革新的な組織に変わる施策

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あらゆる企業が革新を起こそうと模索している
正解なき成熟社会。
イノベーションが起きやすい組織風土にするには
コミュニケーションレベルの高さが必要だ。
職場におけるコミュニケーションの質が高ければ、
付加価値は日常的に生み出されていく。

ところが、制度ばかりを変えたがる会社が非常に多い。
報奨金制度やアイデアコンテスト、社長賞といったものだ。
制度を設けたところで、
コミュニケーションを活性化させる事が前提になっていないと、
本質的に革新が起きやすい風土へと変貌することは難しい。
他社の制度事例を真似して結果が出ないと嘆く人がいるが、
大事なことは別のところにある。

コミュニケーションレベルを上げるには、どんな施策があるか。
職場は様々なエリアに分かれている。
例えば、午後3時には皆で集まってフルーツやお菓子を
食べるというのも一案だ。
正解主義にとらわれず、様々な案を考えてみると良い。

面白いのは、リクルートにおける事例だ。
皆が皆を「さん」付けで呼ぶというアクションを起こしていた。
課長、部長、あるいは社長でさえも、すべて「さん」付けだ。
これだけで組織としてのコミュニケーションレベルは
想像以上に変わる。それはなぜか。

「縦割り組織」といったように、
組織というものを縦の関係で見る人は多い。
そして部署や同僚など横の関係を意識する人もいる。
しかし家の構造に例えるならば、
組織風土で大切なのは柱でも梁(はり)でもなく、
それを斜めに支える「筋交い」なのだ。

上下のコミュニケーションでは、
命令するか反発するかといった関係に陥りがちだ。
横のコミュニケーションでは、チャットで上司の悪口を言う程度だ。
他部署の先輩や後輩、そして上司といった関係まで、
「さん」付けを定着させるだけで
斜めに対する意識が変革し、コミュニケーションは潤滑になる。

やろうと思っていたのに、先を越されてしまった
エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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