中国経済が停滞からデフレへ移行し始めた。不動産市場の崩壊、個人消費の冷え込みに加え、中国の慢性疾患とも言えるほとんどの産業分野における過剰生産能力が重くのしかかっている。

米中対立の先鋭化で主要国向け輸出の先行きも暗い。国外での需要開拓を狙った一帯一路の挫折も響いている。主要国が今なおインフレ退治に躍起になる中での中国のデフレの深まりは異例だが、中国の国内需要減少と低価格製品輸出のドライブによって、世界がデフレにはまる懸念は否定できない
特に国内過剰生産能力の逃げ場は、グローバル市場への安値商品輸出しかない。工場を稼働させるために、原価割れでも輸出する飢餓輸出が本格化しそうだ。

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