『めちゃくちゃツイてる人』

Pocket

(五日市剛&矢山利彦)

誰でも、「人生最悪!」と叫びたくなる体験を一度や二度しているものです。泥沼の離婚、タチの悪いリストラ、車で人をはねたとか。「もう、最悪だ!」とそのときは思うでしょう。
でも、「ツイてる人」や「ツキはじめている人」というのは、時が経って振り返ると、つぎのようなことが腑に落ちて感謝で満たされます。「あれがあったから、いまの俺があるんだよな」「あの事があったから、いまの幸せがあるのよね」

それでは、「まったくツイてない人」というのは最期の最期まで、つまり「死ぬまでそのことが分からない人」のことです。ツイてない人の究極でして、ライフステージがとんでもなく低いことは言うまでもありませんが、なんのご縁も生かせない、もっとも気の毒な方です。
逆に、「とんでもなくツイてる人」というのは「最初からそのことを知ってる人」です。だから、見かけ上、嫌なことがあても弱音を吐かず、「ニヤッ」と笑って行動!
「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という日本電産の永守重信社長の言葉が有名ですが、まさにそれができる人のことです。我々は、そのとき「ありがとう」とすぐ発信できる言葉の武器をもっています。どんな嫌なことがあっても、すぐに「ありがとう」。そして、これをやった方がいいという客観的な対処策が思いついたら、すぐやる、必ずやる、できるまでやる。いまさら遅いかなと思っても、「ダメもとでやる」。8割以上はうまくいくでしょう。そしてうまくいったら、みなさんのライフステージは高いところまで上がっていきます。

先生に、「あなた、とんでもない病気にかかっていますよ」と言われたら、すぐに「ありがとう」と言って病気に感謝してください(笑)。先生に「ありがとう」ではありませんよ(笑)。自分の体が病気を通して伝えてくれるメッセージに気づくことに感謝するわけです。そして、謝罪してください。「ごめんね。いままで自分の体をいじめてたね」原因があるから結果(病気)があるので、その原因は何かを医師と一緒に真剣に考え、こうした方がいいと思うことを即実行です。

病気という結果だけにとらわれるのではなく、原因を改善していかなくてはなりませんね。とにかく、めちゃくちゃツイてる人というのは、どんなピンチな状況に陥っても、すぐにプラスの言葉が言えて、笑顔も出せる。…苦笑いでしょうがね(笑)。
それを乗り越えると、高いライフステージに上がれることが分かっているから笑えるんです。「ピンチがチャンス」という言葉の本当の意味を知っていて、実践できている方々が「めちゃくちゃツイてる人」なわけです。

■「不幸の顔をして幸せはあらわれる」
一見すると不幸だと思うようなことでも、時間がたつと、「あのおかげで今の私がある。感謝しかない」とか、「あれがあったから今頑張れる」というようなことだ。
しかしながら、その感謝に気づけない人がいる。運のない人であり、ツイてない人だ。日頃、不平不満や、グチ、泣き言、文句が多い人は、感謝できないし、感謝することを見つけられない。そのマイナス言葉の習慣で、心の状態もマイナスになっているので、プラスのこと、明るいこと、元気のでること、嬉しいこと、楽しいことを見つけることができない。
「 めちゃくちゃツイてる人」は…ピンチをチャンスに変えられる。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket