新興企業が育たない日本

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誰もやっていないアイデアで、 
事業の独自性を競うのが米国のフロンティア精神。 
日本は先駆者の背中を追い、コストを下げて争う。

同じ競争でも、米国は価値を乗せて行こうとするが、 
日本は価値を削って疲弊する。

アイデアの不足か、染みついたデフレ心理のせいか。 
時間をかけて肥料をやれば育つビジネスまで、 
せいて刈り取ってしまう。

マネーの動きも背景にある。 
ベンチャーキャピタルの投資額は少額で、回収も早い。 
へたをすると上場自体がゴールになってしまっている。 
すると、上場後に買った投資家は報われることが無い。 
そうなると、ますます近視眼的な循環に陥ってしまう。

日本は、企業の退出が少ない。 
低収益の企業が放置され、市場に残っている。 
先細りの事業でも、耐え忍んで競争を続けている。 
再編は、なかなか起きない。

これに比べてアメリカでは、 
上場企業の数は、ここ20年で半減している。 
個々の上場企業の成長は大きく、 
ここ20年の1社あたりの平均時価総額は 
日本の3倍も増えている。

資本の効率化という視点で見ると、 
この辺は日本企業の大きな課題である。 
効率ばかりを考えるとハイリスク・ハイリターンに 
なってしまいますが・・・

環境の悪い日本ですが頑張ります。エンジンオイル、OEMの櫻製油所です。

 

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