ピーター・ドラッカーは現代経営学の父であり、

現代的マーケティングの分野を切り拓いたひとりだ。

40年以上にわたり、「企業が最優先すべきは顧客である」と

経営者に説きつづけた。

企業活動はすべて、顧客のニーズに対応し、

それを満たすものでなければならない。

そして、顧客価値を生み出すのがマーケティングの目的である、

■ドラッカーが企業に問いかける4つの質問

● 自社の中核をなす事業はなにか。

● 顧客は誰か。

● 顧客は何に価値を見いだすのか。

● 中核事業でどういう成果をあげるのか。

● それをどう実現していくのか。

「企業の目的は顧客の創造である」

「企業の目的とは利益の創造である」という当時の常識と

 真っ向からぶつかる見解だ。

当時の経営者が常識としていた考えは、

利益をどう生み出すのかという大事な部分が

抜け落ちた空論だった。

大事なのは顧客を生みだす方法だ。

そのために、企業は、競合他社より高い価値

(=便益から費用を引いたもの)を

提供できなければならない。

利益をもたらしてくれるのは顧客だけだから。。

「企業の基本的機能はイノベーションとマーケティングの

ふたつだけで、他はすべてコストだ」。

イノベーションとは、消費者の好みや技術が

変化していくなかで

企業が立ち止まるわけにいかない。

マーケティングがしっかりしていなければ、

製品について顧客に学んでもらうことができない。

つまり、その機能や価格や存在場所などを知ってもらえない。

イノベーションだけでもマーケティングだけでも

企業が成功することはなく、

成功には両者を兼ね備えている必要がある。

マーケティングと営業は違う。

「マーケティングの目的は営業を不要にすることだ」

顧客の欲求を深く理解し、販売促進などしなくても

顧客が列をなして買うほどの製品を作るのが大事だ。

車などの製品をまず設計し、そのあと、

誰にどう売り込むのかを考えるようではだめだ。

まずターゲットする顧客と製品の目的をしっかり把握し、

その顧客が満足する車を設計するほうが合理的だ。

『ゼネラル・エレクトリック(GE)「伝説の経営者」と

呼ばれるジャック・ウエルチが

経営コンサルタントのドラッカーと対面したのは、

CEO就任直後、1981年。

そのときドラッカーはふたつの問いを発しただけだったが、

その結果、GEの未来が大きく変わった。

たった2つの問いが、ウエルチのCEO在任中に

数千億ドル規模の違いを生み出した。

■その時の質問は次の2つ。

●GEという会社をこれから作るのだとしたら、

今のような事業としますか。

●ひとつめの問いに対する答えがノーの場合、

どうされますか。

この問いに対するウエルチの回答は、

市場で1位か2位になれないのであれば、

「その事業は立て直すか売却するか整理するしかない。」

その結果、株式価値が4000%も上昇した。

成功を収められた主因は、この経営戦略にあった。

核心をつく質問は、会社を変え、

人の生き方さえ変える力がある。

その質問により、自分の脳の検索エンジンがフル稼働し、

その答えを自ら探しはじめる。

そして、自分の頭で考える技術が身につく。

自ら考え続ければ、オリジナルな新しい発想が生まれ、

そこにイノベーションが生まれる。

自分の頭で考える技術を身につける。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より