、「夕食は、カレーがいい?

それともシチューがいい?」と聞かれて、

「カレーでいいよ」と答えたところ、

何だか奥さんの機嫌が悪くなった…。

恋人とデートをしたとき、

彼に「イタリアンにする?それともフレンチにする?」

と聞かれて、「ランチは簡単でいいわ」と言ったら、

「せっかく考えてきたのに」と不満げな顔つきになった…。

■原因はどこにあるのか?

それは、「で」の1文字にある。

「で」は、「どっちでもいい」という

ネガティブな気持ちを表す象徴的な言葉です。

例えば、会社で仕事をしているとき、上司から、

「誰にやってもらおうかな~、あっ、君『で』いいから

やっておいて」

なんて言われたら、やる気が起きませんよね。

「〇〇『で』いい」と言われたほうは、

なんとなく投げやりな感じに受け止めてしまう。

それだけではない。

言葉は、人の心を映す鏡。

ほんの一言にも、その人自身の心の声が反映されている。

だから、「で」を使う本人の心も、

知らず知らずにネガティブになっている。

「『で』いいよ」、という言葉と

同じくらいがっかりさせる言葉が

「どっちでもいいよ」とか「どこでもいいよ」。

「どっちでもいいよ」・「どこでもいいよ」には、

「どうでもいい」とか「関心ない」とか、

「関係ない」という投げやりなニュアンスがある。

一緒にいる人が、「どうだっていい」というような

関係性を否定するような言葉を使えば、関係性は壊れていく。

■これに対して、「が」は、強い意志表示が伝わる。

「夕食は、カレー『が』いいな」とか、

「イタリアン『が』食べたい」と言うと、

相手も作りがいが出てくる。

「が」を使うと、自分の意志がしっかりと明確になる。

「が」の裏側には、「一番」とか「ベスト」、

「でなければいけない」という気持ちが秘められているからだ。

「で」と「が」は、たった1文字の違いですが、

口癖にするとポジティブになれる。

「で」ではなく、「が」を使い、

相手を大切にすることにより、

自分の気持ちもポジティブになれる。

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