『経営 稲盛和夫、原点を語る』

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非常に移ろいやすく、はかないのも人の心ですが、同時に、人の心ほど、どのような逆境の中でも頼りになるものもありません

私は研究開発とマーケットの開拓とはまったく同じだと思っています。その前例が、養殖真珠をつくられた御木本幸吉さんです。当時は、おそらく天然真珠が全盛の時代だったでしょうし、その中で養殖真珠を世間に認知させるには相当時間もかかり、多くの妨害もあったはずです。けれども、御木本さんが「できる」と強く信じ込んだからこそ、養殖真珠を認知させることができたと思っています

自分の研究には愛着が湧いてきますから、ともすれば、自分の研究のプロセスを正当化しがちな甘い人では、優れた研究はできない

商いの極意というのは、お客様に尊敬されることだろうと私は思います。尊敬されれば、値段がいくらかという問題ではなく、「あなたの会社からしか買わない」と言ってもらえるわけです

フィロソフィとは判断基準です。それは経営陣がもつべき判断基準であると同時に、それを従業員に浸透させていくと、その哲学は会社全体の判断基準となっていきます

ハードネゴシエーションをして買収が決まっていくと、不満が残ります何かに遭遇して物事を実行しようとするとき、まず自らに「動機善なりやということを問いかけ、さらに自分の周辺に「天の時、地の利、人の和」という三要素が備わっているかどうかを考えます

高収益性とは、近未来に起こってくる経費負担に耐えられる度合いを示す

「売上を最大限に」というのは、限界を自分でつくるのではなく、あらゆることにチャレンジして売上を増やしていくということ

会計事務所などでは勘定科目を大きな括りにしているのに、A社はなぜそれを細かくしたのか。それは細かくした勘定科目を見て、経費を最小にするためには、どの経費を減らせば良いのかということを、経営者が見られるようにするためです

登る山によって準備や装備が違うが如く、どういう人生、どういう経営を目指すかによって、その人がもつ「考え方」のレベルはまったく違ってくる

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

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