あなたが後輩たちと飲みに行って
勘定はあなたが払ったとする。
経済的に得をしたのはタダ酒を飲んだ後輩たちだが、
精神的に得をしたのは、あなたの方である。
与えることの心地よさを享受したのは
おごったあなたであるからだ。
その心地よさを感じさせてもらった時点で、
おごった側とおごられた側はすでに対等である。
母親と赤ん坊の関係も同様である。
夜泣きする赤ん坊に目を覚まされ、
眠い目をこすりながらおっぱいをやる。
与え、与えられるだけの一方的な関係に見えて、
母親の行為は彼女だけが損をする無償の奉仕ではない。
授乳しながら、母親は赤ん坊から無形で無限のものを得て、
その心は至福に満たされている。
経済的にも、これからは独占ではなく
共有や共感がキーワードとなる時代へシフトしていく。
交換から贈与へである。
贈与とはつまり、分かちあいのことでもある。
分かちあうとはまた、人と「つながる」ことでもある。
そのつながりがめぐりめぐって
より大きな得をもたらしてくれる。
一方、分ちあいを嫌う強欲は孤立する。
人と人とがつながるネットワークの時代にあって、
孤立は得を逃す最悪の法である。
《分ちあえば、人とつながる。
見返りを求めない無償の行為。
それがもたらす幸せには限りがない。》
《うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる
うばい合えばあらそい わけ合えばやすらぎ
うばい合えばにくしみ わけ合えばよろこび
うばい合えば不満 わけ合えば感謝》
(相田みつを)
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

